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2014/09/11

「忙しすぎる夫」と離婚する方法を学ぶ

元TBSアナウンサーの雨宮塔子が、有名パティシエの夫、青木定治氏と離婚協議中と報道された。青木氏が日本とフランスの往復で忙しく、一人で子育てに奮闘している中で孤独感を募らせたのが理由とのこと。

7月には、武田久美子も、大手製薬会社勤務のアメリカ人の夫が忙しすぎて週末しか帰らないことを理由に離婚協議中であると発表したばかり。

仕事に燃える姿に惚れて結婚しても、その後の生活は話が別。そこで結婚前に知っておくと後で役に立つかもしれない「忙しすぎて帰ってこない夫と離婚する方法」を離婚問題に詳しいアディーレ法律事務所の島田さくら弁護士に聞いた。

    「忙しくて帰ってこない」だけでは理由にならない

厚生労働省によると2013年度の離婚件数は23万1,000件。ピークの2002年(28万9,836件)より減少傾向だが、決して少ないとは言えない。その中で今回のように「忙しくて帰ってこない」「生活時間帯が違う」という離婚原因は増えているのだろうか。

「最近、急に増えたという感覚はありませんが、常に一定数そういったご相談はあります。ただそれだけでは離婚理由としては不十分。夫が全く家に帰ってこないし、生活費も一切入れないというのであれば別ですが、単に夫の仕事が忙しいというだけで、強制的に離婚できるかというと難しいでしょう」(島田さくら弁護士)

    離婚を決意した女が準備すること

すれ違いの生活の中で、決定的に価値観が異なってしまった。このまま一生添い遂げるのは絶対ムリ、となったらまずは何をしたらいいのだろうか。

「まず離婚のための材料集め。夫が忙しいというだけで即離婚とはいきませんが、夫が家庭を顧みず、夫婦生活を維持できないということになれば話は別です。夫が帰ってきた時間等をメモし、夫婦で話し合おうとしたときの夫の態度や発言等も日記に残しておくとよいでしょう。また、別居期間が長くなれば、離婚も認められやすくなるので、夫と話して別居を始めるというのも一つの手です。

また、夫婦の財産等についてあらかじめ把握しておくのも大事ですね。別居してからでは調べにくくなってしまいますので、同居中にできることから始めましょう。銀行口座や預金残高、生命保険、ローンの名義や残債、夫が将来的にもらえる退職金等々。専業主婦の方は、離婚や別居後の生活を考えて、仕事を見つけておくのも大事なことです。感情が先走りがちですが、離婚後にどう生活していくか、明確なビジョンを練っておきましょう」(さくら弁護士)

    夫と決裂! こじれたときが弁護士に頼るとき

話し合いで夫が離婚に同意してくれたら、すんなり「協議離婚」の成立。しかしここで決裂したら次なる手は? どのタイミングで弁護士さんに相談するべき?

「話し合いがこじれてきたら、まずは弁護士に相談してみてください。夫としては一生懸命働いて生活費を稼いでいるのに『家庭を顧みてくれないから離婚したい』と言われても簡単に応じられないですよね。離婚するかしないかも含め、一度相談してみると冷静に判断できると思います」(さくら弁護士)

弁護士に間に入ってもらうことで、財産分与や親権の問題を法律的に判断してもらおう。各自治体で相談センターを開設していたり、無料相談をしている法律事務所も多いのでそれを利用するのも手だ。事務所ごとに相談費用の設定はまちまちなので事前に確認を。

    泥沼コースは離婚調停、離婚裁判

話し合いで決裂し協議離婚が難しければ、家庭裁判所に夫婦関係の「調整調停(離婚調停)」を申し立てることができる。離婚調停では、家庭調停委員が、双方の言い分を聞いて財産分与、慰謝料、親権、子供との面接交渉などの妥協点を模索してくれる。

そこでも合意に至らない場合は、家庭裁判所に「離婚訴訟」を提訴。当事者の合意の有無にかかわらず離婚が認められるが、不貞行為、回復の見込みのない精神病、3年以上の生死不明、その他婚姻を継続し難い重大な事由など法定の離婚原因がある場合に限られる(民法770条1項)。

いずれにせよ、「忙しすぎる」という理由で離婚するのは、時間もお金もかかり簡単なことではない。結婚する前にお互いの気持ちと結婚後の生活についてよく話し合っておくことが重要だ。

参照:アディーレ法律事務所(東京弁護士会所属) 弁護士が教えるパーフェクト離婚ガイド

(編集部)

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