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2013/11/21

女性100人ナマの声から探る理想の牛丼店

最近発表された決算では、すき家・松屋・吉野家など、大手チェーン牛丼店3社の業績が伸び悩んでいるという結果が出た。理由は原材料費の高止まりによる採算の悪化と、客足の伸び悩みが大きい。低価格競争による集客効果も薄れてきたという。

しかし、ひと昔前とくらべると、“女性にとっての”牛丼店はかなり身近な存在になってきているのではないだろうか。企業側も新店舗づくりでは全体の明るさを重視、ファミリー席を増やすなど、家族や女性層の取り込みを視野に入れている。また、10月末に吉野家が発表した新商品「コモサラセット」は小盛の牛丼とサラダを組み合わせたもので、女性ユーザーを意識した打ち出し方をしている。

女性客は2割前後、メインターゲットではない

こうした女性客向けの施策の効果は上がっているのか、3店に電話取材したところ、松屋・吉野家では女性客はザックリいうと全体の2割程度、すき家はそういった統計は取っていない、とのこと。また吉野家では「コモサラセット」以降の女性客の伸びはまだ計測していないという回答だった。松屋の広報によると「女性のひとり客は感覚的には増えているけど、メインターゲットではないので、とくに“女性だから”というサービス・メニューはないです」とのことで、すき家の広報もほぼ同様の回答だった。

これは…牛丼チェーン店各社、ちょっともったいないんじゃないの!? ということで、今回は一般女性100名に牛丼店利用に関するアンケートを実施。実際に女性に人気の牛丼店とその理由、牛丼店に期待したいサービスなどを調査してみた。

すき家・松屋・吉野家の中で好きな牛丼店は?

【1位】すき家…41%
【2位】松屋…31%
【3位】吉野家…28%

1位のすき家を選んだ理由で最も多かったのが「家に近いから」。さすが店舗数日本一、地の利があるようだ。次いで「ヘルシーなメニューが多いイメージ」「さっぱりめのトッピングがある」などが挙がった。

2位の松屋に関しては「牛丼以外のメニューが多い」「定食なら松屋が一番」など、牛丼以外のメニューへの支持が集中。また、「無料でお味噌汁がつくから」という理由も多かった。

3位の吉野家は「牛丼の味が一番好き」「肉とたまねぎが一番うまい」という女性が多数。好きなメニューも「牛丼」に集中した。

「早い・安い・ガッツリ食べられる」が忙しい女性にうれしいポイント

また、「どんなときに牛丼店を利用する?」という質問には、「時間がないとき」、次いで「ランチで節約したいとき」「夕飯を作るのが面倒なとき」「飲みの帰り」「ひとりでガッツリ食べたいとき」などの回答が見られた。現代人は忙しいと言われるが、とくに働いている現代女性にとって、「早い・安い・ガッツリ食べられる」という3点を満たす牛丼へのニーズはかなり高いよう。

“ひとり牛丼”はOKとNGが半々!

気になるのが、女性の“ひとり牛丼”だが、「ひとりで牛丼店に行くことに抵抗はありますか?」という質問には、「常にある」「TPOによってある」を含む「抵抗がある」派と「抵抗がない」派がほぼ半々という結果だった。「抵抗がある」派は、「テイクアウトしかできない」「カウンター席でひとりはきびしい」と、店内でひとりで食べることに大きな壁を感じているようだ。

「牛丼店に期待したいサービス・メニュー」については、テーブル席の増設、ヘルシーなメニュー、スイーツメニューなどの増加、宅配サービス、そして衛生面の改善などがあげられた。最も多かったのが「女性でも入りやすい内装」を望む声で、「そうしたら今より多少高くても払う人はいそう」(34歳女性)という意見も。

忙しい現代女性にとって、牛丼店に対する潜在的なニーズは高い。吉野家では「エコ」「解放感」「衛生感」「機能性」の4つを意識した店舗づくりが進んでいるが、こうした動きによって牛丼店のイメージが変わっていけば、さらに女性の牛丼店利用が進むのではないだろうか。

(文=編集部)

画像:Original Update byHajime NAKANO