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2014/06/26

フランス人は平均115万円と日本の約4分の1

フランス人とパリで結婚した私が結婚式費用にかけた金額は10万円以下です。パリで結婚する場合は、住んでいる地区の役場で法的な結婚式を行うのが一般的で、実際ほとんどお金がかかりません。その式の後に家族や友人らとパーティーを開きます。

フランスの結婚式費用は日本の約4分の1

私は身近な人だけのバーベキューパーティーを開催しました。食事もテーブルのセッティングも全て自分たちで準備したので安上がり。その分こだわりのワインやケーキにお金をかけました。

一方、他のフランス人はというと、レストランでの会食だけで終わる人もいれば、セーヌ川のクルーズ・ディナー、古城に宿泊してパーティー……など色々です。といってもこれも日本の結婚式にかかる金額に比べたら安いもの。というのも日本の平均結婚式費用はなんと、約444.2万円(招待客約70人の場合。新婚旅行費も込み)もするからです。

6月初旬にインターネット上で1,014人のフランス人対象に行われた調査によると(Opinion Wayによる)、70人ほどの招待客にかかる結婚費用は8,257ユーロ。日本円にして115万円なり(1ユーロ140円で計算)。

フランス人は写真撮影や司会にあまりお金をかけない

もっと詳しく見てみると

首都圏のパリジャンらは地方在住者より18%ほど高い平均金額で9,419ユーロ(約130万円)。35歳以下のカップルはそれより年長のカップルらよりも16%平均費用が高くなる傾向があるそうです。

年収別で比較してみると、2人の月収合計が50万円程のカップルの場合、結婚費用は1万1,525ユーロ(160万円程)。2人の月収が合計1,000ユーロ(14万円)の場合は6,189ユーロ(87万円)の予算がかけられるとのこと。

フランス人の月収50万円のカップルと日本の結婚式費用の内訳の一部を日本円で比べてみるとこんな感じです。(日本のデータ

        フランス    日本
披露宴食事      100万       124万
挙式料(場所代)    20万       25万
新婚旅行        13万       54.8万
衣装            13万         61万

食事や場所代は大して違いがないものの、衣装や新婚旅行に倍以上もの差が出ていますね。

この他、フランスにはなくて日本にある「余計な費用」というのがあるように私は思います。例えば写真撮影でも、スタジオ撮影、当日撮影、スナップ撮影、プロの司会者、ブライダルエステ等々……。これが積もり積もって400万円代になるのでしょうね。

結婚式=お金がかかって面倒なもの

調査の中でこんな結果も紹介されていました。普段ケチでなかなかお金を使わないフランス人。大金を使ってしまう結婚式はカップルの多くにとって「結婚式=お金がかかって面倒なもの」と思われているのが実情だということです。やっぱり。

また、経費削減のため44%ものカップルがプロの映像や写真の記録をプロに頼むのを諦めたり、新婚旅行を安い場所にしたり、デコレーションを省いたりと工夫をしているのだとか。73%のカップルが両親に資金を援助してもらったり、他にも友人らから一部のお金を出してもらうこともあるとのこと(フランスの結婚式では日本のお祝儀のように決まった相場のお金をあげることはない)。

興味深いのは、ケーキ屋や花屋とタイアップして宣伝する代わりに商品を提供してもらう「スポンサー制度」なるものを利用する人が増えているのだそうです。

予算とスタイルに合わせた自分たちなりの結婚式&パーティー

改めてフランスの結婚式費用を比べてみると、いかに日本が結婚式に巨額のお金を使っているかが分かると思います。それも、友人や上司やお世話になった人たちからお祝儀という形の大金取り立てで成り立っているのも事実です。

本当は日本の結婚式も、「世間の目を重視した形にのっとったもの」でなくて良いはずだと思います。実際、フランス人たちも自分たちの予算とスタイルに合わせて、自分たちなりの結婚式&パーティーを計画します。

形だけの式を挙げて、まんまと結婚式業界にお金を投資しなくてよいように、改めて日本での結婚式の形を考え直してみてはいかがでしょうか。

中村綾花