映画『ねこあつめの家』インタビュー

木村多江「いくらでも手を差し伸べる。そういう強さを持ちたい」

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木村多江「いくらでも手を差し伸べる。そういう強さを持ちたい」

あなたの思う「しなやかな人」ってどんな人ですか? 第5回目は「木村多江『30代は内面の美しさで生きていく年代』」に登場していただいた、女優の木村多江さんです。

20代の頃から落ち着いた女性のイメージが強い木村多江さん。30代を過ぎ、40代になった今も、その内面からにじみ出る美しさが目を引きます。そんな木村さんが考える「しなやかな女性」とは? 「かつては自分のすべてが許せなかった」時期もあったという木村さんに話を聞きました。

3s

置かれた状況を受け入れて、楽しむ。

――木村さんがイメージするしなやかな女性というのはどんな方ですか?

しなやかな女性ってどんな女性だろうと思うと、やはり先輩の女優さんが浮かびます。みなさん、自分の置かれた状況を受け入れて楽しんでいるんですね。いかに人生を楽しめるか。人生って楽しいことばかりじゃなくて、必ず辛いことや悲しいことも起きる。それはいくつになっても絶対に。

でもそのたびにショックを受けて傷ついて下を向いていたら体がもたない。そのとき、楽しむまではできなくても、どうやって受け入れていくか。やっぱり最初は抗うんですよね。

しなやかな人って、もちろん抗うこともあるけれど、いろんなものを享受していく、許容していく範囲が広いと思うんです。もちろん人に対しても。いろいろなことも、人も、しっかりと受け入れて逃げずに、楽しいことは大いに楽しんでいく。しなやかな先輩たちには、そういう印象がすごくあります。

自分のすべてが許せない時期もあった

19s

――木村さんご自身がしなやかに生きていくためには、どんなことに気を付けていきたいですか?

振り返ってみると、とっても自分が嫌いだったし、許せなかったんです。とにかく自分の全てがイヤで。何をやっても許せなかった時期があったんですよね。20、30代の前半なんか特にそうだったかな。でもいろいろなことを許していけるようになりました。

それから人との関係。生きてくなかで、自分が手を差し伸べたつもりが、ポンっと離されちゃうこともありますよね。そうしたとき、それで傷つくんだったらもう手をつながない! っていう選択を、20代のときにはしていた部分がありました。

でも、30代も後半になってからは、「手を離されてもいいじゃない。それでも手を差し伸べられる人になったほうがいいじゃない」って思えるようになりました。いくらでも手を差し伸べる。離したかったら離していいよって。そういう強さを持ちたいですね。

――かっこいいです!

そうしていきたいなって思ってるんです(笑)。傷つくかもしれないけれど、でもそれで人間関係を持たないよりは、傷つこうが何しようが人と人の間にこそ物語があるのだから、そこを受け入れて、楽しんでいくほうが、人生が豊かなんじゃないかなと思います。

●木村多江さんが出演する『ねこあつめの家』は新宿武蔵野館ほかで公開中。
公式サイト

(望月ふみ)

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