1951年にイギリス・ロンドンで第1回大会が行われて以来、63年にわたって毎年開催されている「ミス・ワールド」。この世界最大のミスコンテストの水着審査が、2015年に廃止されることが発表されました。
近年、水着審査のテレビ放送はしていませんでした
12月14日、イギリスで行われたミス・ワールド2014は、南アフリカ代表のロレーヌ・ストラウスさんが栄冠に輝きました。大会前にはミス・ホンジュラスが殺害されるというショッキングな事件もありましたが、大会は大きな盛り上がりを見せたようです。
近年のミス・ワールドは、水着審査を行っていたものの、テレビ放送はしていませんでした。そして、2015年には完全に廃止する予定です。
ミス・ワールドのジュリア・モーリー会長は、雑誌『エル』のインタビューで、次のように説明しています。
「女性はビキニ姿でただウォーキングをする必要がありません。女性にとって何の意味もないし、私たちにとっても意味がないのです。たとえ他の誰かより下半身が5センチ大きくたって関係ありません。私たちは彼女の下半身を見ているのではなく、彼女の話すことを聞いているのです」
水着審査は古風で不要なもの
モーリー夫人の亡き夫エリック氏によって1951年に設立されたミス・ワールドは、水着に特化したコンテストとしてスタートしましたが、最近、彼女は水着審査は古風で不要なものであると感じるようになったそうです。
また、ミス・ワールド米国機構のクリス・ウィルマ代表は、ABCニュースに対し、「コンテストは単なる美を競うものではなく、何らかの目的に貢献する美を競うもので、ビキニ審査は全く意味をなさない」と語っています。
(リプトン和子)