オンライン面接実態調査 後編

オンライン面接に満足/不満足な理由は? 454社に聞く実態調査

オンライン面接に満足/不満足な理由は? 454社に聞く実態調査

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの企業が働き方を見直し。採用の現場でも「オンライン面接」を導入する企業があるようです。

このたび、エン・ジャパンは、運営する人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』上でサイト利用企業を対象に「オンライン面接」についてアンケート調査を行ない、454社から回答を得ました。調査の結果、オンライン面接を行なったことのある企業の7割が、実施した感想として「満足」していると回答したことがわかりました。

7割の企業が「満足」と回答

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オンライン面接を「導入している」と回答した企業に、オンライン面接を実施した感想を聞くと「満足」が19%、「どちらかといえば満足」が51%で、70%が「満足」という結果に。

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「満足」「どちらかといえば満足」と回答した企業に、その理由について複数回答で聞くと、「遠方に住む応募者に対応できる」(85%)、「新型コロナウイルス感染防止に繋がる」(85%)、「応募者対応が迅速に行なうことができる」(54%)が上位にあがりました。

不満足の理由は?

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一方、「不満足」「どちらかといえば不満足」と回答した企業にも複数回答でその理由をたずねると、「画面越しで評価がしづらい」(92%)が圧倒的に多い結果となりました。

「直接会ってみたら応募者の印象が違った」という声もあがっており、履歴書では確認できない性格・価値感などの見極めに苦労していることがうかがえます。

オンライン面接で気をつけたポイント

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オンライン面接を導入していると回答した企業に、オンライン面接で気をつけている点について聞きました。「事前に応募者から履歴書等を送付してもらった」(66%)、「カメラ・マイク、通信環境など事前準備」(63%)、「利用するツールを事前にメール送付する」(58%)が上位にあがりました。

オンライン面接、企業の悩み

オンライン面接における企業が抱える悩みについては以下のような声があげられました。

■オンライン面接での「見極め」への悩み

・画面越しのため、表情や、本音を聞き取りにくい。(商社/100~299名)

・雰囲気がつかめない。直接会わず内定の判断をすることに懸念を感じる。(サービス関連/1000名以上)

■オンライン面接での「応募者」への悩み

・事前に面接実施方法を案内しても、うまく接続できない候補者が一定数いる。(メーカー/300~999名)

・カンペを見ていると感じる時もある。非言語情報がお互いに分かりにくい。(金融/300~999名)

■オンライン面接での「環境」への悩み

・全員テレワークなら環境が整うが、出社時の自社面接官の面接場所確保が難しい。(メーカー/50~99名)

・相手の通信環境によっては、音声が聞き取りにくいことがある。(流通・小売関連/300~999名)

■オンライン面接への「社内の反応」への悩み

・古い体質の会社なので、上司がオンライン面接に対して否定的。(卸売/50~99名)

・会社が有料ツールを導入してくれず、面接の時間配分が難しい。(IT・インターネット関連/100~299名)

【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『人事のミカタ』を利用している企業
有効回答数:454社
調査期間:2020年7月8日~8月4日

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