「年を重ねるにつれて髪の毛が細くなってきた気がする」「頭頂部がぺたんこになってきた」「梅雨の季節はうねりがひどくなる」--。
髪についてのお悩みは尽きないもの……。
そこで、「直毛×ボリューミー」「直毛×ボリューム不足」「くせ毛(うねり毛)×ボリューミー」「くせ毛(うねり毛)×ボリューム不足」の4タイプに分け、それぞれのタイプに合ったヘアケアについて、毛髪診断士の齊藤あき(さいとう・あき)さんに伺いました。
ノンシリコン系もおすすめ…シャンプー&トリートメントの選び方
——「直毛×ボリューム不足」の人のシャンプーやトリートメントの選び方を教えてください。
齊藤あきさん(以下、齊藤):ボリューム不足の方は、ふんわり感を出したいと思うので、洗浄力がマイルドなものはおすすめしません。しっとり系のタイプを使うと、ボリュームが出にくくなってしまうので……。そのため、うるおいを与えるようなアミノ酸系のシャンプーよりも、オレフィン系やスルホン酸系がベースになっているタイプが合っていると思います。そのほか、ふんわり感が出せるノンシリコンタイプもおすすめです。
また、洗い方にもポイントがあります。指のはらで洗い残しのないようにすることはもちろんですが、特に、ボリュームが出ないところは頭頂部です。みなさん結構、頭頂部が洗えてないんですよ。一番皮脂が詰まりやすい部分でもあるので、きちんと指の腹でギザギザと洗ってください。加えて、シャンプーが残っていると、髪がペタンとなりやすいので、しっかりとすすぎましょう。
内側と外側からタンパク質を補う…ヘアケアのポイント
——ほかにおすすめのヘアケア成分はありますか?
齊藤:ボリュームを出したい方は、高分子ポリマーが含まれているタイプを使うと髪がふんわりします。保水力があるリピジュアはいいと思いますよ。ポリクオタリウム-61やポリクオタリウム-51と書かれているのですが、髪にくっついてなかなか離れない成分なので、髪の水分をきちんと閉じ込めてくれます。あとは、ヒドロキシエチルセルロースという植物由来のポリマー成分もおすすめです。
また、ハリ・コシを与えたい場合は、髪のタンパク質をきちんと補うことが大切です。トリートメントは、加水分解シルクや加水分解コンキオリンなど、タンパク質由来の成分を補ってあげると、ハリ・コシが出てきます。先ほどお話しした食事はもちろん、内側からも外側からもタンパク質を補いましょう。