プロローグ

社畜OLとフリーランスが、国よりずっとマジメに働きかた改革を始めてみた

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る
社畜OLとフリーランスが、国よりずっとマジメに働きかた改革を始めてみた

「日本一ちっちゃな働きかた改革」
の連載一覧を見る >>

仕事は大好きだけど、このままずっとバリバリ働き続けるのは、ムリ。30歳をすぎた今だから、そろそろしっくりくるワークスタイルを見つけたい。

そんな共通の問題意識を抱えながら、「フリー編集長」と「社畜プロデューサー」というまったく異なる立場から、7人チームのウートピ編集部を回している鈴木円香(33歳)と海野優子(32歳)。

脱サラした自営業者と、まじめな会社員のふたりが、時にはケンカも辞さず本気で持続可能なワークスタイルを模索する連載が、今回から始まります。

海野P(左)と私(右)

海野P(左)と私(右)

とりあえず、模索から始めよう

先日、惜しまれつつ(ホントですよ、定型表現じゃないですよ!)最終回を迎えたウートピ編集長・鈴木円香と海野P(プロデューサー)の連載「産むメリットって、本当にあるんですか?」。味をしめたふたりは「また連載やりたいね」と、さっそく同じコンビで企画を考え始めました。

「産む/産まない」の問題に続いて、30代女性にとって深刻なお悩みといえば、やっぱり「働きかた」。

大学を卒業後、とりあえず会社員にはなってみたものの、本当にこのままでいいの? 10年後も今と同じように働いていたいかといえば、違うかも……。アラフォーのワーママはみんなしんどそうだし。かといって、バリキャリになって出世することにも興味が持てないし。とりあえず、現状維持でいくか……。

そんなモヤモヤを、みんな少なからず抱えながら働いています。

仕事は続けたいけど、今の働きかたのままでいいかと言えば、たぶん、NO。でも、どんな働きかたがいいかはわからない。

じゃあ、新しい働きかたを一緒にああだこうだ言いながら考えてみない?

それが、次回からスタートする連載「『フリー編集長』と『社畜プロデューサー』の日本一ちっちゃな働きかた改革」の趣旨です。

「この働きかたなら、ずっと続けられる」と思えるワークスタイルをみんなで模索してみようよ。最終的に「理想の働きかた」が見つかる保証はないけど、今のところロールモデルはないんだし、やれることはやってみようよ。と、そういうわけです。

共通点のないふたり

連載を始める前に自己紹介も兼ねて、ふたりのことを書いておきましょう。

私と海野Pはウートピというニュースサイトを一緒に運営するようになって1年を過ぎましたが、実はふたりの間には深い深い溝があります。要は、立場が全然違うんです。

ママと非ママしかり、バツナシ既婚とバツイチ独身しかり、文系インテリと体育会系しかり、一匹狼と調整役しかり、関西人と関東人しかり……。共通点といえば、ふたりとも身長150センチ前後のチビである点だけで、他の点ではことごとく食い違っています。

そして最大の溝は、何と言ってもおたがいの「働きかた」です。

私は1年半ほど前に大手出版社を退職して独立、自分で小さな会社をやりながら業務委託というフリーの立場で編集長を務めています。編集部にいるのは、週に1回6時間だけ。あとはチャットツールSlackとタスク管理ツールTrelloを駆使して、海野P他、5人のスタッフとリモートワークしています。

対する海野Pは、自他共に認めるワーカホリックな社畜です。まじめに就職活動をなさって、まじめに新卒入社なさって、まじめに上司からOJTでしごかれて、まじめに転職活動をなさって、社会人10年目の今も平日はまじめに朝10時から夜11時まで会社にいらっしゃいます。もちろん、土日返上で仕事をすることも厭いません。好きな言葉は「努力」と「成長」。いつでもストイックなその姿勢は社内外から定評があります。

そんな「フリー編集長」と「社畜プロデューサー」がおたがいの立場の違いを乗り越えて(というか、きっと海野Pがいろいろと我慢して)、二人三脚で回しているのが、ウートピ編集部なのです。

フリーはいいけど、オススメはしない

海野Pは、時々ため息まじりにこうつぶやきます。

「フリーってめっちゃ憧れますよ。自由だし、楽しそうだし。でも、私には無理だなあ。ウリになる専門性がないんですもん……」

それに対して、独立してそろそろ1年半になる私は、

「海野ちゃんもフリーになればいいじゃん。なろうと思えば、なれるよ。ツートップがフリーの組織っていうのも、斬新でいいじゃないの?」

と無責任に誘惑してみます。

とはいえ、フリーはそんなに甘くはないですし、私も本心から海野Pを誘惑しているわけではありません。

「どんなことをしても仕事を獲得してやる」という努力と、「ゼニの話は早めにきちんと押さえる」という根性と、「自分の名前を看板にしている以上、絶対に失敗させない」という覚悟と……会社員時代にはあってもなくてもよかったような要素が確実に必要になってくるし、そういう要素は、ない人にはないからです。フリーになっても、どうしてもお金の話を持ち出せずにソンをしている人はたくさんいます。

アラサーを過ぎて「このままでいいのかな?」とモヤモヤしている会社員と、「フリーになればいいじゃん!」と心から勧められずにいる自営業者。そんなふたりが今回からサイト上で始める「働きかた改革」は、いったいどこに行きつくか。その先行きは完全に不透明です。

「理想の働きかた」って何だっけ?

「フリー編集長」と「社畜プロデューサー」の日本一ちっちゃな働きかた改革。

迷えるふたりがサイト上でグダグダと話し合うだけの企画のタイトルにわざわざ「働きかた改革」とつけたのには、一応ワケがあります。

それは、現在日本で政府主導のもと推し進められている「働きかた改革」に、私も海野Pもちょっと疑問があるからです。女性管理職を増やす。出産を機に離職する「M字カーブ」を解消する。育休を延長する。認可保育園を増やす。長時間労働をやめて男性も育児に参加できるようにする。……などなど、いろんなことが言われているけれど、それって、本当に私たちが望んでいることなの?と。

ホントに、女性はみんな管理職になって出世したり、8〜17時とかで週5で子供を預けて会社で働いたりしたいと思っているんでしょうか。それが全部叶えば、私たちはホントに幸せになれるのでしょうか。政府のアタマの中にある「理想」で、ホントに満足できるのでしょうか。

残業がなくなったり、保育園が増えたり、制度が整うこと自体はいいことだけど、その前にどんな働きかたを手に入れたいか、一度じっくり話し合ってみようよ。本当の改革はそこからじゃないの? そんな思いを込めて、タイトルに「働きかた改革」というワードを入れてみました。

このゴールなき改革がどこへ向かうのか? それは連載が終わってみないとわかりません。ただ一つ、軸があるとすれば、それは「自分の幸せにトコトン貪欲」であること。見通しはまったくないけれど、「幸せになれる働きかた」を全力で模索することだけはお約束します。

結局、私が恵まれた正社員の立場を捨てて2歳児を抱えながらフリーで働いているのも、海野Pが「社畜」とからかわれながらも深夜まで働いているのも、幸せになりたいからなんです。そういう意味では、ふたりともとても真摯に仕事に向きあっています。

さて、プロローグはこのくらいにしておきましょうか。第1回のテーマは「そもそもなんで会社員やってるの?」。フリーの私がずんずん社畜のホンネに迫ります。身長150センチ前後というちっちゃなふたりが、立場を超えて繰り広げる「働きかた改革」、どうぞお楽しみに!

(ウートピ編集長・鈴木円香)

この連載をもっと見る

日本一ちっちゃな働きかた改革

脱サラした自営業者のウートピ編集長・鈴木円香と、社畜プロデューサー海野Pのふたりが、時にはケンカも辞さず本気で持続可能なワークスタイルを模索する連載です。

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

社畜OLとフリーランスが、国よりずっとマジメに働きかた改革を始めてみた

関連する記事

編集部オススメ

後悔のない30代を過ごしたい。ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。

記事ランキング