深いシワの原因となる「光老化」って? 加齢との違いと覚えておきたい予防法

深いシワの原因となる「光老化」って? 加齢との違いと覚えておきたい予防法
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2月21日(月)に「fracora(フラコラ)」が主催するオンラインイベント「フラコラカルチャー」が配信されました。今回のテーマは「『糖化』の原因&対策法」。YouTubeで人気の皮膚科専門医 小林智子(こばやし・ともこ)先生に老化と関係があると言われている「糖化」の原因と予防策について、詳しく解説していただきました。

イベントリポートの第2回は、シミやシワにつながる紫外線に関する情報について紹介します。

※本記事は「フラコラカルチャー」で開催されたイベントを、ウートピ編集部で再編集したものです。

シワ、たるみ、シミ。「見た目の変化」で気になるのは?

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私たち人間は年齢を重ねるにつれて、見た目が少しずつ変化していきます。

例えば「表情ジワ」と呼ばれる、目尻やおでこのシワ。この2つのシワは、少しずつ刻まれていくタイプの比較的深いシワです。

このような目立つシワに加え、「ちりめんジワ」と呼ばれる細かいシワも目尻の周りに見られるようになります。

たるみも、エイジングサインの一つです。顔の内外にある組織が重力に抗えなくなってくると、たるみが出現します。

目の中央からハの字状に出る「ゴルゴライン」や、ほうれい線、フェイスラインのもたつきなど、さまざまな形で現れます。

また、年齢を重ねるにつれてシミが気になってきた、という人も多いのではないでしょうか。

シミが多いと実年齢より上に見られてしまうこともあるでしょう。

肌のごわつきや、きめの低下など、明らかなエイジングサインではないけれど肌全体が不調、という場合もあります。

このような老化現象にはさまざまな原因がありますが、最も影響力が大きいと言われているのが、紫外線です。

すでに「紫外線は肌によくない」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実は紫外線はシミを作るだけではなく、シワやたるみなど、あらゆるエイジングサインを生み出す原因になっているのです。

紫外線によって生じる「光老化」とは?

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紫外線によってもたらされる肌の老化のことを、専門用語で「光老化」と言います。

驚くべきことに、この「光老化」が肌の老化の8割を占めているとも言われています。

しかしここで一つ注意しておきたいのが、光老化によってもたらされる肌の変化は、加齢にともなう肌の変化とは性質が異なるということです。

上の表を見ながら、比べてみましょう。まずは、肌の一番上にある「表皮」の厚みです。

加齢による変化としては、表皮がペラペラに薄くなる「萎縮」が起きますが、光老化による変化としては、表皮が不均一に厚くなる「肥厚(ひこう)」が起きます。

つまり、紫外線をあびると肌の表面にごわつきが生じ、きめの低下につながるということです。

また、加齢によるシワは細かい「ちりめんジワ」となって現れることが多い一方、光老化によってもたらされるシワには、深くなりやすいという特徴があります。

表皮の下の「真皮」の層にあるコラーゲン繊維は、加齢の場合コラーゲンの量が減るだけですが、光老化の場合は、ただ減少するだけでなく配列が乱れてしまうため、肌の質が低下してしまいます。

紫外線をカットする「日焼け止め」の正しい使い方

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紫外線をカットするのに最も有効なのが、日焼け止めによるUVケアです。

日焼け止めには、吸収剤と散乱剤という2つの種類があります。

吸収剤はその名の通り紫外線を吸収し、それを熱エネルギーに変換して放出することによって、紫外線をブロックします。

吸収剤は白浮きしにくく伸びがいいため、使いやすいという大きなメリットがありますが、敏感肌の人の中には強い刺激となり、まれにアレルギーやかぶれを引き起こすこともあるため、注意が必要です。

散乱剤は、鏡のように紫外線を反射させることで紫外線をブロックします。

刺激になりにくいため、小さなお子さんや敏感肌の人でも使いやすいというメリットがありますが、一方で白浮きしやすいというデメリットもあります。

皮膚科医として診察や講演を行うと、「どの日焼け止めがおすすめですか?」と頻繁に聞かれますが、大切なのは自分の肌に合ったものを使うことです。

基本的に肌トラブルがない人は、自分が実際に使ってみて使い心地のいいものを選ぶとよいでしょう。

刺激やアレルギーが心配な人は、ケミカルフリーの散乱剤を選ぶことをおすすめします。

■動画で見る方はこちら

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