クワバタオハラの小原正子さん

恋愛と結婚は別物。よく言われることだが、多くの場合、熱く、甘い恋愛の期間を経てこそ、その先に、人生のパートナーとして互いに誓い合う結婚があるのだから、むしろ大いに関係しているともいえるだろう。

「忘れられない辛い恋、苦い恋はいっぱいある」と言うのは、今年5月にプロ野球選手のマック鈴木さんと入籍したばかりの女芸人、クワバタオハラの小原正子さん。数々の恋愛遍歴を笑いに変え、赤裸々に語るその姿は世の女性たちから多くの共感を得てきた。恋愛の酸いも甘いも知り尽くした小原さんが最後に選んだ伴侶の見極め方、恋愛と結婚の違いなど、20代30代女性にも活かせる「結婚論」について語っていただいた。

「幸せな夫婦生活が送れるように、あんたが努力するねんで」と自分に誓った

――この度はご結婚おめでとうございます。東京と神戸間の遠距離結婚だそうですが、新婚生活はいかがですか?

小原正子さん(以下、小原):元々、遠距離恋愛だったので、結婚したことで生活が劇的に変わったという感じではないんですよ。ふつうの夫婦は毎日会うと思いますが、私たちの場合、週に4日くらいは一緒に過ごして、あとは離ればなれ。「一人の時間があるのも、意外といいかも」と新婚らしからぬことをふと思ったりもしますが、やっぱり一緒にいたいですね。これから徐々に距離を近づけていきたいです。

――ズバリ、結婚の決め手は何でしたか?

小原:やっぱり年齢は関係ありますね。「この人とずっとこの先も一緒にいるのなら、早く“大人の手続き”をしたいな」と。もし10歳若かったら、あと2~3年は恋愛を楽しむ余裕もあったと思いますが、結婚したい気持ちが強かったので、自ら努めて結婚に持って行きました。あとは動物の勘ですね。「この人がいい!」というより「もう、この人でええやん!」と誓いを立てたんです。

――彼と誓い合う前に、自分自身に誓ったんですか!?

小原:「あの時やめときゃよかったって、絶対に言ったらあかんで。幸せな夫婦生活が送れるように、あんたが努力するねんで。これ約束ね」と自分で自分に約束しました。でないと、ずっと平行線で行ってしまうと思ったからです。

当たり前かもしれませんが、結婚は恋愛とは違って、相手のことを真剣に思いやらなくてはいけない。例えば、彼が悲しい顔で落ち込んでいたら、自分も幸せじゃない。だから「心穏やかにノリノリで仕事できるようにしてあげたい」と常に考えています。とはいえ、今まで通りの感じで、ケンカもしょっちゅうです(笑)。ぶつかり合うのはパワーが要りますが、イライラするのも好きのうちかな。「この人でええやん!」と決めたからこそ、大事にしています。

失恋のどん底で出したお店で旦那さんと出会った

――今までの恋愛経験が、結婚に生かされたことってありますか?

小原:見る目を養うという意味では、すべての恋愛が肥やしになっていると思います。例えばAさんとは「結婚アリ」だと思えたのに、Bさんには思えない。「この違いって何だろう?」といった確認もできますし、やっぱり恋愛はしないよりもした方がいいですね。空想の世界で理想を追い求めるより、20代30代の女性は、どんどん出歩いた方が絶対にいいと思います。出会いって、意外なところにあると思うので。

――振り返ってみて、「辛かったけれど、この恋愛がなければ今の幸せはなかった」ということはありますか?

小原:32歳の頃から2年ほど付き合った彼と結婚しようと思っていましたが、破談になったんです。いつもなら「次の恋で忘れよう!」とすぐに立ち直れるのに、珍しく引きずりました。精神的にかなり落ち込んでいた時、「飲み屋をやってみない?」と仲の良い友人から誘われて。「いつか自分の店を持てたらいいな」という漠然とした夢はありましたが、なにせ未経験ですし、本来なら自分の中でストップがかかっていたと思います。でもその時は、心底没頭できるものが欲しかった。しばらくは自分のお店をパートナーのように大事にしよう。そう決めて、開店しました。

失恋のどん底で出したお店ですが、実は、今の旦那さんと出会ったのもこのお店。長く贔屓にしてくださっているお客さんがたまたま彼を連れてきてくれたのがはじまりなんです。人生って、何が吉と出るかわからないものですよね。

相手のマイナス点を挙げ出したらキリがない

――年齢と動物の勘。この2つを挙げていただきましたが、結婚を決める時、他に大切だと思うことがあれば教えてください。

小原:20代後半から30代前半、後半と年齢を重ねてくると、自分にも知恵がついてくるので、条件をあれこれ考えるうちに、タイミングを逃してしまうと思うんです。

でも、相手のマイナス点を挙げ出したら、それこそキリがない(笑)。かといって、人もうらやむようなお金持ちの男性と結婚できたら幸せかといえば、一概にそうともいえないかなと。

正直私も「どこかの大社長に見初められたい」と本気で考えたことがありますが、結局は“心が動いてナンボ”だと思います。極端な例かもしれませんが、どれほど貯金がたくさんあって、贅沢な生活ができたとしても、手をつないで公園デートを楽しめる夫婦には、やっぱり叶わないですよ。

「どちらかというと、子どもは苦手だった」という小原さんだが、今のご主人と付き合うようになってからは、「もしも授かることができたら、ありがたい」と思うようになったという。大のお酒好きだが、「妊娠したら、それは当たり前に(お酒を)やめなさいということだから、“飲みません! 守ります!”という誓いを立てます」ときっぱり。女の人生の大きな節目である結婚、そして妊娠、出産。やると決めたら、まずは小原さんのように自分に宣言すること。これこそが本当の意味で、自分らしい幸せを掴むための秘訣かもしれない。

小原正子オフィシャルブログ「女前。

岸由利子