このたび、人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社は運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に「コロナ禍での転職のきっかけ」についてアンケートを実施し、13,796名から回答を得ました。
調査の結果、コロナ禍が転職活動を始めるきっかけになった人が約4割だったことなどがわかりました。
36%が「コロナ禍が転職活動のきっかけになった」
「コロナ禍によって、転職活動にどのような影響がありましたか?」と聞いたところ、最多は「転職活動への影響はない」(56%)、次いで「転職活動を始めるきっかけになった」(36%)、「転職活動を止めるきっかけになった」(8%)という結果になりました。
職種別に見ると「コロナ禍が転職活動を始めるきっかけになった」と回答した割合が多くなったのは、「販売・サービス系(ファッション、フード、小売 他)」(46%)、「クリエイティブ系(WEB・ゲーム制作、プランナー 他)」(45%)でした。販売・サービス系では「コロナ禍での店舗の閉鎖や、シフト・給与の減少によって転職活動を始めた」という声、クリエイティブ系では「取引先の業績悪化により仕事や給与が減少し転職活動を始めた」という声が多く寄せられたそうです。
転職を考えはじめた理由は?
「コロナ禍が転職活動を始めるきっかけになった」と回答した方に、複数回答可で、「転職を考え始めた具体的なきっかけ(転職理由)は何ですか?」と聞いたところ、全体で「やりがい・達成感を感じないから」が35%で最多となりました。次いで、「給与が低いから」(33%)、「コロナの影響で、会社の経営が苦しくなったから」(32%)が上位に入りました。
「やりがい・達成感を感じないから」と回答した方のコメント
・コロナ禍で賞与と昇給がなくなった。目標を掲げて頑張っても評価されず、同じ給料のままだとモチベーションも上がらない。(25歳女性、販売・サービス系)
・コロナの影響で自身の将来を深く考えるようになった。このままでは自分の理想の姿にはなれないと思い、転職を考え始めた。(25歳男性、営業系)
「給与が低いから」と回答した方のコメント
・宿泊業界で経済回復の目処が立たない。賞与もほとんどなく今後の生活が不安になった。(27歳女性、企画・事務・マーケティング・管理系)
・コロナの影響で休業が増え給与が下がった。今後を見据え転職・Wワークなども検討する必要があると感じた。(34歳男性、クリエイティブ系)
「コロナの影響で、会社の経営が苦しくなったから」と回答した方のコメント
・以前は旅行会社に勤務していたが、コロナの打撃が大きく、給料もバイト代ほどしかもらえなくなってしまったため、転職を余儀なくされた。(25歳男性、営業系)
・コロナの影響で取引先が閉店し、仕事が激減した。(33歳女性、クリエイティブ系)
転職活動をやめるきっかけになった理由
一方、「コロナ禍が転職活動を止めるきっかけになった」と回答した人に、複数回答可で「転職活動を止めた具体的なきっかけは何ですか?」と聞いたところ、「求人数が減っているように感じるから」が63%で最多となりました。そのほかには「志望する業種・職種の先行きが不安になったから」(27%)、「経験・スキルが求められる求人が多く感じるから」(25%)などがあがりました。
「求人数が減っているように感じるから」と回答した方のコメント
・志望しているホテル・ブライダル・観光系の業種はコロナの影響を大きく受けているため求人数がかなり少ない。受かったとしても今の会社より給料が低いのではという心配がある。(23歳女性、企画・事務・マーケティング・管理系)
「志望する業種・職種の先行きが不安になったから」と回答した方のコメント
・留学関係の仕事に興味があったが、旅行や留学が難しい今、該当する企業の求人がなくなった。(28歳女性、販売・サービス系)
「経験・スキルが求められる求人が多く感じるから」と回答した方のコメント
・何社か面接をしていただく中で、減収によるコスト見直しにより、育成コストの少ない即戦力を求めている様子がうかがえた。(30歳男性、販売・サービス系)
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
調査期間:2021年7月28日~2021年9月27日
有効回答数:13,796名