12月27日から公開される三浦春馬主演の映画『真夜中の五分前』の行定勲監督と原作者・本多孝好さんのトークショーが4日、都内で開かれ、行定監督が三浦について「面白くないくらい真面目。役者としては最高」と絶賛した。
三浦春馬の実直さが映画のトーンを作った
ほぼすべて上海で撮影された同作品で三浦は、上海に在住し時計屋に勤める日本人青年を演じる。セリフは中国語だが、行定監督は三浦の中国語について「うますぎて困った。中国語のヘタな外国人にしたかったんだけど、実直で真面目で、すごく努力したもんだから、うまくなっちゃった。努力してうまくなった人は、レベルを下げられない」と苦笑した。
三浦演じる主人公の日本人男性は、当初、上海に1年半滞在したという設定だったが、中国語がうますぎるので、2~3年に設定自体を変えたという。
主人公役に三浦を選んだ理由について行定監督は、「何者でもない人にしたかった。芝居がかってない役者。彼の実直さが映画のトーンを作っちゃった。彼は面白くないくらい真面目で、一生懸命に考えてるんです。現場でも。役者としては最高」と話した。
さらに同監督は「本当は90分くらいのはずだったのが、2時間を超えてるのは、春馬のせいです」と笑った。
中国、香港、台湾、シンガポールでも公開
『真夜中の五分前』は、美しい双子の姉に恋をした日本人青年(三浦春馬)が迷い込んだ不可思議な愛の世界を描く、ロマンティックなミステリー。共演は、中国の若手トップスター、リウ・シーシー(劉詩詩)と、日本での人気も高まる台湾の注目スター、チャン・シャオチュアン(張孝全)で、スタッフもアジア各地から集結。すでに中国では10月から公開されており、今後、香港、台湾、シンガポールでも公開が予定されている。
三浦は、2015年夏に前後篇2部作が公開される話題の映画『進撃の巨人』の主演も決定しており、今後の活躍にますます期待が高まりそうだ。
(編集部)