「男のくせに泣くな」「女子力高いね」約6割がジェンダーを表す言葉に違和感 【Z世代意識調査】

「男のくせに泣くな」「女子力高いね」約6割がジェンダーを表す言葉に違和感 【Z世代意識調査】

このたび、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントは運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)』にて、独自ネットワークに所属するaround20(15~24歳)を対象に、「ジェンダーに対する意識調査」を実施。

調査の結果、LGBTQ+の認知率が76.2%であることや、「男のくせに泣くな」「女子力高いね」「彼女(または彼氏)いる?」といった言葉に違和感を抱えていることなどがわかりました。調査結果を抜粋してご紹介します。

SNSでの情報収拾が認知の向上に?

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LGBTQ+の認知状況について聞くと、「詳しく説明できる」(9.5%)、「名称と特徴程度を知っている」(47.3%)、「名称のみ知っている」(19.4%)と、認知率は76.2%となりました。

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普段のLGBTQ+に関連した行動についての質問では、「ニュースを見る」(30.6%)、「SNSでLGBTQ+について知る」(30.2%)、「友達と話す」(25.2%)と続き、理解を深めるための行動が多い結果となりました。

グループインタビューでは、「情報収集も発信もTwitterを使っている。Twitterはリツイートで自分の意見も一緒に発信できるので活用している。その発信に対して友達もリプライをくれる」「Twitter上でLGBTQ+について発信している大学生にDMで声をかけ、LGBTQ+理解のためのイベントを開いた」などSNSを活用した積極的な情報収集、発信が聞かれました。またこの数年で、動画配信サービスやTikTokなどを中心としたSNSで、ジェンダー平等やLGBTQ+に関する情報を投稿する人も増加したことから、「LGBTQ+の当事者(22.5%)」や「インフルエンサー(21.6%)」の数値も注目するポイントです。実際にグループインタビューでも、「アリアナ・グランデが好きで、LGBTQ+に関する発信を行っていて影響を受けた。自分が好きな人、推している人が発信することですんなりと情報が入ってくるので、有名人がもっと発信してくれたらいいと思う」という声も聞かれました。

身近な人から打ち明けられたら…

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身近な人にLGBTQ+であると伝えられたらどう思うか聞いたところ、約半数が「理解したいと思う」、「今まで通り接すると思う」、「信頼してくれてうれしいと思う」と回答しました。一方、「距離を置きたいと思う」は0%となり、否定的な意見は少ない結果となりました。

グループインタビューでは、「所属しているサークルにLGBTQ+の友人がいるが、特別な接し方はしない」「学校にLGBTQ+の友人がいるが、それがイレギュラーなことではなく、他の人と変わらない」といった話も聞かれました。Z世代はニュースやSNS、周りの友達との会話などを通しLGBTQ+に関する情報に触れています。オフライン・オンラインの両方でコミュニケーションを生み出すことで、理解を深めるタイミングを多く持っているため、 彼らにとってLGBTQ+は特別ではなく、自然な存在として捉えられています。

感じている課題は「親や親世代の知識・理解が足りていない」こと

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Z世代視点から見た各世代別の理解度について聞いたところ、同世代は63.0%、親世代は24.3%、社会全体は23.9%と、同世代と比較し、親・社会の間で理解度に2倍以上の乖離があると感じている結果となりました。

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LGBTQ+に対する課題についても「親や親世代の知識・理解が足りていない」(47.3%)、「政府・企業など社会からの知識・理解が足りていない」(45.0%)、「LGBTQ+に対する支援が少ない」(35.1%)などがあがりました。

ジェンダーの固定概念にとらわれた発言に違和感

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日常でジェンダーやLGBTQ+関連で違和感を持ったシーンや言葉があるか聞いてみたところ、約6割があると回答しました。

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具体的なシーンや言葉を自由回答で答えてもらったところ、「男のくせに泣くな」「女子力高いね」 「恋人の有無を聞くときに、彼女(または彼氏)いる?と聞かれること」など、ジェンダーの固定概念に捉われる発言に違和感を持つという意見が多くあげられています。

Z世代がジェンダー平等に関心を持つ理由とは?

調査結果を受けて、SHIBUYA109 lab.所長 長田麻衣(おさだ・まい)さんは以下のように考察を述べています。

「日本はジェンダーギャップ指数が世界各国と比べてもまだまだ低い状況にあります。全ての人たちが認め合い、支え合える社会を目指していきたいと考え、今回SHIBUYA109 lab.として実態を調査しました。

Z世代は社会課題に関心が高い世代であることが特徴として上げられています。これは彼らが社会課題の解決が急がれる時代背景のもと生まれ育ったことが影響しており、そして社会課題が彼らのアイデンティティに関わる事項であるためです。

これまでのZ世代を対象とした私たちの調査では、約6割が社会課題解決について関心があると回答しており、SDGsの項目においても『5.ジェンダー平等を実現しよう』に対する解決意欲が特に高いことが明らかになっています。

Z世代にとって、ジェンダー平等を実現することは、彼らが望む固定概念や偏見から解放された『個人』を認め合う社会を実現する第一歩に位置づけられるのではないでしょうか。

また昨今の個人のダイバーシティや選択を阻害するような時事問題において、親世代の理解度や課題に向き合う姿勢にギャップを感じるシーンに直面することも増えているようです。Z世代の間では『多様な選択肢から個人が選択する自由』を無意識に迫害することがないよう課題に関する知識や理解を深めるための行動に積極的な姿勢が見受けられますが、世代を問わず、彼らの姿勢が共有できると、課題解決に近づくことができるのではないでしょうか」

■アンケート調査概要
①WEB調査
調査期間:2021年3月
対象:SHIBUYA109独自ネットワークでのアンケート回収
年齢:15~24歳
回答者数:222名

②SHIBUYA109 lab.による定性調査
対象者条件: 高校生・大学生 1G 合計4名

*その他過去定性調査をもとに考察
*調査内容監修:アートディレクター 五十嵐LINDA渉さん(TWINPLANET)
*本記事の調査結果は全て『SHIBUYA109 lab.調べ』によるものです 

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