ブルボンヌ先生のオンナの野戦病院 ~第3回 やり捨てされる女編~

30代で「やり捨てされた」はブスすぎる! ブルボンヌ先生が提案する“男を味見する”女の生き方

30代で「やり捨てされた」はブスすぎる! ブルボンヌ先生が提案する“男を味見する”女の生き方

「ヤリ捨てられた」と泣く女はブスすぎる

「恋人が欲しい」「結婚したい」というアラサー女性。焦って合コンに参加したり、女子力アップに励んでみるものの、結果はイマイチ。一生懸命になればなるほど傷つくばかり……。いったい、何がいけないの?

そんなこじれた胸の内を、これまでたくさんの「人」「恋愛」に触れてきた、女装家、エッセイスト、バーのママであるブルボンヌさんに聞いてもらいましょう。3回目は、「すぐにやり捨てされる」というお悩み。

「ブルボンヌさん、私は合コンや飲み会で男性といい雰囲気になると、すぐに体を許してしまいます。体でつなぎとめたいというか、それくらいのことで付き合ってくれるなら、と思うのですが、真剣交際に至りません。どうしたらいいでしょうか」 M・Iさん(埼玉県・30代前半 接客業)

    被害者になった女は魅力的じゃないわ

そもそも「やり捨てされた」と思っている時点で、被害者意識。そんな風に思うんだったら、やらなきゃいいじゃない。「やらせてあげたのに続かなかった」ではなくて、とりあえず「続くかどうか味見してやったわ」というくらいの気持ちじゃないと。被害者になった女は魅力的じゃないわ。

男だって多感な生き物だから、女が楽しんでいるのかどうかは、すぐに伝わっちゃう。「一回寝たから、私たちこれでカップルよね?」と迫るなんて、もう脅迫だよね。快楽主義者の、とくに合コンに来るような男たちからしたら、2回目、3回目喰いたい女ではない。直観のいい男たちからすると逃げ腰を呼ぶ。だって責任なんてとりたくないじゃない。

逆に、合コン荒らしに来るような女たちは「短い恋愛の期間だけ、楽しめればいいわ」くらいに考えていて、ノリノリでその辺を楽しんでくるから、むしろ男にとってはますます魅力的に見えると思うんだよね。

    「やり捨てされた」とはブスの言うこと

極端な言い方すると、30代の女がやり捨てされたと言っている時点で、ちょっと“ブス”よね。10代の女が「あたしの将来台無しにされた」っていうのは仕方ない。20代の女が「あたしのカラダで釣ってやったわ」っていうのもアリよ。でもアラサー過ぎくらいは、もう「やれた」でいいじゃない。「やれた」と思った方が、男からしたら「喜んでくれたんだ」って単純な男心をくすぐると思うよ。30代の女が、たとえば吉瀬美智子さんみたいな美人ならいいけど、そうじゃない女が「アタシを大切にしてくれるんでしょうね」という雰囲気を出せば出すほど「いや、お前そんなにいいもんじゃねえよ」と思われるだけ。それはそれで男のイヤな部分だけどね。

だから「やり捨て」なんて言葉を使うのは20代前半くらいまでにしといたほうがいいし、30代でやり捨てされたっていうのは、自分で「ブスです」と言っているようなものよ。「あたしは30代だからそんなにモテないかもしれないけど、男をガンガン喰ってやったわ、男を犠牲者にしてやるわ」ってくらいアバズレになればいいじゃない。そのくらいのマインドになったほうが、ちょっとMっ気のある男なんかには逆に魅力的だろうし、「肚の座ったいい女だな」という気持ちを呼ぶと思うよ。

    「性欲のある女」を低く見る男にいい男ナシ

することはしてるのに、「アバズレとは思われたくない」と恐れちゃうのは、男たちがヤリたいくせに、セックスが好きな女を下に見ているダブルスタンダードな生き物のせいよね。アタシたちオカマが素晴らしいと思うのは、ヤリ○ンでも、人として低く見ないの。「アンタほんとに好きね」とは言っても、そういうキャラの友達として認めているわけ。

男もダメよ。やっておきながら「あいつすぐやらせるんだぜ」って恩知らずなことを平気で言う男も実際多いから、かわいそうだなって思うけど、そんな男をモノにしたいのかっていう話よ。

セックスがしたければ「したい」って言えばいい。でも、それを言われた男が女を低くみたら、それは器の小さい男だと思う。淡泊だけど良い男なら「嬉しいけど、俺はそんなに……」って返すはず。そしたら「やだ私、焦っちゃってゴメン」って言えばいいだけじゃない。

そういうのを下に見るような男を、うまくだまして結婚したとしても、長い結婚生活の中でやっぱり尊敬できなくなると思うわ。

私がしている「女装芸」ってゲイの中では非モテ行為なのね。男として男が好きなゲイ業界ってのは、男らしい男のほうが人気なの。逆に「身体ごと女になりたい」ニューハーフさんなら、ストレート男性が相手だから女性的なほうがモテるんだけどね。ゲイ女装は女芸人さんに近い感覚。だから、飲み屋で同性感覚の悪友とはしゃいでいるときはおネエ全開だけど、出会いを求めるときは男らしく「ウッス」なんてカッコつけてる人はゴロゴロいるの。でも長―く付き合うなら、根っこがおネエであることを知っても引かない人じゃないと。ずーっと仮面なんてつけてられないもん。

繋ぎ止めるためだけに、したくもないセックスをすることないわ。そして、するなら「チンコ試ししてやるわ」くらいの気持ちでいいのよ。結果的に、そっちの方が魅力的に映るわよ。

●ブルボンヌ
女装パフォーマーエッセイスト、タレント。新宿二丁目のゲイミックスバー「Campy! bar」をプロデュースするなと多方面で活躍。『午後のまりやーじゅ』(NHK第一)木曜パーソナリティー、『ハートネットTV』(NHK)にも出演。

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