リンパケアで在宅勤務こりを改善/第5回

「美首筋ゆるリンパケア」で首こり、二重あごを改善【専門家に聞く】

「美首筋ゆるリンパケア」で首こり、二重あごを改善【専門家に聞く】

首のこりがひどくて左右に動かしにくい、首から肩が重苦しい、二重あごが目立つ、歯も痛むなど、「首のこりや痛み、それにたるみも重なってつらい」という読者の悩みが届きました。

そこでリンパケアシリーズの今回・第5回では、「さとう式リンパケア」(歯科医の佐藤青児氏考案のメソッド)のインストラクターで江上歯科(大阪市北区)口腔ケア研究室室長の江上浩子さんに、自分でできる「リンパケアで美首をつくる方法」を教えてもらいました。

これまでご紹介したリンパケア法は次の記事を参照してください。

【第1回】歯が痛いのは肩こりのせい? あごを脱力してほぐす方法は?
【第2回】リンパケアで肩・首・あごのこり改善…カギは「耳たぶ回し」
【第3回】リンパケアで巻き肩・肩コリ・姿勢を改善…コツは腕の外回転
【第4回】デスクワーク中に腰痛、むくみ、膝痛をリンパケアするコツは

下向きの姿勢や食いしばりで首の前の筋肉が固まっている

リモートワークでパソコンでの作業が続くとき、モニタ―に向かって前のめりになっているせいか、気づいたら首を傾けるのがつらいほどこっていることがあります。江上さんは「美首筋ゆるケア」と呼ぶ方法について、はじめにこう説明をします。

「パソコンやスマホの操作中は下を向いて無意識に歯の『食いしばり』をしていることが多く、あごの下から鎖骨(さこつ)につながる首の前側の筋肉が収縮して固くなっていると思われます。

首のこりはあごや肩のこりと強く影響しあい、むし歯ではないのに歯の痛みを訴える人もいます。あごから頬、首、鎖骨周辺の筋肉をゆるめてリンパ間質液(組織液のこと。第1回参照)の流れを促し、こりを改善しましょう。首を長く美しく整えるよう意識してください」

次に江上さんに、その方法を紹介してもらいましょう。

首を長く見せ、小顔を目指す首筋ケア

(1)あごの内側の筋肉(顎舌骨筋・がくぜっこつきん)をゆるめる

体を正面に向けて、顔を軽く右斜め上に向けます。両方の手のなか指とくすり指で、「左側のフェイスラインの真ん中あたり(えらから数センチ下)」をはさみ、右の手はあご先へ、左の手はえらに向けてフェイスライン(骨)に沿ってなぞります。手の指があご先とえらまで届いたところで、手を止めて呼吸をゆっくりと3回します。

次に、顔の向きを左ななめ上に向け、反対側のフェイスラインも同様に行います。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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(2)首から鎖骨につながる筋肉(広頚筋・こうけいきん)をほぐし、鎖骨の位置を下げる

まず、(1)と同じように顔は右斜め上に向けて、両方の手のなか指とくすり指で「左の鎖骨の真ん中あたり」をはさみます。右の手は鎖骨の右端へ、左の手は鎖骨の左端へそっと骨の上をなぞります。手が鎖骨の両端に届いたら、力を抜いて左の腕を少し下げましょう。

次に、左の鎖骨が下がることを意識しながらゆっくりと呼吸を3回します。これで首から鎖骨の周囲の筋肉がゆるみ、リンパ間質液の流れが促されます。すると鎖骨が下がって首が長くなります。「鎖骨を下げる」ことがしにくい場合は無理をしないで大丈夫です。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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次に、顔を左に向けて、右の鎖骨も同様に行いましょう。

(3)首がまっすぐ長くなるように鎖骨を下げる

まず、顔を正面に向け、右の手を首の左側面にそっとあてます。小指のつけ根が鎖骨にあたるようにします。首が円筒形になるようにイメージして、手を添えましょう。

次に、左の腕は肘(ひじ)から手までを上に曲げてから、手のひらを上に向けて腕の力を抜いてだらんとします。そして肘が体の側面につくようにストンと降ろします。その状態で呼吸をゆっくりと3回します。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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反対側も同様に行いましょう。

(4)仕上げに首のリンパ液の流れを促す

顔を少し右上に向けて、左側の下あご(フェイスライン)から鎖骨に向かって、左の手のひら、右の手のひらで交互にそっとなで降ろします。これを8~10回くり返します。反対側も同様に行いましょう。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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江上さんは、実践のタイミングや回数、美容面についてもこうアドバイスを加えます。

「以上を1セットするだけで鎖骨は下がります。いつ、何度行っていただいてもOKです。朝のメイク前やデスクワーク中の疲れたとき、散歩の休憩時、バスタイム、寝る前など、思い立ったタイミングで実践してください。

首が長くまっすぐに立っていることが『美首』です。これまでの回でもお話しした巻き肩や猫背では、首は短く、顔が大きく見えます。美首になると二重あごは改善されて顔が小さく見えるでしょう。美首をつくることは、こりや姿勢の改善に加えて小顔に見せることが期待できます」

聞き手によるまとめ

試しに、左側の首筋だけ一連の「美首筋ゆるケア」を行ってみたところ、鏡で確認すると、左の肩が下がったのか首が伸びたのか、鎖骨の高さにかなりの差が出ていました。何より、左側のあごから首筋にかけてと、肩のこりが軽減しています。続いて右を行い、両方を毎日朝晩に2回、1週間ほど続けると、二重あごも改善されたように思います。日々の習慣としていきたいものです。

次回・第6回は、バッグの持ちかたやパソコンへの向かいかたなど、日常生活での動作を軽減するリンパケア法をご紹介します。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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