ピラティス・ヨガ講師・柴森雅子さんインタビュー(第2回)

「稼ぐ」と「学ぶ」が5割ずつ 脱・OLピラティス講師のワークスタイル

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「稼ぐ」と「学ぶ」が5割ずつ 脱・OLピラティス講師のワークスタイル

2年にわたり続けてきた「講師」と「OL」のデュアルワークに終止符を打とうと決め、フリーランスのピラティス・ヨガ講師となった柴森雅子(しばもり・まさこ)さん。
 
「好きなことだけやる生活がこんなに楽しいなんて。本業一本に絞ることにどうして、あんなに迷っていたんだろう。もっと早く決断していてもよかったかもと思いますね」 

そう語る柴森さんに今のワークスタイルを聞きました。フリーランスのピラティス・ヨガ講師となった彼女は、今どんな毎日を送っているのでしょうか?
 

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「やっとつかんだ仕事」だから休まない

最初に柴森さんの1週間のスケジュールを教えていただきました。
 

月曜日 10時から21時まで仕事
火曜日 7時から21時まで仕事
水曜日 7時から20時まで仕事
木曜日 10時から21時まで仕事
金曜日 休み(研修に参加)
土曜日 11時から18時まで仕事
日曜日 9時から17時まで仕事

週6日、毎日担当するレギュラーレッスンとパーソナルレッスンでびっしり埋まっています。これにプラス、平日週1でインターンとして勉強しているジムに通っているそうです。
 
「例えば、火曜は朝6時起床、7時半から有楽町でレッスン。9時半からインターンで勉強をさせていただいてるジムへ行くか、パーソナルレッスンを担当して、夕方6時から7時半までスタバで勉強、8時から9時までレッスン。10時に帰宅して12時頃にベッドに入るという感じです」
 
現在担当しているレギュラーレッスンは週18本。それだけで普通に生活できる収入にはなるものの「カラダひとつ」の仕事一本に絞るのは怖いので、前回聞いたように、バイトをしたり、ピラティス・ヨガ協会の事務局の仕事を手伝ったりと、収入を分散してリスクヘッジはしているのだそう。
 
それにしてもオフの日が1日もなく、とても忙しそうです。大丈夫なんでしょうか?
 
「OLと二足のわらじを履いていた時期も忙しくしていましたが、今もありがたいことに忙しくさせてもらっています。最近では、養成コースサブ講師としての仕事をいただける機会も増えました。そういう時は他の講師にレッスンを代行してもらって出かけます」
 
「それ以外で代行をお願いするのは、セミナー参加する時くらい。旅行で休むことはないですね。やっとつかんだ仕事だから、とにかく仕事に打ち込みたい」
 
他の講師の間では、代行を頼んで旅行をするのは普通にあることなのだそう。それでも柴森さんには、「やっとつかんだ仕事」という感覚があるから、プライベートの予定で代行を頼むことはないとのこと。

そして、本人いわく、プライベートの予定で代行を頼まないのには「自分の怠惰な性格をよく知っているから」という理由もあるようです。
 
「忙しい方がいいんです。私、何も予定がないと本当にダラダラしてしまうんです。昼すぎまでベッドでゴロゴロして、起き出してちょっとごはん食べてたらテレビを見ながらまたゴロゴロみたいな(笑)。それで夕方に自己嫌悪。だから、こうしてオフの日もないくらい忙しい毎日がちょうどいい」
 

自己投資をずっと続ける

今の柴森さんの生活は、「教えること」と「学ぶこと」が半々のバランスなんだそう。
 
「スタジオでピラティスを教える以外の時間はなるべく勉強するように自分にプレッシャーをかけてまず。時間があれば、いつでも勉強できるように教材を持ち歩いていたり。機能解剖学、生理学など基本的なことプラス、常に最新事情をアップデートしています。セミナーでインプットしたら、すぐにクラスでアウトプット。空き時間があれば、スタバに入ってテキストを読んで復習して。かなりヘビーなスタバ・ユーザーです」
 
パーソナルトレーニングを受けてピラティス講師としての専門性を磨きながら、同時にセミナーも受講して知識も常にアップデート。現在、こうした自己投資を惜しみなくするようにしています。
 
「今は使えるお金は全部、勉強に使いたいです。旅行も行きたいし、服も欲しいですけど、いまはガマン。ケチったお金はぜーんぶセミナーやパーソナルレッスンに投資しています。2泊3日で旅行に行くヒマがあったら、勉強しないといけないと自分にプレッシャーをかけて」

仕事の空き時間はたいていカフェのテーブルでテキストを開いて勉強

仕事の空き時間はたいていカフェのテーブルでテキストを開いて勉強

「今が人生で一番勉強しているんじゃないかな」と語る柴森さん。
 
「自分の中から“勉強したい”という欲求がこんなに湧いてくるなんて、信じられませんでした。中高の時も本当に勉強が苦手で、成績は底辺をさまよっていました。赤点を取ったりして、先生から“柴森、もっと勉強しろよ”っていつも怒られているような子でしたから」
 
好きなことだから、もっと極めたい。極めて、この道で一番と言われるレベルになりたい。「ピラティスに出会わなければ、きっと一生勉強とは無縁でした」と柴森さんと笑っていました。
 

友達からは合コンに誘われるけれど…

こうしてオフもなく毎日仕事に勉強に明け暮れている柴森さんですが、今年で34歳。そろそろ結婚や子どものことも気になり始める年齢です。プライベートで焦りを感じることはないのでしょうか?
 
「30歳を目前にした頃は、焦りを感じていました。まわりの友達もどんどん結婚していくし。一生ひとりだと不安だな、と。でも、なんか最近はそれほど焦りを感じなくなりました。私、いますぐ結婚しなくても、仕事や勉強が楽しいから、これでいっか、って。完全に割り切れてるわけじゃないけど、“今すぐじゃなくていいよな”と」
 
とはいえ、周囲からのプレッシャーを感じることは少なくないそうです。
 
「友達に合コンに誘われることはありますが、今はそこに熱意を持てない。もしかしたら、来年は真逆のことを言っているかもしれませんけど、今は違うんです」

「合コンに行くより仕事をしたい、勉強をしたい」と柴森さんはキッパリ。「じゃあ、今は遊びはゼロですか?」と聞くと、「そんなことないですよ、大切な人とは早朝レッスンがある前日でも思いきり遊びます」という答えが返ってきました。
 
子どもに関しては30代半ばを過ぎると焦り始める女性も多いなか、慎重なスタンスをとっていました。
 
「子どもはいつか持てたらとは思うけど、二足のわらじを履いて独立して、ここまで築いてきたものを手放すのは怖いですね。妊娠中はレッスンを担当させないスタジオがほとんどなんです。“子どもが熱を出したらお願い!”と急に代行を頼むことも難しいですし、ブランクがあればお客さんが離れてしまうのではないかという不安もある。妊娠・出産後の復帰に苦労するという同業者の話も聞くので……悩みますね」
 
産休も育休もない、フリーランスという働きかた。やりたいことに100%時間を使える自由さ。オフも要らないくらい仕事に打ち込める楽しさ。プラスの面は多いけれど、女性として悩ましい問題もあるようです。
 
第3回は、やりたいことを形にする柴森さん流の「小さな目標の立てかた」について聞いていきます。
 
柴森さんのブログはこちらから。

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