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2013/11/24

牛乳とチーズ

こんにちは!(社)日本フードアナリスト協会 2013年度 食のなでしこの星野慈です。
長い夏が終わって、冬らしさがいっそう増してきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回のテーマは「バランス」です。

ひと言で「バランス」と言っても、なんのことだかよくわからないですよね。
昔から、私たち人間の基本的な体質は、大きく2つのタイプに分ける事が出来ると言われています。
・ やせ型で、神経質で、心配性の交感神経系タイプ(アドレナリンタイプ)の人。
・ 肥りがちで、むら気で憂うつになったり、気分が揺れ動いたりしがちな副交感神経系タイプ(ノルアドレナリンタイプ)の人。
あなたのまわりにも、あっ、あのひと…なんて思い当たる友人や上司がいるのではないでしょうか?

多くの人は、極端なこの2タイプのあいだのどこかで、バランスがとれているようです。でも、特に女性では、月経周期や年齢によってこのバランスがくずれてきているのではないかと感じている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。よく、自律神経失調症と言われる症状はこのバランスがくずれた状態と考えても良いのかもしれません。
私も、寝不足だったり、月経前になると、このバランスがくずれて、なんとなく調子が悪いという日がつづきます。
自分だけ何となく調子が悪いならまだしも、イライラが募って家族や友人に八つ当たり…そしてそんな自分がイヤで、また落ち込む…という日が続いてしまうこともあります。

この不調の原因が、バランスの乱れによるものなのではないかという点に関して、最近読んだ本の中に興味深いお話があったのでご紹介します。
ポイントは、バランスを保つためには「食事が大きく関わっている」という考え方です。

交感神経を刺激する成分を多く含む食べ物は、消化不良、過敏状態や不安を起こしやすいと言われています。交感神経を刺激する食べ物とは、
・ 牛乳とチーズ
・ 牛肉、レバー、七面鳥の肉
・ 小麦粉性パン
・ エンドウ、そら豆、その他の豆類
・ コーヒー、赤ワイン、その他アルコール性飲料
と考えられています。

逆に、副交感神経を刺激する食べ物は、眠気を誘い、分泌物を増やし、無気力感を増大させます。副交感神経を刺激、すなわち交感神経を抑制する食べ物とは、
・ ラム肉、豚肉
・ そば粉か米粉で作ったパン
・ 果物、葉菜類
・ 適量の魚
だそうです。

例えば、私の体調変化について考えてみましょう。
私は月経前になると何となく落ち着かなくなります。そして、普段気にならないような些細な事が気になって、イライラする、というパターンの精神的な変化を来します。
つまり、月経前の私は、どちらかといえばアドレナリンタイプに傾いてしまうということですね。
上に示した食材からメニューを考えると、私の場合は、月経前のイライラ対策として、普段から豚肉や果物、グリーンサラダなどを食べると良いという事になります。例えば、タイ料理や地中海料理、和食などはこちらに近いかもしれませんね。
逆に、月経前になると落ち込んでしまう!という方の場合は、チリビーンズやインドカレーなど、何となく元気が出そうな食べ物を食べると良いようです。
あとは、寒い時期の食べ物も良さそうですね。ボルシチ、チキングラタンなどもいかがでしょうか。

そして、以前のコラムで書かせて頂きましたが、女性ホルモンのバランスを保つために、大豆イソフラボンを積極的に摂取することでさらにバランスを取ることが期待できそうです。

人間は、心と身体の調和がとれていないと体調を崩します。
でも、この心と身体を結びつけるものが、自律神経を含めた「バランス」なのでは無いでしょうか。
食事のコツを知って、心と身体の調和をとりましょう。
皆様が、少しでも心穏やかで、素敵な毎日を過ごすことが出来ますように。

文:星野慈(ホシノメグミ)

星野慈(ホシノメグミ)

糖尿病・代謝・内分泌内科医師。フードアナリスト。コラムニスト。
食を通じた各種疾病の予防や、終末期の食に関し興味を持ち、現在勉強中である。正しい食の知識を広めるため、ラジオ、雑誌、各種講演会などで活動している。