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2014/06/23

世界の女性への悲惨な暴力事情まとめ

先日東京都議会で起こった塩村議員に対する野次事件。男性議員が「産めないのか」や「早く結婚しろ」などのセクハラ発言をしたとされ、ジェンダーに対する意識の遅れが明らかになった。セクハラは多くの国々で違法とされる人権侵害行為で、特に女性への場合は「Violence Against Women(女性に対する暴力)」に分類される。

世界保健機関・WHOは女性に対する暴力(略称:VAW)を「ジェンダーに基づいた、身体的・性的・精神的暴力、または女性を苦しめる行為」と定めており、塩村議員も明らかにVAWの被害者。しかし、そんな言葉の暴力だけでなく、世界では女性の体や生死に関わるような身体的暴力が何世紀にも渡り存在している。そんな世界のVAWについてまとめてみた。

女性の足を小さく矯正する纏足(中国)

ずいぶん前に廃止された中国の纏足だが、今でも纏足女性は存在する。纏足は女性の足を強制的に小さく整形し「美しい」とした風習で、小さな足は社会的地位が高く、富の象徴とされた。そのため女の子を持つ親達は、娘を幼児の頃から整形し、親指以外の指を骨折させて包帯で小さく矯正。当時は「纏足していない女性は結婚できない」とも言われるほど、女性の“身だしなみ”の一部だったと言える。

現在、纏足は高齢者のみにしか見らないが、高齢になってもその小さな足でよちよち歩かなければならない彼女たちの姿は、いかに纏足が悲惨な風習だったかを物語っている。

レイプ防止のため胸を焼いて平らにするブレスト・アイロニング(カメルーン)

アフリカで行われている、母親が大きくなり始めた娘の胸を、熱した石などで焼いて平らにする風習。悲しいことにその理由は「娘を性的被害から守るため」。週2回のアイロニングを1年ほど続け、平らにして行く。

カメルーンなどの地域では、レイプなどによる10代の望まない妊娠が深刻な問題となっており、「胸が大きくなれば男性に襲われる」と考える母親達は、自らの手で娘の胸を焼き潰す。しかし、その多くが「娘を守る手段」と信じているため、未だに被害者が後を絶たない。

死亡率の高い危険な女性器切除(アフリカ)

純潔の象徴や結婚の条件として、女児に対して行われる伝統儀式。主に女性の陰核部(クリトリス)や殷賑(ラビア)をカミソリの刃などで切り取り、ヴァギナを塞いだりもする。また、不衛生な環境で施されるため死亡率が高く、生き延びても排尿や月経などの激痛に一生苦しみながら生活しなければならない。さらに、性交時に痛みを引き起こすため、女性からセックスの快感を取り上げる。

多くの活動団体が廃止運動を行っているが「大人の女性としての儀式」と認識されているため、廃止が困難なのが現状である。

男女格差の犠牲になる女子新生児殺し(インド・中国)

産まれて来た子供が女児だった場合はすぐその場で殺してしまうという、ジェンダー殺人。その理由は、女子は莫大なお金(結婚時の持参金)がかかる上に、結婚相手に娘を取られてしまうためなど様々。また、男児は仕事に就きやすく、経済的価値が高いと考えられているのも理由の1つである。彼らにとっては何世紀にも渡り行われている“普通”の風習であるため、未だに多くの女児が犠牲になっている。しかし、近年では中国が禁止令を出すなど、廃止運動が盛んになっている。

こんなにもひどい現状があるにも関わらず、これらがなかなか根絶しないのは女性が弱者であったり、社会が「普通のこと」と黙認したりしているため。また、どの国でも「伝統」を理由にした男女間のジェンダー格差が激しい。塩村議員のセクハラ問題も同じことが言える。なぜ、女性は「伝統」という形のないもので理由もなく縛られ、有無を言わさず社会が要求するオンナにならなければならないのだろうか。

MihoNamba