「小学生アイドル抱っこ会」に物議

「小学生アイドル抱っこ会」についてのまとめサイトがTwitterで話題になっている。このサイトの写真には、小学生と思われる少女を成人男性が抱っこしている姿などがアップされているが、この件についてツイートをする人の中には、まとめサイトのURLをあえて書かない人も多い。なぜなら、サイトを紹介することで、自分たちも少女の写真を拡散することになるからだ。

しかし、このサイトについては、間違いもあるという。例えば、「抱っこ会」という名称であるが、写真のイベントが「抱っこ会」という名称で行われていたわけではないとのこと。また、まとめサイトの一部の写真は小学生ではなく、18歳以上のアイドルの写真であることも指摘されている。

小学生が成人男性に接触されるイベントが商業的に行われている状況

とはいえ、このまとめサイトが問題になったのは、「抱っこ会」という名前が原因ではない。にも関わらず、Twitter上では、「ちゃんと検索したら、デマだとわかるはず。自分でリテラシーをもって」「デマなのでまとめサイトのRTは消してください」と上から目線のコメントすら見つかるありさまだ。

もちろん、情報リテラシーという意味では一理あるかもしれないが、小学生が性的に扱われ、成人男性に一方的に接触されるというイベントが商業的に行われているという状況にはリテラシーはないと言っていいだろう。

またTwitterでは、「少女たちがいやがっているわけではない」というコメントも少ながらずあれば、また反対に「あきらかにいやそうじゃないか」という意見の両方が見られた。

これについては、少女がいやがっているのは当然のこととは思うが、もしもそうではないように見えたなら、正直、少女にはまだ判断能力がないという状態であると考えたほうがいいだろう。小学生というのは、その場が楽しかったり褒められたりすれば笑顔にもなる。また、周囲の大人の言うことにも影響もされやすい。そのため、接触イベントがあったとしても、小学生では、それが性的なものなのか、親が示す愛情のようなものなのかの区別はつきにくいと考えたほうがいいだろう。

アイドルとして大成した例はほぼない

一方、こうしたアイドルたちが判断力のある大人になってからもなお、過激な接触イベントを受け入れている場合、それが自分の夢を叶えることであると考えるあまり、ビジネスに取り込まれてしまっているということもあるだろう。すると、アイドルとして行き過ぎた密接なサービスをしている自分も、そのファンのことも、純粋な気持ちでやっているだけで「変な意味」ではないと、自分の行動を肯定して守ろうとしてしまうことだって考えられる。

しかし、アイドルが密着などの行き過ぎたサービスを続けていったとして、それでファンが増えていくという達成感を味わえたとしても、アイドルとして大成した例はほぼないだろう。

もちろん、握手会などとの線引きは難しいが、握手と密着、成人アイドルと小学生アイドルの間には、いくつものグラデーションがあり、許容される範囲と、今回のように誰もが「アウト」とみなす範囲を見極めるのは難しい。そこは、アイドル本人はもちろんのこと、ビジネスの現場にいる大人たちと、応援しているファンという大人が判断すべきではないのだろうか。

(川西敦美)