先日、29歳の末期がん女性が「11月1日に安楽死する」と宣言したことが話題になっていますが、その女性ブリタニー・メイナードさんが、11月1日に自ら命を絶つことはやめたと明らかになりました。
私はまだ喜びを感じられることがある
彼女は10月29日に公開された動画の中で、次のように話しています。
「11月2日が来て私が死んでいたら、家族には私のこと、そして私の選択を誇りに思ってほしい。そしてもし、11月2日が来て、私がまだ生きているなら、私たちは家族として前に向かうでしょう。そして決断は後にやってくるでしょう」
そして、最初に死を選択すると宣言していた11月1日は「“正しい時期”ではない」と述べています。
「私はまだ十分気分が良いし、まだ喜びを感じられることがあるし、家族や友人と笑うこともできる」
彼女は以前よりも前向きな気持ちになり、もっと長く生きようとしているようです。ただし、病状は毎週のように悪化しているようで、「その日は来る」とも語っています。
安楽死について問題提起をすることで世界の注目の的となった彼女は、世間の反応によって自らの安楽死を思い直すに至ったようです。このことで、今後の彼女の動向に対して、世界の関心はますます高まり、安楽死についての議論はさらに活発化することになりそうです。
(リプトン和子)