2014年の流行語大賞候補にもなっている「壁ドン」。男子が女子を壁に追い詰め、逃げられないように壁を手でドンとして見つめる……という、ドS男の俺様アピールが流行りました。柔な男にはできない強引なアプローチにはドキドキさせられますよね。しかし、ドS男にもアタリとハズレがあります。ではアタリのドS男とはどんな男でしょうか。
その真実を教えてくれるのが映画『クローバー』。頭脳明晰なエリートだけど、彼の口から飛び出す言葉はいちいちキツイし、そっけない。そんな上司の柘植(大倉忠義)と恋愛オンチのウブなOL沙耶(武井咲)のラブストーリー。
表向き冷たいドS男の中から、アタリのドSを見つけるためのポイントを映画『クローバー』から探っていきましょう!
1.真面目ゆえに口を出す
ドSの柘植は神経質で完璧主義。「自分には簡単にできることが、なぜ君にはできない!」と、沙耶のちょっとしたミスも気になってキツイ一言をあびせるのです。でもいちいち口出すのは、いい加減にできない真面目さの表われでもあります。逆にハズレのドSは、自分もできないしやろうともしないくせに、上から目線でアレコレ言ってきます。
何か言われたら「教えてください」と言ってみましょう。アドバイスがあればアタリ、適当にごまかされたり、キレたりされたら、ハズレのドSですね。
2.弱みを見せない
いつも強気のドSですから、そう簡単に人に弱みは見せません。ただハズレのドSは自分が大好きなので、ときどき自分に起きた悲劇に酔ったりします。「実は俺……」と語りだし、涙を見せたりして。いつも強がっているけど本当は繊細なオレも大好きなのです。しかし、アタリのドSは本当に信頼する人にしか本音を見せない。柘植もそうです。沙耶にだけ自分の過去の事実をサラリと語ります。ハズレのドSは劇場型ですが、アタリのドSは現実的なのです。
3.誰にでも同じ態度で接する公平さ
柘植は沙耶にだけキツイわけではありません。誰にでも同じような態度です。アタリのドS男は常に公平です。人によって態度を変えるようなことはしません。逆にあなたに対してアレコレ言ってくるのは、気になっているから。どうでもよければスルーするはずです。ハズレのドSは相手の肩書で人を見るので、上司にペコペコ、部下には横柄とわかりやすいです。
4.恋愛は理屈っぽい
突然沙耶に告白する柘植。あんなにキツイ言葉をあびせてきていたのに「ナゼ?」と思ったら「自分がどんなにキツイこと言っても君はめげない。適応能力がある」と。海外勤務には妻帯者の方が有利だから沙耶を妻に……と思ったわけ。ドSらしい野心ですが、これは少々テレも入っていますね。柘植のような完璧主義は、海外赴任のエリートに適した女だと思っても、好意を持たなければ口説きません。だったら社長の娘(夏菜)と結婚した方が逆玉の輿なわけですからね。アタリのドSの恋愛は理屈っぽいけど、気持ちに嘘はつかないのです。
5.弱点は三角関係
プライドの高いドSの柘植は、沙耶が元カレと会っていることを知って動揺します。でも「なぜなんだ!」と怒れないのがドSの弱点。ドSのプライドの高さが女の前で乱れることを拒むからです。でもアタリのドSは、そのプライドの高さを逆手に取ります。「絶対にオレの女にする!」と一世一代のアクションを起こすからです。柘植も沙耶と向き合う決心をしますからね。アタリのドSは土壇場で逃げません。
6.やさしさを隠す
アタリのドSは、愛想はないけど、さりげなくやさしさを示します。柘植は、沙耶が仕事でピンチに陥ったとき、誰にも言わずに裏から手を廻して救いますからね。逆にハズレのドSは「仕方ないなあ」とか「やってあげるよ」とか、人前でやさしさを見せます。そのやさしさに嘘はないのですが、「オレってやさしいだろ」というパフォーマンスを入れずにはいられないのです。人から評価してもらえないとイヤなのがハズレのドSです。
ハズレのドSはわかりやすいけど、アタリのドSこそ見抜きにくいですね。でも誠実さややさしさは接していれば、感じることができるはず。愛想の良さやわかりやすいやさしさにまどわされず、その言動をしっかりチェックしましょう。冷たいし、キツイんだけど、いやにからんでくるな……と思ったら、その人はドS。6つのポイントに当てはまれば意外とアタリのドSかもしれませんよ。
『クローバー』全国東宝系にてロードショー