東京メトロ主催の「鉄コン」に行ってみた1

左:自己紹介シールと記念切符(使用不可)、右:当日の服装

東京メトロと埼玉高速鉄道主催の婚活パーティー「鉄コン in 浦和美園」が9月13日、開催された。駅のポスターや電車の中吊り、HPで告知され、20代以上の男女1,000人が参加。メジャー鉄道会社の大規模婚活パーティーだし「恋のダイヤは、まだ未定」というキャッチコピーもシャレてる! ということで、非・鉄オタ「恋の列車は運休中」の30代女性2人で乗り込んでみた。

東京メトロ主催の「鉄コン」に行ってみた

会場のすぐ隣は車両基地

街コンの必須「モテ服」「LINE」「アレンジネーム」

東京メトロ主催の「鉄コン」に行ってみた2

今回、一緒に同行した友人は、関東近郊在住30代女性。街コン・合コン・お見合いなど合わせて100戦以上の猛者だ(以降、婚活師匠と呼ぶ)。

大人の出会いを求める婚活師匠は、黒いクロップドパンツ、シフォンブラウス、ブラウンのカーディガンにローヒールという落ち着いた出で立ち。

婚活パーティー初心者の私は、みんな大好き「金麦」の檀れいを意識した白シャツ、紺色のプリーツスカート、ピンクのセーターをチョイス。真面目な人との出会いを期待してのファッションだが、婚活師匠の評価は「まあ普通」とのこと。

婚活師匠曰く「万人にモテたいなら、迷わずモテ服」。赤など華やかな色のカーディガン、オフホワイトのシフォンブラウス、フレアのミニスカートにローヒールは、絶対にモテるとこのと。街コンで幅広く出会いを求める人は迷わず着るべし。

また必須なのがLINE。気軽に連絡先が交換できるし、いざとなったら連絡をぶった切ることも可能。LINEに加入していない私に婚活師匠は「何をしにきたのかわからない」と辛口コメント。たしかに素敵な人がいても、メアドを読み上げるというお寒い状況になる。

また当日会場で、胸に自己紹介シールを張るのだが、ここでも初心者は律儀にフルネームを書くという大きなミスを。「カップル成立後を考えて偽名はNG。でもトラブルもあるので、ニックネームで対応すべし」とのこと。確かに会場には「まなまな」「ゆりchan」など、アレンジネームが多数。

フリータイム多め! 参加者まかせの自由すぎる鉄コン

東京メトロ主催の「鉄コン」に行ってみた3

会場風景

会場には丸テーブルごとに「日比谷線」「南北線」などのトークテーマが貼られており、そこで盛り上がってくれという趣向。なかには「ホームドア」「トンネル」「直通」などマニアックなテーマも。そこにはちょっとしたトリビアとクイズが書かれており「え~、なんだろう……」と女の子がモジモジしていると鉄オタ君が「それはですね!」と解説に入るという流れだ。

我々も「南北線」のテーブルで「南北線と有楽町線が交わる市ヶ谷駅には秘密のトンネルがあるよ」というトリビアにモジモジしてみると、すかさず男性が解説に入ってくれたのだが、最初から専門用語が多めでさっぱりわからないという事態に。

いくつかテーブルを回ると、鉄オタではない婚活マニアの男性2人組にも出会った。鉄道会社主催の婚活パーティーが流行っているので、よく参加しているとのこと。しかし鉄道は詳しくないとのことで、特に共通の話題が見つからず。

このフリータイム状態がスタートから2時間ほど続く。ケータリングカーや浦和レッズPRブース、輪投げ(!)などのゲームなどもあるが、時間はそんなにつぶせない。婚活師匠によると「こんなにオーガナイズされていない婚活パーティーも珍しい(怒)」とのこと。あまりにフリーすぎて、話しかけることに疲れた人々が柵際でぐったりしている。

取材多すぎ! 街コンで気を付けたいトラブルを体験

延々と続くフリータイムに飽きてきたので、東京メトログッズ売り場でレアものを物色。東西線と千代田線が描かれたハンドタオルのトリビアを売り子さんに尋ねると、どこからともなく「それはですね!」と鉄オタ君が現れた。会場で最もメジャーな趣味「旅行」(すなわち乗り鉄)をたしなむ30代後半の男性は、車体がアルミで営団時代にどうのこうのと解説をしてくれるが、またもやさっぱりわからない……。

とりあえずニコニコ聞いていると、そこに3台のテレビカメラが! 今回の「鉄コン」は初回ということで取材が入っているというアナウンスが流れていたが、周囲を見渡すと尋常じゃない数の取材陣だ。男女が盛り上がり始めると、すかさずカメラが向けられている。そして撮影され続ける鉄オタ君の解説と、無言の私……。「ノドが渇いちゃったから……」と会話を中断し、婚活師匠と二人ケータリングカーへ。すると後ろからついてくる鉄オタ君……。

婚活師匠曰く「それがノー・オーガナイズな街コンの罠」。たくさんの人と話したくても、一人にブロックされ出会いが阻害される。これは街コンではよくあるトラブルだという。逃げる我ら、追う鉄オタ君(と後ろのカメラ)。いきなり鉄コンがサスペンス要素を帯びる。

楽しい同性テーブル、さよなら特別列車、やっぱりお見合い

追い疲れたのかいつの間にか鉄オタ君はいなくなった。我々は癒しを求めて女性のみのテーブルへ。30代の女性2人組は、よく街コンに行くそうで、今回、鉄道は詳しくないが面白そうだから来てみたとのこと。「暑い」「疲れた」という、たわいもない話が妙に弾み、この日一番楽しい瞬間だった。

「街コンや婚活パーティーの後半、同性同士が固まるというのはよくある風景」と婚活師匠。戦った者たちの連帯感が生まれ、友達ができることもあるという。

いつの間にか会場の一部でマニアックな鉄道クイズ大会も始まった。その後、当日成立したカップルが車両基地行特別列車に乗るための受付が行われる。カップルが少なく「どうしても乗りたい人は、その場でカップルということにしてあげる」という提案が本部から出される。

東京メトロ主催の「鉄コン」に行ってみた

カップルを乗せた特別車両が出発! さいたま市のゆるキャラ「ヌゥ」がお見送り

それを遠くの幻のようにして見る、残された人々。そしてトボトボ帰路につくのだが! そこで気が付いた。「面白そうだから来てみた」という非・鉄オタでカップリングした輩は、特別列車に乗らず、近くのイオンに向かっている! お茶するのか! けしからん!

街コンで男性に求める3大条件「普通、健康、清潔」

今回の我々の大きなミスは、鉄道好きじゃないのに参加したという点に尽きる。それなりの知識と鉄道への情熱さえあれば、とても楽しいイベントになったはず。

また、婚活師匠によると街コン自体、キャバ嬢が営業目的で来たり、既婚男性の不倫相手探しだったり、結婚に至る可能性が少ないそう。街コンは軽い気持ちで挑むべし。

また今回の鉄コンは初回ということもあり「仕切らな過ぎ。人数多すぎ。取材多すぎ」(婚活師匠)。本当に出会いを求めるなら、20対20が限界とのこと。

また様々な人が集まる街コンで、男女ともに求めているのが「普通、健康、清潔」(婚活師匠)。一見当たり前のようだが、その基準は人によって異なり、自分好みの基準を満たす人が少ないという。

「街コンではカップルが成立しても、その後真剣な交際に至ることはごく少数。現在は原点回帰して、親戚筋から紹介されるお見合いに可能性を見出している」という婚活師匠。翌日のお見合いに向けて、そそくさと帰って行った。

(穂島秋桜)

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