「朝ドラ」ことNHK連続テレビ小説『マッサン』が20%台の高視聴率をキープしていることが話題となっており、改めて国際結婚が注目を集めていますが、国際結婚が国内総生産(GDP)を引き上げるほどの効果をもたらしている国があるそうです。
1万9,000人の女性が外国人と結婚し、GDPを286億円も引き上げ
タイのコンケン大学の研究では、タイ東北部の女性が外国人男性と結婚することによって国内総生産(GDP)を約86億6,600万バーツ(約286億2,400万円)も引き上げているとの結果が出たと、『デイリーニュースオンライン』が報じました。
外国人と結婚した東北部の女性は、実家の家族に月平均9,600バーツ(約3万2,000円)を仕送りするそうです。そのほか、毎年、夫婦とその子供たちが妻の実家に帰省し、約1か月間滞在すると、その地域で支出するため、特に日用品、自動車の分野で産業が活性化。結果的に86億6,600万バーツ分、GDPの引き上げにつながっているのだとか。さらに、74万7,094人の雇用を創出しているという結果も出ています。
研究者によると、外国人と結婚する東北部の女性の数は増えているとのことで、2003年には1万9,000組が結婚。女性は主にナコンラチャシマ県やコンケン県、ウドンタニ県出身で、夫の出身国はほとんどが主にイギリス、ドイツ、スコットランド、スイス、オランダといったヨーロッパで、次にアジアだったそうです。
ちなみに、日本人女性が外国人男性と国際結婚した数は、厚生労働省の統計によると平成21年に約7,600組。相手の出身国は韓国・朝鮮、米国、中国が多いようです。
(リプトン和子)