「年を重ねるにつれて髪の毛が細くなってきた気がする」「頭頂部がぺたんこになってきた」「梅雨の季節はうねりがひどくなる」--。
髪についてのお悩みは尽きないもの……。
そこで、「直毛×ボリューミー」「直毛×ボリューム不足」「くせ毛(うねり毛)×ボリューミー」「くせ毛(うねり毛)×ボリューム不足」の4タイプに分け、それぞれのタイプに合ったヘアケアについて、毛髪診断士の齊藤あき(さいとう・あき)さんに伺いました。
「直毛×ボリューム不足」の特徴は?
——「直毛×ボリューム不足」の方の特徴を教えてください。
齊藤あきさん(以下、齊藤):ボリューム不足ということは、直毛で髪が細いということです。ボリューム不足になってきたということは、基本的に、髪の老化が関係しています。また、髪が細い=軟毛なので、ハリコシもない。そのため、「ふんわり感が出なくてスタイリングしにくい」というお悩みが多いと思います。
こういった方は、髪の老化が進んできているので、髪のケアだけでなく、頭皮ケアも取り入れていただきたいですね。
ヘアケアのカギは?
——ヘアケアで気をつける点はありますか?
齊藤:ボリューム不足の方は、食事がとても大切です。髪の成分はタンパク質なのですが、加齢とともに、体の中のタンパク質が減ってきてしまいます。骨が老化して、筋肉量も減ってくるので、タンパク質は骨や筋肉に優先的に使われてしまい、髪は二の次に。そのため、毎日、手の平一杯分ぐらいの良質なタンパク質を小分けに摂取してほしいですね。あとは、不足しがちなビタミンやミネラルを補うために、7色ぐらいのカラフルな食事を意識するといいと思います。
夏の疲れが出る秋…気をつけたい季節は?
——湿気が多い夏や乾燥しがちな冬など、季節による注意点はありますか?
齊藤:実は、髪のダメージが一番気になるのは、秋なんです。夏の紫外線ダメージだったり、栄養不足によるものだったり、そういった影響が秋に出てくるんですね。夏は、冷たい飲み物が多くなったり、そうめんや冷やし中華などさっぱりした食事で済ませたりするので、栄養が偏りがちになります。そうすると、体が冷えやすい体質になってしまい、髪にきちんと栄養が届かなくなる。
「秋になると抜け毛が増える」「髪がうねるようになる」という方は、日頃の食事を見直していただくといいと思います。