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2014/07/07

働く女性が実践できるセクハラ対策3

号泣議員の登場によって、すっかり話題にならなくなった感がある都議会ヤジ事件ですが、その後も主に「再発防止」「セクハラの排除」に関する議論は続いています。それらは日本社会の将来にとって、もちろん有用には違いありませんが、塩村議員と同世代の女性、特に働くアラサー独身女性の視点からは、少々リアリティーに欠けた感があるかもしれません。

セクハラ社会の餌食とならずに賢く生きて行く

なぜなら、この事件は日本社会のセクハラ体質を反映したもので、その体質がすぐに改善することは期待できず、「セクハラ排除」は遠すぎるゴールだからです。その社会を生きて行くことを強いられている女性たちにとって、より有用な議論は、社会の構造の餌食とならずに賢く生きて行くために、自分達が今、個人レベルでできることはあるか、という点ではないでしょうか。

そこで、セクハラ体質社会をリアルに生きる、働くアラサー独身女性たちに聞き取り調査をして抽出した「セクハラ体質社会サバイバルスキル」を紹介します。なるべく事を荒立てずにセクハラから自身を守り、願わくはセクハラ抑止にも有効な「手」はあるのでしょうか。

性格や職場環境によって分かれる3つのスキル

聞き取り調査の結果、女性たちが使う「手」、つまりサバイバルスキルは、自身の性格や職場環境によって、次の3つのグループに分かれることがわかりました。

1.積極派
セクハラ的なことを言われたら、多少ショッキングながらダイレクトな返答を故意にする、という、少数派ではあるがセクハラ抑止にはかなり有効なスキルです。例えば「いつ子ども産むの?」と聞かれたら「私の排卵日が知りたいんですか?」などと返します。または、「いや~○○さんセクハラ~」と言い返してみましょう。大体の場合、相手は怯んでセクハラ的なことを言わなくなります。

2.中間派
セクハラが発生したら、その場で男性の先輩などに密かに報告し、その場の他の人たちに知らせる、セクハラをしている人を避けられるよう手回しをしてもらうなど、周囲の人に協力してもらうというスキルです。調査した女性のなかで、多くの人がこの方法を取ると回答しました。例えば、ビジネス関係上強い権力をもつ人からボディータッチを受けたら、その場で先輩に協力をお願いし、席を変えてもらう、「セクハラって困りますよね」と話題提供してもらうなどして、更なるセクハラを抑止します。

また、中間派では他に、SNSでつぶやいてコミュニティーに知らしめ、発生しているセクハラに関するコンセンサス、共感を得て、それが抑止につながるよう期待する、という回答もありました。

3.消極派
日本はセクハラ体質社会であることを常に念頭におき、セクハラに遭っても、自分が個人的にハラスメントを受けた、といちいち落ち込むのではなく、これは社会の構造であり自分云々ではない、とマインドシフトするスキルです。このスキルの回答者たちは、事後、人事への報告や周囲への相談など、できる行動をとったと言います。

いかがでしょうか。これらはすべて、度重なるセクハラから、なるべく波風を立てずに自分を守ろうと悪戦苦闘してきた回答者たちの実証済みのスキルです。自らの性格や職場の条件がどのようであっても、上記のいずれかは使えるのではないでしょうか。

(島田歌)