ベンチャー女子座談会【第4回】

仕事で「やりがいが見つからない」でも安定志向な貴女へ【ベンチャー女子座談会】

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仕事で「やりがいが見つからない」でも安定志向な貴女へ【ベンチャー女子座談会】

転職を考えるとき、「ベンチャー企業」は選択肢に入っていますか?

まだまだ安定志向・大手志向が強い日本。アラサー女性の転職市場においても、ベンチャー志望者は少数派なのだそう。結婚や出産など、将来のことを考えると「やっぱり安定した環境に身を置いていたい……」という女性が多いようです。

ところが、なかには大手の恵まれた待遇をなげうって転職するなど、あえてベンチャーを選択する女性たちがいるのも事実。彼女たちは、ベンチャーのどこに魅力を感じてその道を選んだのか? そんな疑問が浮かび、ウートピ編集部ではベンチャー企業に勤める女性3人を集めて座談会を開いてみました。

座談会に参加してくれたのは、こちらの3人。

西ヶ原さん(仮名):(21歳)/新卒でITベンチャーに入社して2年目、営業担当。
四ツ谷さん(仮名):(29歳)/外資系金融からITベンチャーに転職して2年目、営業戦略担当。
王子さん(仮名):(27歳)/ITベンチャー企業から他社のITベンチャーに転職して3年目、営業担当。

第1回:年収200万円ダウン!私が大手外資からベンチャーに転職した理由
第2回:高速で成長するチャンス!スタートアップで大事なマインド
第3回:ベンチャーの福利厚生ってぶっちゃけどうなの?

転職先として考えるなら、ここをチェック!

——全4回でお送りしているベンチャー女子座談会もいよいよ最終回です。最後に、転職を考えている人に向けて、ベンチャーも候補に入れるとしたら何を気をつければいいか「ベンチャー選びのコツ」を教えてください。

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王子:そうですねー、自社サイトの採用ページを見るだけでも、かなりのことがわかる場合もありますよ。たとえば、経営者も社員も若くてノリだけでやってる会社は、サイト全体にそういう雰囲気が漂っていたりするんです。オフィスの様子を紹介する写真や、会社紹介の文章に「若いノリ」が出てる。

——あーーー、こんな「\(^o^)/」顔文字使っちゃったりとか、文章の語尾に「◎」使っちゃったりな感じとかですかね?(笑)

王子:そうそう。「若いノリ」がダメってわけじゃないんですけど、第二新卒(28歳くらいまで)とか20代でベンチャーに転職するなら、そういう会社はちょっと気をつけたほうがいいですね。よっぽど自分がしっかりしている人ならいいんですけど、社会人として半人前の段階でノリだけのゆるい会社に入社しちゃうと、そのあとナメられやすくなるというか。

——「なんか、この人いい加減だな」っていう雰囲気が染み付いちゃうわけか……。社会人としていろいろ経験した上での「若いノリ」なら楽しいかもしれないですけど、20代のうちに入っちゃうと、社会人として勘違いしたままキャリアを積んでしまう可能性がある……と。

四ツ谷:あとは、取引先からの評判は調べたほうがいいですね。知り合いに取引先の人がいれば簡単に聞けるんですけど、ツテがないなら税理士さんとかいいですよ。税理士さんには企業のクライアントも多いので、結構情報が集まってくるんです。税理士さんのサイトやブログに、企業の評判がちょろっと書いてあったりしますし。ネットで検索するだけでもわりと出てくるので、それを見とくのはアリかな。

——税理士さんの評判! それは考えたことなかったです。勉強になるー。

採用時の「社長とごはん」も大きなチャンス

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四ツ谷:それから、「社長とごはん」という手もありますよ。会社によっては、採用の段階で社長とかと一緒に食事をさせる場合があるんです。それが採用方法になってる。直接話せば社長の人となりはすごくわかるし、会社の雰囲気もかなり予想できます。

王子:そうそう! 私も今の会社に決めたのは、社員と一緒にごはんに行ったからでした。確かに、単なる面接よりも社内の雰囲気はすんごいわかります。

四ツ谷:会社によるけど、「一緒に食事をする」が採用のプロセスに組み込まれてるベンチャーは結構ありますよね。私の場合、紹介で今の会社を受けたので、自分から食事の場をセッティングしましたけどね。

——なるほど。採用プロセスとしてないなら、自分で食事の場をセッティングする手もあるんですね。最近ニュースでベンチャーのユニークな採用方法が紹介されてたりしますし、自分から「これを見たい」「これを知りたい」と伝えて納得のいく転職活動をしたほうがいいのかも。

事前のFacebookリサーチはマスト

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西ヶ原:私は転職の経験がないので何とも言えないんですけど、経営者のキャラは大事だと思います。ベンチャーはかなりの部分、経営者のキャラで決まってくるので。やっぱり相性ってあるかな、と。

全員:相性ありますよねーー!!

西ヶ原:辞めていく人を見てると、やっぱり原因は人間関係なんですよね。うちの場合、10人いた創業メンバーのうち今も残っているのは6人だけ。原因はどれも人間関係だったみたい。うちの社長もかなり特殊なキャラだから(笑)。まあ、自分で起業して会社やってる人は変わった人が多いと思うんですが、相性がよくなくて辞める人たちをたくさん見てきたので、入社前にわかるなら社長のキャラは把握しておいたほうがいいですね。

会社の規模によるけど、数十人規模のベンチャーだと社長をはじめ、経営陣と接する機会が多い。大企業だと普段そういう人たちと接する機会はあまりないかもしれないけど、ベンチャーはほぼ毎日顔を合わせますし、彼らのひと言で物事が決まっていったりしますから。

——うーん、でも「社長のキャラ」ってどうやって情報収集するんですか? メディアに社長のインタビュー記事とか出てれば、ある程度雰囲気はつかめるかもですが。あとはツテ……?

四ツ谷:情報収集は確かに難しいー。実際、働いてみないとわからないですよね。「(社長)意外とめっちゃワガママやん!」とか(笑)。

西ヶ原:Facebookとか活用できますよ。実際、ベンチャーへの就職を考えてる人が、Facebookで経営者の情報を調べることはよくあるみたい。投稿をオープンで見られるようにしている人が多いから、チェックするとだいたいのタイプはわかるんです。イケイケなタイプなのか、わりと硬派なタイプなのか。プライベートもわりとべったり社員と一緒にいる「若いノリ」の会社なら、投稿を見ればだいたいわかりますよね。

——ああー。しょっちゅう何かのパーティーに出ていたり、社内のイベンドが多そうだったり、Facebookからわかる部分はかなりありそうですね。

社長は技術畑?ビジネス畑?

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王子:社長が技術畑出身か、ビジネス畑出身かも結構大事ですよね。どちらの出身かによってサービスをどういうふうにドライブさせていくかが違ってくるから。元エンジニアで技術畑出身ならサービスのよさでドライブさせようとする場合が多いし、ビジネス畑出身なら営業でドライブさせようとするし。自分にはどっちが合ってるか考えたほうがいいと思います。

——はあー…。なるほどなあ……! その観点で考えたことまったくなかったです。

王子:私の場合、1社目がサービス重視で、2社目が営業重視だったんです。それで同じベンチャーでも社内の様子がかなり違ったんですよね。

西ヶ原:確かに、営業がドライブしてるか、エンジニアリングがドライブしてるかで職種の割合も変わりますよね。うちは社長が完全にビジネス畑で、営業がたくさんいます。社長が一番たくさん外に出る(笑)。すぐに自分で営業に行っちゃうし、社員の営業にもすぐついてくる。ホントは連れていきたくないんだけど(笑)。

——なるほど。経営者のタイプでによって、営業がドライブしてるか、エンジニアリングがドライブしてるかの差が出てくるんですね。このポイントはベンチャー選びで鍵になってきそうです。

仕事でやりがいが見つからない貴女へ

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——では最後に、転職活動中で「ベンチャーもありかも?」と考えている人たちに向けてメッセージをお願いします。

西ヶ原:ベンチャーの魅力は、自分の意見が上に届きやすいこと。やりたいことや考えていることがすぐに業務や職場環境に反映されると嬉しいです。環境が整っていない分、自分たちで作っていく楽しさもあるし。自分たちの手で築いているっていう感覚があるから、自然と会社への愛も強くなっていきます。それは間違いなく魅力ですね。

まだ入社2年目ですが、大手の20代では絶対に見られないような現場をたくさん見せてもらいました。とにかく学ぶスピードがすごいです。学歴や職歴がなくてもチャンスはあるのがベンチャー。その点も大きなメリットだと思います。

四ツ谷:私は正直会社への愛とか西ヶ原さんほどはないですけど(笑)。最大のメリットは仕事の幅が広いことかな。ある意味、何でもやらなきゃいけないから、経験もスキルもつくし、何よりやりきる力がつきます。大型のイベントもひとりでやりきらなきゃいけなくて超ツラいんですけど、これは大手にいるとなかなかできない経験ですね。

あとは、西ヶ原さんもおっしゃってましたけど、今の職場の「ここが課題」と気づいて発信すれば、すぐに「やってみなよ」と任せてもらえて実現できるのはいいですね。もどかしさがないです。

——「どうせ言っても変わらないし……」って腐っちゃうことがないんですね。文句言ってるくらいなら自分で変えちゃえ!と。それはいいかも。

四ツ谷:人生の中で博打できることって、あんまりないじゃないですか。結婚とか、怖くてなかなか博打できないし。でも、ベンチャーで働いていると、日々の仕事の中でいろいろ博打できちゃうから。すごく気楽に仕事を楽しめますよ、もちろん超真剣だけど。

王子:やりがいの搾取にならないように、自分でちゃんと採用面接で交渉するなり、労働条件をコントロールすればベンチャーはすごく楽しい環境だと思いますよ。

——なるほど。参加者のみなさん、ありがとうございました。

ベンチャーだからこそチャンスがある

全4回にわたり「ベンチャーで働く女性のリアル」を探った座談会、いかがでしたか?

「ベンチャー=不安定、低待遇」という世のイメージは、裏返せば、会社としてまだまだこれからの段階だからこそ、職場環境も含めて自分たちで作り上げていく余地があって楽しいとも言えるのかもしれません。

今の職場だとやりがいが感じられないし、仕事もつまらないし……そう嘆いているなら、転職先としてベンチャー企業を候補に入れてみては? 上手に選べばベンチャーには、貴女の知らないチャンスが埋まっているかもしれません。

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