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2014/08/26

同性婚にまつわる“宗教と法律の壁”

地元紙の報道によると、米国ユタ州のブリガムヤング大学の書店に先週火曜日、同性の結婚を祝うグリーティングカードが置かれたものの、気づいた書店員によって速やかに撤去されました。

結婚は男女間でなければならないとの信念を貫くモルモン教の大学

置かれていたのはホールマーク製で、「ミスター&ミスター」や「ミセス&ミセス」といった文字の書かれた結婚祝いのカード。外部の販売会社が、同大学はこのようなカードを販売しないということを知らずに棚に並べていたそうです。

ブリガムヤング大学は、ユタ州を本拠地とする末日生徒イエス・キリスト教会(モルモン教)が経営する私立大学。モルモン教は、各地で同性婚の法制化が進む中、結婚は男女間でなければならないとの信念を貫いている宗教です。

同性愛感情に基づく行動は大学の倫理規定に違反

今回このカードが撤去されたのは、同大学の倫理規定によるものだそうです。同性に惹かれること自体は倫理規定に反していないが、そうした感情に基づく行動は違反になるとのこと。

同大学は「同性愛的な行動は、同性間の性的関係だけでなく、同性愛感情を表現する、あらゆる形態の物理的な親密さをも含む」との見解を示しており、今後も同様のカードは販売しないことを業者と確認した上で、ホールマークとの契約を終了しないと述べています。

同性婚を禁じるユタ州の州法は違憲

同性婚を禁じるユタ州の州法は、6月25日に連邦高等裁判所によって違憲とする判決を下されました。また先月28日にも、同性婚を事実上禁止しているバージニア州の州法について、連邦高裁は違憲とする判断を下しています。この判決は、同高裁の管内で同性婚を認めていないウェストバージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナの各州法に影響を与える可能性があると言われています。

米国では州によって婚姻に関する法律が異なり、現在、同性婚を認めているのは首都ワシントンと19の州のみで、他の州では禁止されています。しかし、昨年以降、連邦や州のレベルで同性婚容認の司法判断が続いています。

(リプトン和子)