転職サイト『女の転職type』が、女性のリアルな仕事観を調査するコンテンツ「データで知る『女性と仕事』」の第42回として「女性エンジニアの光と課題」の調査結果を発表しました。
『女の転職type』は、調査実施の背景として次のように述べました。
「日本におけるITエンジニア不足は年々加速しており、女性がITエンジニアを目指す、あるいはエンジニアで居続けることは、女性が長く活躍し続けるチャンスでもあります。しかし、IT業界は依然として女性比率が低く、女性エンジニアにとってロールモデルとなる存在や安心して学びあえる仲間が得られにくいという状況にあります。そこで、『女の転職type』は女性エンジニアにアンケートを実施し、女性がエンジニアというキャリアを歩むメリットや、今後の課題についてアンケートを実施しました」
ITエンジニアになろうと思った理由は?
ITエンジニアになろうと思った理由について質問すると、1位は「手に職を付けたい」61.0%、2位は「専門的なスキルを身に付けたい」58.4%、3位は「世の中に役立つものづくりがしたい」29.9%でした。
スキルの体得を目的としている人が多く、次いでやりたいこと・好きなことを仕事にしたいという理由が続きました。
職場の女性比率は?
職場の女性比率は「2割」27.8%が最も多く、次いで「3割」26.6%でした。半数以上(5割以上)が女性と答えた人は、13.9%でした。
女性であることが理由で、職場で苦労したことは?
女性であることが理由で、職場で苦労したこと1位は「職場に女性のロールモデルがいない」46.8%、2位は「生理などの体調不良が言い出しづらい」44.3%、3位は「職場に女性の相談相手がいない」29.1%となりました。
一方「苦労したことはない」も17.7%おり、以下のようなコメントも見られました。
・まだまだ男性が多い環境ですが、だからこそやりやすいこともあると思う(40代/千葉)
・コミュニケーション力のある女性が重宝される(30代/東京)
・女性が少ないからこそ、職場の女性とこれからのキャリアをどう描いていくか、お互いの人生を応援し合えるような関係が築けている(20代/東京)
ITエンジニアというキャリアを歩むメリットは?
女性がITエンジニアというキャリアを歩むメリットについては、1位「専門的なスキルが身につく」67.1%、2位「スキル次第で性別関係なく活躍できる」64.6%、3位「リモートワークができる」62.0%でした。
IT業界にもっと女性エンジニアを増やすために必要だと思うことは?
IT業界にもっと女性エンジニアを増やすために必要だと思うことをたずねると、1位「ITエンジニアは文系、理系関係なく目指せる仕事だという理解が進む」58.4%、2位「ITエンジニアは男性の仕事という固定概念をなくす」51.9%、3位「女性は論理的思考、数学が苦手、というジェンダーバイアスをなくす」49.4%という結果となりました。
■調査内容:第42回「女性エンジニアの光と課題」 / データで知る「女性と仕事」
調査期間:2021年11月18日~12月15日
有効回答数:79名
調査対象:『女の転職type』会員
調査方法: Web上でのアンケート
本記事の調査結果は全て、「出典:女の転職type」です。