カロリー制限と糖質制限ダイエットの違いは?【医師に聞く】

カロリー制限と糖質制限ダイエットの違いは?【医師に聞く】

蒸し暑い毎日が続き、肌の露出が多い服を着る機会が多くなった今日この頃。ダイエットを意識している人も少なくないのでは? 巷ではたくさんの種類のダイエット情報が溢(あふ)れていますが、できれば健康的に痩せたいもの。

そこで、『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0 』(KADOKAWA)などの著書があるハタイクリニック院長の西脇俊二(にしわき・しゅんじ)先生に「糖質制限」をテーマにお話を伺います。今回は「カロリー制限ダイエットと糖質制限ダイエットの違い」について伺いました。

※同記事は、YouTubeの「フラコラ公式チャンネル」で公開されたインタビューをもとに記事化したものです。

西脇俊二先生

西脇俊二先生

カロリー制限と糖質制限の違いは?

——カロリー制限ダイエットと糖質制限ダイエットの違いは何でしょうか?

西脇俊二先生(以下、西脇):カロリー制限ダイエットは要は単純に食べる量を制限しています。問題は「何が減っているか」です。

カロリー制限ダイエットをすると体が飢餓状態になるのでエコモードに切り替わります。体は一番エネルギーを消費するものを分解してエネルギーに変えます。体の中で一番エネルギーを使っているのは筋肉なので、まず筋肉を分解してエネルギーとして使うので筋肉がどんどん減ってしまいます。

筋肉が減るとどうなるかと言うと、基礎代謝が下がって前より太りやすい体質になってしまいます。カロリーダイエットも長くは続かないので、筋肉が減った状態でいろいろ食べてしまうと一気にリバウンドしてしまう。それがカロリーダイエットでリバウンドしてしまう仕組みです。

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糖質制限ダイエットのメカニズムは?

西脇:一方、糖質制限ダイエットは、摂取する糖質を減らすものです。糖質をとるとブドウ糖として吸収されるのですが、ブドウ糖はエネルギーとしてしか利用されず、余ったブドウ糖が一旦中性脂肪に変わります。中性脂肪から皮下脂肪・内臓脂肪・筋肉内脂肪に変わります。食べてから3日後くらいで変わります。それで肥満などを引き起こすのですが、糖質制限の場合は糖を減らすので体にたまる脂肪も減ります。

筋肉の原料であるタンパク質はしっかりとっているので筋肉は減りません。なのでリバウンドも起こりにくいです。

——タンパク質や野菜、脂質を中心とした食事を続けることで、筋肉量を落とすことなくダイエットが続けられるということでしょうか?

西脇:(糖質制限ダイエットは)やればやっただけきっちり結果が出ます。

——人それぞれだと思うのですが、どのくらいで結果が出るのでしょうか?

西脇:きっちりとやっていただければ3日後には結果が出ます。例えば、今日ダイエットをしたとしても今日結果は出ません。糖質制限したり、有酸素運動したりした結果は3日後に出ます。なので、3日後を楽しみにしてやってみてはいかがでしょうか? 

——分かりました。ありがとうございます。

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