前回までは、低身長・薄毛・太め・毛深い等々、主に外見的にコンプレックスを抱えているであろう男性に的を絞り、彼らの魅力をプレゼンテーションさせて頂きました。今回からは、外見以外にコンプレックスを抱えている男性にも目を向けたいと存じます。今週のお題は、「コミュ障」です。
そもそも「コミュ障」って何?
コミュ障とは、コミュニケーション障害の略です。インターネット文化から生まれたであろう造語で、対人関係において円滑なコミュニケーションをとることに苦手意識を持つ人を指します。
現代日本の二極化傾向の影響によるものでしょう。SNSのオフ会や異業種交流会・名刺交換会、欧米に倣ったホームパーティーなど、横との繋がりを持つことに積極的な人々が存在する一方で、「おひとりさま」「ぼっち充」「ソロ充」など、単独行動を基本とする人も増えています。
どちらが良くてどちらが悪いということはないのですが、本心では「パーティーピーポー」に憧れを抱きつつも、対人コミュニケーションに苦手意識があるために単独行動に甘んじている男性をクローズアップしていきましょう。
バク転できなくても恥ずかしくないが……
コミュ障男性たちが、「単独行動でもええじゃないか!」と開き直れない理由は、一体どこにあるのでしょうか? 筆者が思うに、おそらく「他者とのコミュニケーション=人としてごく普通のスキル」という刷り込みが強いためではないかと想定されます。
たとえば、バク転ができなくても「元・体操部でもない限り、できなくて当然でしょ!」という大義名分が成り立ちます。しかし、「他者とのコミュニケーション」は、特別な資格や適性が必要でないとされているため、「誰もが普通にできている、当たり前のことができないなんて……」と、コンプレックスに感じてしまうのでしょう。
女性は基本的に受け身体質!?
次に、一般女性の視点から、コミュ障男性を見た場合について。大半の女性は、コミュニケーション能力の高い男性を良しとします。積極的にコミュニケーションを仕掛けてくる彼らに対して、「私に対して積極的である」と、好印象を持つのでしょう。女性とは、なんだかんだで「追われたい」「求められたい」など受け身意識の強い生き物ですからね。
対してコミュ障男性たちには、「追われている感」「求められている感」を見出すことができないため、彼らを敬遠しがちになるのです。
コミュ障男性は浮気知らず
ここからは、コミュ障男性の醍醐味についてご紹介していきましょう。まずは、浮気の心配がほとんどありません。先に述べたような、オフ会・異業種交流会・名刺交換会・ホームパーティーなどに足を運ぶことのない彼らですから、要するに他者との接触機会が基本的に少ないということになります。職場の飲み会すら、一次会でさっさと切り上げるか、そもそも参加しないことがほとんどでしょうから、ヤキモチを妬かされることなく、自然体でのお付き合いが楽しめるのです。
適度な距離感がもたらす心地良さ
「他者とのコミュニケーションが少ないのは大いにけっこうだが、カノジョである自分とのコミュニケーションは大丈夫なの?」と、不安に思う女性もいるでしょう。不安なお気持ちはごもっとも! 自称・コミュ障の男性が、付き合っているカノジョに対する本音として、以下のように申しておりました。
「デートが終わり、一人になるとホッとする自分がいる。カノジョと過ごす時間にストレスを感じているのかもしれない」(自称・コミュ障男性談)
彼いわく、「週末ずーっと一緒に過ごす」だなんて、考えられないそうです。お互いに土日休みの仕事なので、過ごそうと思えば金曜の夜から日曜の夜まで丸2日間一緒にいることも可能ですが、「金曜夜~1泊コース」or「土曜夜~1泊コース」どちらかでご勘弁を……とのこと。
一見寂しく感じるかもしれませんが、適度な距離感を保つことで、自分の時間を持つことができます。空いた時間で趣味を楽しんだり友人との予定を入れたり……「彼氏一色」よりも、うんと健全ですよ。
陰茎と膣の対話に興奮
対話だけがコミュニケーションの手段ではありません。オトコとオンナには、「セックス」という、言葉不要のコミュニケーションが存在します。さながら、陰茎と膣で対話するようなものです。服を着ているときはコミュニケーション不足が否めないとしても、服を脱ぎハダカになることで、いとも簡単にコミュニケーションが成り立つ事実に、独特の興奮を得られるでしょう。
今後も、他者とのコミュニケーションに対して引け目を感じる人は増える一方でしょう。彼らを恋愛対象外とジャッジするのは簡単ですが、そうではなく、あえて向き合ってみることで、意外な充足感が待っていますよ。