アラフォー女性の間で「プチ起業」がブーム

今、女性の「プチ起業」に注目が集まっています。雑貨のネットショップを始めたり、趣味を活かしたカフェを開いたり。「好きなことを仕事にしたい!」と起業した女性たちには、いくつかの共通点があるようです。

平均年齢はアラフォー、「小さく始める」ケースが大半

経済産業省によると、女性は男性よりも5歳若く、平均36.5歳で起業しています。男性と比べて個人経営が多く、「趣味・習い事」、「日常生活での疑問や不満から」など、身近な生活の中でチャンスを見出す傾向があります。

「若い頃から、ティーサロンを開くのが夢でした」と語るのは、40代で紅茶専門カフェを開いたNさん。勤め先の出張で訪れた英国文化に感動し、アフタヌーンティーのお店を開こうと決意します。まず、所有していた土地の一角にお店を建て、残りを「分譲地」に。それを担保に銀行から借入し、開業資金にしました。経営は順調ですが、グループ客が一気に押し寄せると、忙しさで目が回りそうに。

「それでも、人を雇う煩わしさや閑散期のことを考え、何とか1人で切り盛りしています」(Nさん)

他人を雇うのはハイリスク!試行錯誤の日々

「お店が暇になり、仕方なくパートさんに辞めてもらいました」と語るのは、得意のお菓子作りを活かしてパン・洋菓子店を開いたKさん。子育てしながら働き、自らの貯金でプチ起業です。はじめの頃は忙しく、パン製造のパートを募集したほど。ところが近所に競合店がオープンし、売上は減少。

「好きなことを仕事にしても、毎日楽しいことばかりではありません。パンが売れなくなったので雑貨を置いたり、試行錯誤の連続です」(Kさん)

インターネットで雑貨の企画・卸売業を営むYさん(50代)は、「何かやりたい」という漠然とした思いで起業。はじめは顧客のニーズが分からず、ひたすらネットで検索する日々でした。今の業態は、想像していたものとは全く違うそうです。

「失敗もしたけど、ネットで出会った人や企業とのつながりを大事に、プラス思考で続けたのが良かったかな」(Yさん)

女性の「プチ起業」が成功するためには、「家族の協力」と「本人の覚悟」が必要

プチ起業で成功している女性たちには、2つの共通点があります。まずは「家族の協力」です。ギャラリーとカフェを営むMさん(40代)は、兄の経営する有限会社から出資を受けて開業。

「未経験の私を心配しつつ、色々と応援してくれました」(Mさん)

紅茶専門カフェのNさんは起業する際、「資金集めより、夫を説得することに最も苦労した」そうです。洋菓子店のKさんも、夫の収入があるから、経営の多角化など「冒険」ができるといいます。では、プチ起業を目指す女性にとって、こうした「夫」の存在は必要不可欠なのかというと、いちがいにそうとも言いきれません。

高収入の夫がいても、一歩を踏み出せない女性はたくさんいます。大切なのは、本人の覚悟があるかどうか。「人のせいにしているうちは成功できない。どんなことも自分に起因していると思えば、全ての経験が活かせるはず」と語るNさんや、「無理しないのが長続きのコツ。でも、楽ではありません。覚悟を持ってトライして」と言うKさん。彼女たちを見ていると、結局は「これがしたい!」という強い意志が大切なのだなぁ、と思うのでした。

北条かや