「年を重ねるにつれて髪の毛が細くなってきた気がする」「頭頂部がぺたんこになってきた」「梅雨の季節はうねりがひどくなる」--。
髪についてのお悩みは尽きないもの……。
そこで、「直毛×ボリューミー」「直毛×ボリューム不足」「くせ毛(うねり毛)×ボリューミー」「くせ毛(うねり毛)×ボリューム不足」の4タイプに分け、それぞれのタイプに合ったヘアケアについて、毛髪診断士の齊藤あき(さいとう・あき)さんに伺いました。
「くせ毛×ボリューム不足」の特徴は?
——「くせ毛×ボリューム不足」の方の特徴を教えてください。
齊藤あきさん(以下、齊藤):髪の毛が細いので、元々のタンパク質が少なかったり、キューティクル層が薄いという特徴があります。髪の毛が太いと、キューティクル層が4~10枚ぐらいあるのですが、髪の毛が細い場合は、3~4枚ぐらいしかないんです。キューティクル層が薄い分、バリア機能がないので外からのダメージを受けやすかったり、水分が入りやすくなったりして、うねりやすくなります。そのため、パサつく、ツヤがない、絡まりやすい、抜けやすい……など、いろいろなお悩みがあると思います。
紫外線ケアを念入りに…ヘアケアのポイント
——ヘアケアで気をつける点はありますか?
齊藤:外からのダメージを受けやすいので、紫外線ケアはきちんとしましょう。髪用の日焼け止めスプレーは、絶対につけたほうがいいですね。ただし、つけ過ぎてしまうと、髪がペタンとなってしまうので、日傘や帽子なども合わせてうまく活用してください。
また、いつも同じ分け目にしていると、その部分だけ紫外線が当たってしまったり、髪のボリュームがなくなってくるので、分け目を変えることも大切です。
うねりがひどくなる梅雨時期のヘアケアは?
——湿気が多い夏や乾燥しがちな冬など、季節による注意点はありますか?
齊藤:梅雨時期は、髪の毛がうねりやすいので、アウトバスでオイルなどをつける方も多いと思います。しかし、ボリューム不足のため、髪がペタンとなってしまうことがありますよね。そういう方は、保湿成分やタンパク質成分が入ったトリートメントで、髪の中にうるおいをしっかり閉じ込めることが大切です。加えて、キューティクルをきちんと包み込むようなケアも意識してみてください。