「デキるおじさんに会いに行く」ヨッピーさん第3回

「“怒り”は優秀なガソリンです」ヨッピーに聞く、デキる人ってどんな人?

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「“怒り”は優秀なガソリンです」ヨッピーに聞く、デキる人ってどんな人?

「デキるおじさんに会いに行く」
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「インターネットで一番数字を持っているライター」として知られるヨッピーさんによる初の著書『明日クビになっても大丈夫!』(幻冬舎)が9月21日、発売されました。

商社マンだったヨッピーさんの、「死ぬほどつまらなかった」会社員を辞めて「好きで仕方がなかったこと」を仕事にするまでのエピソードや、「こっそりと二足のわらじを履こう」「趣味を消費型から生産型へ」など、ヨッピー流の仕事術がギュッと詰まった一冊です。

「(本書を)女性にこそ手に取ってほしい」と話すヨッピーさんに3回にわたって話を聞きます。

【第1回】ヨッピーさん「一歩踏み出さなくていい」ってどういうことですか?
【第2回】ヨッピーさん、人脈自慢してくる女子に「イラッ」とするんですが…

初の著書『明日クビになっても大丈夫!』を上梓したヨッピーさん

初の著書『明日クビになっても大丈夫!』を上梓したヨッピーさん

相手にとっての“神様”は誰なのか?

——ヨッピーさんは7年間、会社員をされていたということですが、サラリーマン時代の経験が生きたなと思う部分はありますか?

ヨッピー(以下、ヨッピー):本にも書きましたが、「自分にとって誰が神様なのかを考える」ということと、「相手にとっての神様は誰かを考える」ことですかね。

——相手にとっての神様……。

ヨッピー:めちゃめちゃ大雑把に言うと、「この人はどこの顔色を伺っているのか?」ってことを最初に考えておくといろいろスムースだよ、ってことです。

——あ、ピンときました!

ヨッピー:弱点って言っても良いかもしれない。上司なのかクライアントなのか……。例えば、クライアントよりも上司のご機嫌をとっておきたい人なのか、どうなのか。その弱点をつっつきにいくとうまくいきますよね。

最近あったことなんですが、ある会社の社員の方にお願いをすることがあって、ちょうどその会社の社長が知り合いだったので、社長の決済を先にとっておいたんです。それで、社員の方が「上の者に確認を……」って言い出すときに「御社の社長の決済は取りました」と言ったら「そういうことなら」とスムーズに話が進んだんです。サラリーマン時代の知恵がいきました。

まあ、「社長連れてきたらそりゃそうだろ」って言われるかもしれませんけど、「どこと先に話しておくと話がスムースにいくのかな?」みたいなことを考えるのはサラリーマンを経験してサラリーマンの組織がどうなってるか、みたいなのを知ってないとけっこう難しい気がします。

営業部がイケイケでも経理とか法務、QC*が「ノー」だったら案件丸ごと絶対に通らない、とか。会社によってはそういうのありますもんね。
*QC……クオリティチェックのこと

——確かに!ある……。

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ヨッピーが怒る理由

——対社外の人との仕事で言えば、私は「なるべく揉めたくない」って思って穏便に済ませようとしちゃう部分があるんです。でも、ヨッピーさんは本にも書かれていた通り、相手がクライアントだろうがちゃんと怒りますよね。それって大事なことだよなと思いました。

ヨッピー:サラリーマンの時は僕もそうでしたよ。でも、フリーになったら怒るのは僕の権利だし、それで相手とケンカしてダメージを負ったとしても、まあ困るのは僕だけなので「仕事がなくなってもええわ!」みたいなノリで怒ってますね。

——フリーだからこそ、相手とこじれちゃったら次の仕事がないかもって思って怒れなくなりそうですが……。

ヨッピー:でも、そこで怒らないとほかの仕事が減るっていうケースはあると思うんですよね。「ヨッピーこんな仕事してるんだ」って読者もがっかりしちゃうかもしれないし。あとは、被害者を増やしたくないというのもありますね。僕が怒っておけば、相手も次は気をつけるかもしれないじゃないですか。

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——それは対会社や上司も同じことなのかもしれないですね。何か理不尽なことがあった時に、後輩や部下も同じ目に遭うかもしれないと思えば、ちゃんと怒るのって必要だなと。

ヨッピー:怒るのにも二種類あると思うんです。自分のために怒るのか、他人のために怒るのか……。「なんで俺が上座じゃないんだ?」って怒る人、たまにいますよね?

——たまーにいますね(笑)。こいつちっちゃいなーって思ってますけど。

ヨッピー:それ、僕なんですよ。まあさすがにどっちが上座か、なんかで怒ったりはしないですけど、僕個人は本当に人間も器も小さいので、飲みに誘ってもらえないとすぐにスネるし、居酒屋で「炭火焼き鳥」ってメニューには書いてあるのに、明らかに冷凍食品だったから「どこが炭火じゃ!」って怒ったり。

まあ、最悪じゃないですか。だから、そういう自分の器の小さいところは少なくともインターネット上では出さないでおこう、って戒めてるんです。インターネットで怒る時は、社会のためとか仕事のためとか、なんかそういう「自分のため」以外の理由で怒ろうっていう。

——なるほど。すごくためになりました。

デキる人ってどんな人?

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——インタビューも今回で最終回です。「デキるおじさんに聞きに行く」というのが裏テーマなので、ぜひ伺いたいんですが、ヨッピーさんが思う「デキる人」ってどんな人ですか?

ヨッピー:えー、そうだなあ。うーん……。「闘争心が強い人」ですかね。僕がすごいなって思っている人は常に何かに怒ってて、その怒りをぶつけているような……。「世の中のココが気にくわないから直したい」とか「この世の中の不正が許せないから追及するぞ」とか……。

もっと俗っぽく言えば「なんであいつが売れてるんだ? 悔しい」とかね。僕も社会に対する怒りが他の人より強い気がするんですよね……。「なんでこんな奴がのさばっているんだろう?」とか。

まわりを見てもだいたいそう。デキる人たちって何かと戦っている気がしますね。その「何か」は、社会なのか、個人なのか、国なのか、まちまちなんだけれど、それぞれ“敵”がいる気がします。表立ってプンプン怒ってるのではなくて、内から湧き上がってくる怒りを秘めている。

——なるほど。という部分で言えば、今回の『明日クビになっても大丈夫!』のテーマである「行動力」にも通じる気がします。何が人を行動に掻き立てるのかって言ったら「怒り」って大きいと思うんです。

ヨッピー:そうそう。「怒り」ってガソリンとしては優秀ですよ。僕もムカついているときが一番筆が乗りますもんね(笑)。

——私も思いあたるフシが結構あります。怒りを行動のガソリンにする。逆に言えば、自分の「怒り」ポイントに、行動を起こすヒントが詰まっているのかもしれないですね。今回は、ありがとうございました!

(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS)

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デキるおじさんに会いに行く

ウートピ編集部が、それぞれの業界の「デキるおじさん」に会いに行って、仕事術や仕事観を聞く連載です。

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