「膣内フローラ」に着目したサプリメントを展開する帝人株式会社が、女性の身体の不調やデリケートゾーンの悩みについて調査を実施しました。監修を行なった東京大学 医学部 産婦人科学教室 准教授 原田美由紀 先生のコメントとあわせて紹介します。
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原田美由紀 先生
東京大学 医学部 産婦人科学教室 准教授
「女性のカラダに着目したプレコンセプションケア」をライフワークとして
研究を行う。最近では特に、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病態ならびに抗がん剤による卵巣毒性に焦点を当てて、新規治療・予防戦略の開発を目指す。
約6割が普段からケアをしている
デリケートゾーンケアについて、普段からケアをしている人は約66%と、過半数以上の人がフェムケアへの意識があることが分かりました。
普段行っているデリケートゾーンケアのTOP3は、「石鹸など洗浄剤を使う」(45.7%)、「脱毛などアンダーヘア処理を行う」(18%)、「肌に優しい生理用品を使う」(16.3%)でした。
デリケートゾーンの不調を感じたときにしていることは?
「デリケートゾーンの不調を感じた際、どのような対処法をとりますか」という質問には、「対処していない」が44.9%で最多となりました。
みんなのデリケートゾーンケア失敗談…
・デリケートゾーンの剃毛をしたら肌を傷つけてしまった。(20代)
・強く洗いすぎて匂いが余計に強くなった。(20代)
・石鹸でゴシゴシ洗ったら酷く荒れた。(30代)
・かぶれているところに石鹸を使用したらとても痛くなり眠れなくなった。(30代)
・生理用品が合わずかゆくなったことがあった。(40代)
・毛を抜いたら化膿した。(40代)
正しい知識に基づいたケアを
これらの調査結果を受けて、原田先生は、「最近さまざまなデリケートゾーンケアアイテムが手に入るようになりました。一方で、デリケートゾーンのケアあるいは不調について人に相談することはハードルが高いと感じ、自身で仕入れた情報に基づいて選択し使用されている方が多いのではないでしょうか。
しかしこれらのアイテムの誤った使用によりかえって不調を引き起こす場合もあり、例えばデリケートゾーンケアとして約半数の方が使用していると回答された洗浄剤は、使用法を誤ると膣内細菌叢のバランスを崩してしまいます。正しい知識に基づいたケアが必要です。
さらにデリケートゾーンのケアというと洗う、薬を塗る、などの身体の外からのケアを思い浮かべる方が多いと思います。しかし細菌叢を含む膣内環境は、肌の状態と同様、卵巣ホルモンや全身状態を反映するものです。規則正しい生活、食習慣はデリケートゾーンの健康にとってももちろん大切ですし、膣に生きて届く乳酸菌UREXなどのサプリメントも上手に取り入れて、お肌のケアと同じくらいデリケートゾーンのケアにも気を配ってみてください」とコメントを述べました。
【調査概要】
調査方法:インターネット
調査時期:2021年9月実施
調査対象:20〜40代女性300名