今年3月に伊勢丹新宿店本館1階で開催したフェムテックイベント「センシュアル・ライフ〜わたしと向き合い、あなたとつながるフェムテック〜」が大きな反響だったことを受け、第2弾となる「センシュアル・ライフ2」が本館3階で8月3日まで開催されています。
フェムテックとは、女性(Femme)とテクノロジー(Technology)を合わせた造語。女性の心やからだの健康をテクノロジーでサポートするサービスやアイテムを指し、今回も日本初上陸のアメリカ発プレジャーテックブランド「ローラディカルロ(Lora DiCarlo)」や第1弾で大人気だった膣トレグッズ、デリケートゾーンケア、吸水ショーツなどが並びます。さらに、長谷川京子さんプロデュースのランジェリーブランド「エス バイ(ESS by)」も登場しています。
前回同様、キュレーターを務めたのは、日本における植物療法の第一人者である森田敦子(もりた・あつこ)さん。「センシュアル・ライフ2」ではどのようなことを伝えたいか、お話を聞きました。
3月に開催した第1弾でカウセリングを行い、多くの女性の悩みを直接聞いた森田さん。
「女性が性について語るのはタブー視されることが多く、口にすることができないばかりか、自分を卑下したり性欲がある事に罪悪感をもったり、自分のからだや自分自身を肯定できなかったり。女性としての自尊心が定まらないことで、自分に自信を持つことができないという方がとても多かった」と振り返ります。
その経験を踏まえ、第2弾となる今回の売り場は、フェムテックグッズを売る店、使い方を学ぶ店である前に、訪れた人が気軽に相談できる場、スタッフがお客のお悩みに寄り添える空間になることを重視しました。
「センシュアル・ライフ」に込めた思い
また、「センシュアル・ライフ2」というイベントタイトルに関してもこだわりが。
「センシュアル(官能的)はセクシャル(性的)とは異なり、センシュアルな女性は品があって凛としていて美しい。それに、女性がセンシュアルであることは自然でとてもハッピーなこと。誰もが生まれながらにもっている、素晴らしい女性のからだのテクノロジーをまず知って、それを愛し、新しいセンシュアルなライフスタイルをつくろうというメッセージを伝えたい。内なるセンシュアルを認めなかったら、自信のある女性にはなれないから」と話します。
テクノロジーやグッズを使って自分のからだをケアしたり、悩みを解決したりすることが“フェムテック”と考えがちですが、その前に自分のからだの仕組みを知って自身のからだと向き合い大切にすることが、心身共に健やかである第一歩。フェムテックグッズを使用するのは、その次のステップなのですね。
そして、「親から娘へ、そしてその次の世代へ、女性として生まれたことの喜びやセンシュアル・ライフについて伝えられるような世の中になってほしい」との夢も。それが女性一人一人の自己肯定感にもつながりそうです。
「センシュアル・ライフ2」で展開されている注目のアイテム
「センシュアル・ライフ2」では約100アイテムが展開されています。その中から注目のアイテムを紹介しましょう。
■長谷川京子さんプロデュース ランジェリーブランド
5月にブランドローンチ後、オンラインで発売し話題となったランジェリーが数量限定で販売されています。3月に開催された第1弾のイベントに長谷川京子さんが来店し、その取り組みに賛同したことがきっかけとなり今回の販売に至りました。「エス バイ」には「肌と密に触れる下着からこだわることによって、女性が自由に自分を愛せるようになるきっかけになれば」という思いが込められています。
■日本初上陸!アメリカ発のプレジャーテックブランドも
モデルのカーラ・デルヴィーニュが共同経営者として加わったことでも注目されたブランド。マイクロ・ロボティックスの技術を駆使したアイテム3品がそろいます。
■人気のデリケートゾーンケア 限定キットを発売
キュレーターである森田敦子さんが処方・開発する「アンティーム オーガニック」と「ワフィト」の限定キットが登場。デリケートゾーンケアビギナーにも使いやすいアイテムがセットになっています。
そのほか、吸水ショーツは第1弾で人気だった「ベア」「ムーンパンツ」「ピリオド」に加え、「エミリーウィーク」も登場。スマホ連動型の膣トレグッズ「エルビー(elvie)」や生分解性プラスチックを使用した吸引トイ「ウーマイザー(Womanizer)」など興味深いアイテムが並びます。
知っているようで知らない自分のからだ。知識も豊富なスタッフと会話し、フェムテックグッズを手に取りながら自分のからだと向き合う時間をつくってみませんか?
<INFORMATION>
森田敦子×伊勢丹新宿店によるフェムテックイベント
「センシュアル・ライフ2」
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館3階