“デキる先輩”を演じなきゃと思っている貴女へ…「私、無理なんで」と言う勇気

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“デキる先輩”を演じなきゃと思っている貴女へ…「私、無理なんで」と言う勇気

「#両立って必要?」
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仕事と恋愛、キャリアとプライベート、有能さと可愛げ……女性が日々求められる、あるいは自分に求めてしまうさまざまな両立。理想の自分になるためにがんばってはいるけれど、時々しんどくなってしまうことも。

今回、ウートピでは、そんな悩ましい両立について、改めて問い直してみるキャンペーンを始めました。その両立は貴女の人生に本当に必要なものなの? 貴女が幸せになれる両立ってどんなカタチ? 一度、一緒に考えてみませんか?

コンピュータ周辺機器メーカー「エレコム株式会社」(本社:大阪市)のヘルスケアデバイスチームでチームリーダーを務めている岩井眞琴さん(38)。

美容機器ブランド「エクリア」を立ち上げるなど、まだまだ男性向けというイメージが強いヘルスケア市場で女性をターゲットとしたブランドの存在感を出すべく奮闘しています。プライベートでは12歳の女の子のシングルマザーといいます。

3回目は、「仕事のやり方を変えた」という岩井さんの30代について聞きます。

【1回目】先輩、わたし「両立」できる気がしないんですが…
【2回目】先輩、1人でなんでもやろうとするのはダメですか?

岩井眞琴さん

岩井眞琴さん

「自分の専門」や「ウリ」にこだわりすぎていない?

——前回は24歳から11年間、ひとつの会社でデザインから企画、広報までいろいろな仕事をしていたというお話を伺いました。ところで、エレコムに転職をしようと思ったのは何かきっかけがあったんですか?

岩井:30歳を過ぎて「自分はこの会社にずっといるのだろうか?」と悩み始めたんですが、娘が大きくなるまでちゃんと存続している会社がいいなと思って、35歳になったのを機に転職をしました。

今のエレコムで自分が認められているのはマーケッターとしての自分ですが、「何でもやっていた」20代の頃の経験は生きているなと思います。製品本体デザインやパッケージデザインはディレクターとしての目で見ていますし。

——30代になると「自分の専門やウリは何か?」と考えなくてはいけないのかなあと思うこともあるんですが、「ひとつの道をきわめなきゃ!」というプレッシャーはなかったですか?

岩井:うーん、思ったことないですね。逆に皆さんそう思っているんですか?

——取材をしていてもそういう声はチラホラ聞きますし、書店に行っても「専門性を磨け」といった本ばかり並んでいるような気がして。ひょっとして私だけですかね?

岩井:ひとつのことをきわめないと自分は何者なのかがわからないってことなのかな……。

多分私は、エレコムでヘルスケア部門を立ち上げて、ターゲットユーザーに認知され製品が売れてほしいという目的があって、そのためにできることは何でもやるって思っているからあまり気にならないのかもしれないですね。

——なるほど。目的(仕事)のためにできることをやる、確かにそれが仕事の原点なのかも……。

「私、無理なんで!」と言う勇気

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--前職のときはブランドのコンセプトを言語化できていなかったということだったんですが、転職してからはどう変わったんですか?

岩井:エレコムがヘルスケアを立ち上げる理由や、それぞれのブランドコンセプトを言語化して社内や取引先にもきちんと説明するようになりました。チーム内で各ブランドにふさわしいものを作っていく感じですね。

——仕事も任せている?

岩井:今はチームメンバーに完全に任せています。やっぱり、一人でやる仕事なんてたかが知れているというか、限られているんですよね。今は7人のチームなんですが、メンバーそれぞれがアイディアを出し合ってそれがプラスになっている。

——任せることに不安はなかったですか?

岩井:企画・デザインは私だけでしたし、少数ですが技術者や法務知財のスペシャリストで構成されたスタートだったので、任せるというか、一緒にやって行こう!という感じでしたね。でも今は、メンバーと共に成長していくのが一番の喜びに変わりました。

——いいチームなんですね。例えば、思うように動いてくれないメンバーがいたり、ソリの合わないメンバーがいたりしてイライラするということはないんですか?

岩井:そうですねえ。メンバーの性格というよりは仕事内容や成果を見ているので気にならないかな。そういえばこの前、営業から私のチームに引き抜いた女性は、新卒の子にいろいろ教えてくれているんですよ。言葉遣いとか社会人マナーとか、私はあまり気にしないほうなので、とても助かっているんです。そういうの私、無理なんで。

——「私、無理なんで」!!!

——私が新人の頃は「仕事では『できない』とか『無理』なんて言ったらダメ」と教えられていたので、それをサラッと言ってしまう岩井さんに感動すら覚えます。

岩井:だって無理ですもん(笑)。自分にはできることの限界があるのは確かなんで、できないところは「私、わからないからお願い」ってメンバーに言っています。

マネージャーはチーム全体の目標設定を明確にしたり、、せっかくスペシャリストが集まっているのでその個性や能力を引き出したりすることが重要だと思っているので、各個人の仕事の細々としたことには口を出さないで任せています。

——なるほど。後輩や部下に「任せる」というのも先輩や上司の大事な仕事なんですね。

岩井:そうですね。前回も言ったかもしれないですが、私がいなくてもメンバーがやっていける状態にするのが重要だなと思っていて。あとは、自分にとって何が重要かって言ったら子ども。そこがブレたらダメだなと思っています。

——それは私も最近思います。私は子どもはいないですが、自分の生活が一番大事だなって思います。

岩井:そうなんですよね。仕事のために生きているわけではなくて、自分の生活のために仕事をしているのだと思うので、そこはブレないようにしていますね。

——そっかー。私は子どもも一緒に暮している家族もいないので、「両立」もクソもないから仕事を一生懸命やろう、むしろ仕事しかないんだ! みたいに思っていたんですが、仕事と同じくらい自分の生活も大事です。

岩井:仕事を一生懸命やるのは大事ですけれどね。「緊張と弛緩」ですよ。

——緊張と弛緩? 詳しく教えてください。あと、ウートピ世代(っても私のことだけど)が日々悩んでいることも相談していいですか?

岩井:いいですよ(笑)。

※次回は9月18日(月)公開です。

(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS)

「#両立って必要?」キャンペーンがスタート

「仕事と家庭」「恋愛と仕事」「有能さと可愛げ」などなど……私たち働く女性の周りにはたくさんの両立が存在します。「どっちも手に入れたい!」という人もいれば「でもそれも大変そう」という人や「そもそもそんなこと意識したことなかった」という人もいるのでは?

そんな「両立」について、ちょっと立ち止まって考えてみない? というわけで、ウートピ編集部では9月11日から「#両立って必要?」キャンペーンをスタートしました。あなたが普段感じていることをハッシュタグ「#両立って必要?」をつけてSNSでつぶやいてください。皆さまからの生の声をお待ちしております。

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