“オルチャンメイク”に憧れる女子大生たち

ここ最近、韓国人女性に憧れる10代後半~20代前半の日本女性が増えているのをご存知でしょうか? 日韓政府のあいだでは、反日・反韓問題で多くの課題を抱えていますが、日本の一部の若者たちの間では「韓国人みたい」と言われることが、ひとつのほめ言葉となっているのです。

2000年代は『冬のソナタ』などの韓国ドラマの国内放送をきっかけに日本では韓流スターがブームとなり、10年代には東方神起、少女時代、KARAなどのK-POPが若い人たちを中心に人気を集めました。それら韓国人女優やアーティストの影響で、昨今は“韓国美人”に見られたいがために、彼女たちを真似たメイクや着こなしにこだわる若い女性が出現しています。今回、なぜ韓国人に憧れる若者が増えているのか、都内の大学に通う女子大生の声から分析してみました。

平均身長がアジアナンバーワンになった韓国人

まず、憧れの理由としてあがったのは「韓国人のほうが日本人より明らかに背が高くてスタイルいい人が多い」ということ。

韓国では88年のソウルオリンピック以降、経済成長と食生活の欧米化とともに平均身長が伸び続け、11年の20代の平均身長は男性174cm、女性160.5cm(韓国・技術標準院調査より)に。一方、日本人の20~24歳の平均身長は同年で男性171.8cm、女性158.8cm(文部科学省学校保健統計調査より)でした。確かに男性ではおよそ2cm、女性でも1.7cmほど韓国人の平均身長の方が高い、ということになります。しかも、この数字はデータが存在するアジア圏の国の中では一番です。

海外輸入されたファッションアイテムを取り入れて欧米人のように着こなすより、人種的に近い韓国人を参考にした方がずっと現実的であるということも理由の一つかもしれません。

ギャルメイクから”オルチャンメイク“にシフト

次に、「自眉毛を活かした下がり気味の太眉と、すべすべな肌を活かした“オルチャン”メイクが今っぽくて可愛く、ギャルメイクからシフトした」という声を聞きました。

“オルチャン”とは、すでに韓国では死語となっているそうですが、韓国語の“オングル(顔)チャン(良い)”の略語で美女やイケメンを意味します。オルチャンメイク、オルチャンヘア、オルチャンファッションなどと称し、日本ではファッション誌やファッションブログで使われるようになった言葉とのこと。メイクではK-POP女性アイドルなどの“オルチャン”をイメージした眉毛、スッとした鼻筋やプクっとした涙袋までを再現していきます。

明らかに顔の骨格が違う欧米人や、ナチュラルすぎるAKB48のような日本のアイドルのメイクではなく、旬な韓国人のしっかりしたメイクを取り入れるがほうが誰でも簡単に“オルチャン”になれ、結果、女子大生に支持されるようになったのです。

韓国人女性が持つ高い美意識は、美容整形の技術の進歩やBBクリーム、かたつむりパックなどの独自のコスメグッズの開発からもうかがわれます。美を追求するトレンディな日本の若い女性は、その努力に共感し、憧れ、お手本とするようになったのではないでしょうか。

田中あづみ