久しぶりの大型イベントにドキドキ
「小林さん、こんなイベントがあるんですが、レポートされませんか?」
「でもその日、日曜日だし……」
「イベントには佐藤健や山﨑賢人も登壇するらしいですよ」
「行きます!!」
Netflixが年末から来年に向けたグローバルファンイベント『TUDUM(トゥドゥム)』が9月25日に開催されました。こちら年末年始から、来年にかけてNetflixが配信する作品のお披露目発表会でもあるのです。
これまでも『全裸監督』『金魚妻』などのドラマや、『浅草キッド』などの邦画など、地上波ではイエローカードが飛び出しそう……でも面白い作品を輩出してきたNetflix。こちらの会社がいよいよ本気を出して新作を発表すると編集部から聞いて、ドラマオタクの小林久乃にレポートの白羽の矢が立ったのです。決して、豪華出演者の登壇に釣られたわけではないので、あしからず。
実は大勢のマスコミ関係者が集まるイベントへ出向くのは久しぶりです。思い返せば数年前までは、映画やドラマなどの発表会が各社競い合うように、いや、定例のように行われていましたが、コロナ禍によってだいぶ規模は縮小。華やかな世界にドキドキしながら会場へ向かいます。
到着するとたくさんのテレビ、スチールカメラ、インフルエンサーに取材陣がひしめき合っています。抗原検査の結果を見せて、私も無事に入場。
「も〜、さっきまでタレントの○○さんとLINEをしてて〜!」
「会場、めっちゃおしゃれじゃない?」
マスクをしているのにも関わらず、フルボリュームで話している人もちらほら。久しぶりに“業界人”ぽい人を見た気がする……。業界人とはやはり声が大きい……。そんな懐かしいにぎやかな風景を楽しみながら、本日のメイン会場へ。
世界視聴ランキングの第5位をマークした人気作のシーズン2とは?
場内はスターの登場を待ち構えるファンの方の熱気で、秋とは思い難い暑さ!半袖で来てよかった……。そんな会場を見ながら(皆さん、おそらく狙いは自分の推しですよね……?)と余分なことを考えていると、司会のジョン・カビラさんと川田裕美さんが登場。まずは2022年12月22日(木)に配信するドラマ『今際(いまわ)の国のアリス: シーズン2』の紹介が映像とともに始まります。こちらシーズン1が世界視聴ランキングで第5位にランクインしたほどの大人気のサバイバル・サスペンス。仲間とともにデスゲームを戦い、生き抜いていこう、元の生活に戻ろうとする若者たち。シーズン2でも“今際の国”の謎を追いかけるアリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)が謎を解く仲間や黒幕たちと出会いながら、トランプの数字のカードを集めていくそう。すべてのカードがそろうときに何かが起きるのか……? というのが、あらすじです。
主演のふたりに加えて、村上虹郎、山下智久、仲里依紗、町田啓太という面々がゲームに挑みます。見どころは「さすがNetflix……!」と、感嘆の声を上げたくなる豪華なセット。東京の街を「ここ本物?」と勘違いしてしまうほど、精巧に再現しているそうです。こんな贅(ぜい)を尽くした作品に堂々と主演する二人がいよいよ会場のステージに登場。会場内の士気が一挙に高まります。

白と黒でふたりが対するようなモノトーンコーディネートがよくお似合い
ただの色男では終わらない、ザキヤマ節に会場が笑いに包まれて
ステージ下手から大きな拍手とともに登場したのは、白のジャケットを羽織った山﨑賢人さんと、ピンクのパイピング入りの黒ドレス姿の土屋太鳳さん。(あ、この二人朝ドラの『まれ』(NHK総合・2015年)で、夫婦だった二人!)と、ドラマオタクの海馬が急に動き出しました。放送からもう7年……夫婦が成長したらこんな雰囲気なのでしょうか。ほんの少し、万感の思いにかられます。特に土屋太鳳さん、頭がちっさ!!ツヤツヤ肌にタイトにまとめたヘアスタイル、もうそこには『チア☆ダン』(TBS系列・2018年)で見ていたような元気印が封印されて、レッドカーペット女優のたおやかな美しさが流れていたのです。

ウサギ役の土屋太鳳。常日頃から鍛えているそう
トークでは
「映像には見えない部分まで、セットでは街が再現されていて驚いた」
と山﨑さん。シーズン1は190カ国、38言語で配信。その影響は主役本人まで届いていたそう。
「今は海外には行けないけれど、(海外へ)行った友人たちから大人気だと聞いた」
シーズン2も公開が楽しみすぎるので、もう年末へタイムワープしたい……。
そしてトークは終了します。私はひそかに(あのザキヤマがこのまま終わるはずはない)と、期待を寄せていました。山﨑さんといえば、芸能界随一の天然男子。今日もどこからどう見ても完全無欠の長髪色男です。でもどこか抜けているのが魅力だと、各バラエティー番組でも披露されていて、何度か私も爆笑をしております。このまま会場に笑いを落とさず、ファンをおいてぼりにするはずがない、と思っていたら、その時は訪れました。
「あっつ……!」
たくさんのフラッシュとライトに囲まれて、つい出てしまった声。天然の波が彼に押し寄せてきたようです。その後も
「(会場の)熱気がすごいですよね……」
「あれ? この声マイク拾っています?」
などの、小ボケを落として降壇。帰り際、ふたりともファンに向かってギリギリまで手を振る姿に「絶対、年末に『今際の国のアリス: シーズン2』見よう)と心に誓ったのです。白熱イベントはまだまだ続きます。

アリス役の山﨑賢人。10月から主演する民放ドラマに合わせてか、長髪パーマヘアで登壇
(C)麻生羽呂・小学館/ROBOT