働き盛りの女子のために、たったの500円で体組成の測定、さらにマンツーマンで女性栄養管理士からのカウンセリングが受けられると話題の「まるのうち保健室」(三菱地所・食育丸の内主催)。
毎日の仕事の忙しさにかまけて、あまり体の内側のケアができていない筆者が実際に体験してきました! 将来的に出産を望む働き女子が今の生活の中でどのようなことに気を付ければいいのか、筆者が受けた管理栄養士さんからのカウンセリングを参考にしてみてください。
まずは現在の状態を見るための測定と食習慣チェックから
まずは、体組成計やヘモグロビン測定器、骨密度チェックで、体重、BMI指数のほか、筋肉量や推定骨量、内臓脂肪レベル、さらには基礎代謝などの現在の体の状態を測定しました。またヘモグロビン推定値を測定することで、慢性疲労や頭痛、メンタル面の不調だけでなく、排卵性不妊や低出生体重児ともある関連のある鉄分が不足していないかをチェック。
次に、最近1か月間の食習慣について把握するためにどのような食材をどの程度食べているのか、80を超える項目がある食生活調査票に細かく記入しました。
女性栄養管理士が妊娠と体格の関係性についても詳しく説明
測定とシートの記入が済んだら、それらを基にいよいよ女性栄養管理士による15分ほどのカウンセリングです。
まず測定の結果、筆者はやせ気味でも肥満でもなく、また骨量やヘモグロビン数値などほとんどの項目が標準でした。しかし体脂肪率は、成人女性の標準であり、排卵障害の一種である多のう胞性卵巣症候群のリスクが最も低いと言われている19~28%の範囲を1.3%オーバーする29.3%という結果に。これは結構ショックでしたが、「1.3%は、だいたい脂肪500gなので、運動でなく食事を少し調整して減らしていけば大丈夫ですよ」とのこと。良かった! 逆に、痩せすぎでBMIも体脂肪率も低すぎると、排卵性不妊のリスクが上がってしまうそうです。
朝昼晩毎食、手のひら分のタンパク質が必要!
脂肪を減らすために、脂肪になりやすい油物や甘い物、アルコールや夜遅い食事を控えることはもちろんですが、筋肉の素材となるタンパク質の不足にも注意すべきとのことでした。
そこで初めて知ったのが、人間は朝昼晩毎回の食事で、自分の片手の手のひら分のタンパク質が必要だということ! タンパク質は肉、魚、大豆製品なので、例えば1回の食事で卵1個と納豆1パックくらいを摂取することを推奨されました。これは毎日料理ができない筆者にはなかなか難しいと相談すると、ヨーグルトや豆乳、ミルク寒天などでも代用可能だと教えていただきました!
働き女子は魚不足もおやつで栄養チャージを!
また、全体的に筋肉を増やす効果があるビタミンBを多く含む魚の摂取不足も指摘されました。確かに正直、頻繁に焼き魚なんて作れないですし、外食でもお肉が食べたくなってしまうので魚は避けがち。
そこで外食でも魚のメニューを選ぶこと、さらに食事で難しい場合には、小魚とアーモンドナッツが一緒に入っているお菓子をオススメされました。ナッツによってマグネシウムもカルシウムも摂れるので、女子にとっては一石二鳥の“ベストおやつ”なんだそう!
その他にも月経に影響する脂質の上手な摂り方、マグネシウムや良質なオイルなど、食物繊維以外に便秘を改善する栄養素を含む食材など、オススメメニューとともに詳しく解説されたカードも見せてもらい、15分間でしたがかなりしっかり自分の体調の悩みや食生活の問題点を見直すカウンセリングを受けることができました。
さらに詳しいアドバイスが自宅に届く!
そしてカウンセリングから約10日後、食生活調査票をもとにさらに詳しくまとめられた食事バランスのアドバイスが自宅に届きました。
カルシウムやビタミン、食塩やコレステロールなど、不足や摂りすぎが気になる栄養素、さらに骨粗しょう症や貧血など、それによって引き起こされる可能性のある病気まで詳しく書かれています。これを基に、働きながらも上手に妊活を意識した食生活を過ごしたいところです。
今回の「まるのうち保健室」は、自分の今口に運ぶ食事が、どう妊娠や健康に繋がっていくか、改めて見直せる良い機会でした。
今のところ今後の「まるのうち保健室」については開催検討中ですが、食育丸の内では、今後も働く女性を食事の面から応援する様々な企画を予定中とのこと! 妊娠に向けた自分の食生活が見直せるイベントがあれば、皆さんも是非チェックして行ってみてください。
(笹崎ひかる)