買い物依存のリアル(後編)

買い物依存から27歳で500万円の借金 「自分はデキる女」と思っていた。

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る
買い物依存から27歳で500万円の借金 「自分はデキる女」と思っていた。

「自分へのご褒美」「ストレス解消」「自己投資」……私たちがショッピングをする理由はさまざまですが、限度を超えると、依存症から借金生活に陥ってしまう危険も。

本日17時から再放送の「Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜」(AbemaTV)では、買い物依存のほか、ママ友との付き合い、奨学金返済など、いろいろな理由から債務を抱えてしまった「借金女子」のみなさんを集めて、そのリアルに迫りました。

仕事をバリバリがんばって稼いでいるウートピ読者にとっても「借金」は無縁ではありません。「むしろ、そこそこ年収がある女性こそ、危ない」と警告を鳴らすのは、番組にも出演したファイナンシャル・カウンセラーの西村優里(にしむら・ゆうり)さん。

前回に引き続き、今回は西村さんご自身の経験を聞きました。

ファイナンシャル・カウンセラーの西村優里さん

ファイナンシャル・カウンセラーの西村優里さん

30万円のダイヤ、60万円の美顔器…

——番組内でも話されていましたが、西村さんが現在ファイナンシャル・カウンセラーとして活動されているのは、「大学生の頃から買い物依存で27歳にして500万円の借金を抱えてしまった」という経験があるそうですね。

西村優里さん(以下、西村):そうなんです。「暴力をふるう親がいる家に帰りたくない」という理由からバイトばかりしていて、稼いだお金でショッピングにのめり込んでいきました。月20万円くらい稼いでいましたが、振り込まれた翌日にはほぼ全額使ってしまうという感じでしたね。

——何に使っていたんですか?

西村:最初は服です。当時はぽっちゃりしていたので、それをカバーするためにかわいい服が欲しくて。そのうちエスカレートして、30万円のダイヤモンドや60万円の美顔器、時には100万円のエステと……次々と高額な買い物を。

——当然すぐに足らなくなりますよね?

西村:はい。まずはリボ払いに手を出して、次にキャッシング、そして消費者金融というお決まりのコースです。ある消費者金融の返済のために別の消費者金融から借りてみたいな「自転車操業」を社会人になってからも続けていました。「自転車操業」をしていた頃は、借金の総額も把握していなかったくせに、こんなにちゃんとやりくりできてる自分はデキる女だ、くらいに思ってましたね(笑)。

——どうやって完済したんですか?

西村:27歳の時に一つの返済が滞ったことで、全社のブラックリストに載り、それ以上借りられなくなりました。にっちもさっちもいかなくなって、電車の中吊り広告で見た司法書士事務所に駆け込みました。まさに、よくCMで流れている多重債務です。そして、債務を整理してもらって、3年かけて500万円を返済しました。

任意整理*という手続きをしてもらい、返済計画を立てて、3年かけてコツコツ返済しました。給料日に10万円返して、残りのお金から家賃と生活費をまかなって、なんとか回していました。足らなくなったら、日雇いのバイトで補ったりして。
*債務整理の方法のなかでもっともよく行われる手続き。ローンが組めない、和解が成立しない場合もあるなどのデメリットはあるが、自己破産と異なり、官報に記録として残らない、資格制限がない、財産が維持できるなどのメリットもある。

——「買い物断ち」は簡単にできたんですか?

西村:最初はちょくちょく買ってしまうこともありました。でも、やっぱり27歳で500万円も借金を作ってしまった自分への悔いが大きくて。自分はなんてことをしてきたんだろう……。親に申し訳ない……上京する時にはお金を持たせてくれたのに、そのお金まで……。そう思うと、本当に苦しくて「ちゃんとしよう」と思い直したんですね。

毎月収支をつける、買い物をする時は「なぜ買うのか?」を考えるといった習慣をつけることで、以前のようにフラッとお店に入ることはなくなりました。

人間、身ひとつで立ち直れる

——結局、西村さんの場合、一番の原因は何だったんでしょうか?

西村:コンプレックスですね。子どもの頃からコンプレックスがすごかったんです。家が裕福じゃなかったから、貧しく見られたくない。親が離婚したことを友達に知られたくない。太っているこのカラダが嫌い。そんな小さなコンプレックスがいくつも重なって、お金さえ払えば手軽に手に入るモノでカバーしようとしていたんだと思います。

かわいい服を手に入れたら、体型を隠せる。30万円のダイヤを買えば、それを買える自分はお金持ちだと思える、というふうに。

——前回、買い物依存に陥りやすい女性は、孤独感や劣等感を抱えていることが多いという話がありましたが、まさに西村さんご自身がそうだったんですね。

西村:まさにそうでした。今はこうして何でも人に話せるようになれましたが、借金生活をしていた頃はもちろん、完済してからも3年くらい経つまで、恥ずかしくてこんなことは誰にも言えなかったんです。買い物依存症のことも、借金のことも、友人や彼氏には一言も話せませんでした。

——こうしてカミングアウトして、ファイナンシャル・カウンセラーとしてかつての自分と同じような女性を支援するまでになったきっかけは?

西村:完済から約3年後に、たまたま知り合った出版関係の方から、自分の体験を本にしてみないかというお話をいただいたんです。最初はダメ人間だと思われることが怖かったんですが、出版してみると、意外にもポジティブな反応や共感が寄せられて。そこから今の仕事につながりました。

——買い物依存の女性に伝えたいメッセージは?

西村:人間、お金で手に入れたモノをまとわなくても、身ひとつで立ち直れるんです。女性って、わりと心機一転するために消費活動をすることがありますよね。理想の自分になるために理想の部屋に住む、とか。でも、そういうのって、本当は要らないんです。身ひとつでやり直せる。それを伝えたいですね。

——ありがとうございました。

買い物依存の他にも、女性が借金生活に陥る理由はあります。「自分には関係ない」と思っていたら、危ないかも。実は身近な「借金女子」のリアルについては、本日17時から再放送の「Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜」をご覧ください。MCのSHELLYさん他、ウートピ編集長の鈴木円香もコメンテーターとして参加して、「借金女子」の真実に迫ります。

(ウートピ編集長・鈴木円香)

wの悲劇v2

■番組情報
『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』
男子は見なくて結構! 男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。「そんなことテレビで言っちゃっていいの?」…いいんです。AbemaTVですからタブーに挑戦します。
第13回となる今回のテーマは「借金女子」です。
再放送日時:2017年5月21日(日)17:00~18:00
放送チャンネル:AbemaNews
放送URL

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

買い物依存から27歳で500万円の借金 「自分はデキる女」と思っていた。

関連する記事

編集部オススメ

仕事と恋愛、キャリアとプライベート、有能さと可愛げ……女性が日々求められる、あるいは自分に求めてしまうさまざまな両立。その両立って本当に必要?改めて問い直すキャンペーンが始まります。

後悔のない30代を過ごしたい。ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。

記事ランキング