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2014/07/15

女性器アーティストを著名人が擁護

7月14日、アーティストのろくでなし子さんが、3Dプリンターを使って女性器を造形するためのデータを頒布したとして、わいせつ電磁的記録頒布容疑で逮捕されたと警視庁から発表されました。

この件で、ろくでなし子さんに対して各界著名人から、擁護や励ましの声が続々と上がっています。

「作品はわいせつ物ではない」「逮捕は間違っている」

ろくでなし子さんが勤務していたアダルトグッズストア「ラブピースクラブ」代表の北原みのり氏は、「作品はわいせつ物ではない」との主張を示しています。

先ほどラブピに警視庁の方々がたくさん来て、ラブピに置いてあったなし子さんの作品、全て証拠として押収していきました。なし子さんの作品が猥褻物にあたるとは思わない、という内容の上申書を書きました。――北原みのり@minorikitahara

実業家の堀江貴文氏は、ろくでなし子さんが数年前から個展やメディアなどを通じて作品を発表しているにも関わらず、「“自称”芸術家」と報道されていることに対してツイッターで批判。

自称は酷いよね。クソマスコミ ――堀江貴文@takapon_jp

このメディアの報道については、北原氏も同様に批判しています。

メディアでは『自称芸術家』などと報道され、公表していなかった本名や年齢を公開され、警察署に入る際の映像を放映されるなど、『おかしな人扱い』をされています。これはひどい扱いだと思います。(弁護士ドットコム掲載記事より)

脳科学者の茂木健一郎氏は、ツイッターで警察の姿勢について疑問を呈しています。

芸術表現への公権力の介入は、抑制的であるべきだと考えます。――茂木健一郎@kenichiromogi

フリーアナウンサーの長谷川豊氏はブログで次のように述べています。

さまざまな意見があることは分からなくはないですが、彼女の逮捕は間違っていると思います。(長谷川豊公式ブログより)

法律上も「わいせつではない」

さらに、弁護士の伊東良徳氏は自身のサイトで「ろくでなし子さんの逮捕に思う」と題したエッセイを掲載。

ろくでなし子さんの支持者であれば、受け取る側も「わいせつな」ものと思っていないのではないか、と私は思います。そもそもはっきり言って「わいせつ画像」としての女性器が見たいのならばそんな手間をかけなくてもインターネット上無料でごろごろ転がっているご時世に、(略)データもどちらかと言えばわいせつなものというよりもおもしろいものとして受け取ったのではないでしょうか。

女性器を見せるということ自体がいかなる場合でも「わいせつ」だというのであれば、混浴は公然わいせつになりかねませんし、出産シーンのあるドキュメンタリーで女性器が映ってもわいせつ物陳列、泌尿器科や産科、婦人科、皮膚科などの医学書の出版・販売もわいせつ物頒布になりかねません。(伊東良徳氏エッセイより)

さらに「当事者双方が『わいせつな』ものとしてデータをやりとりしていないのであれば、それは刑法の適用上も『わいせつな』物と扱うべきではないと私は思います」と記しており、法律上も「わいせつではない」という判断を示しています。

ネットでは賛否両論もネット署名は1万人に迫る

そのほか、ネットでもこの件に対する関心は高く、様々なコメントが書き込まれています。

・なぜこれが逮捕されるのか。ほかに取り締まるべきものがあるのでは
・こういう活動は表現で問題ないと思うのだけど
・性差別は放置して、勝手に「わいせつ」と決めつけて逮捕するなんておかしい

といった、逮捕に疑問を感じるという意見や、

・全然わいせつと感じない
・女性の性器がわいせつ、なんて、「じゃあ、あなたはどこから産まれてきたの?」
・単なる体の一部なのに
・芸術性が高いかどうかわからないが、少なくとも猥褻だとは思わない

などと、そもそも女性器は「わいせつ」ではないという声も上がっています。

一方で、理解できないという声や、逮捕も仕方ないという意見も少なからずあります。

・何をもって芸術というのかわからない
・芸術だからって何でも許されるものじゃない

なお、7月14日夜、Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)上に立ち上がった、警視庁宛のネット署名「@芸術家・ろくでなし子氏(五十嵐恵容疑者)の即時釈放」も15日18時15分現在、1万人を超えています。

(編集部)