間違った花粉症対策していない?耳鼻咽喉科医に聞いた花粉症のウソ・ホント

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間違った花粉症対策していない?耳鼻咽喉科医に聞いた花粉症のウソ・ホント

今年も花粉症が猛威をふるっています。「効く」とされている花粉症対策をいろいろ試してみるも、なかなか苦しさはやわらがない……という人は多いのではないでしょうか。

ステラ耳鼻咽喉科院長の渡邊千寿子(わたなべ・ちずこ)先生に、花粉症にまつわる素朴な疑問をぶつけてみました。

花粉症にまつわる素朴な疑問

——花粉症って、遺伝するの?

渡邊千寿子先生(以下、渡邊):医学的にはまだ解明されていませんが、両親のどちらかが花粉症の場合、お子さんも高い確率で花粉症やアレルギー体質になる傾向があります。遺伝というよりも、同じ生活環境で暮らしているからではないかと医学界では言われています。

——花粉症を発症したら他のアレルギーにもなる?

渡邊:一概には言えませんが、その可能性はあります。一度何かに対してアレルギーを持ってしまうと、他のアレルゲンにも反応しやすくなり、次々とアレルギー症状を起こしてしまう「アレルギーマーチ」という現象は、よくみられます。

——花粉症は完治しない?

渡邊:舌下免疫療法(シダトレン)という治療法が、治験の段階から10年以上経ち、「ほぼ完治」の状態までいくことが確認されています。3年前から保険適用になりました。最初の血液検査は3割負担でも5000〜6000円ほどかかりますが、そのあとは薬の処方にひと月あたり1500円ぐらいかかるだけです。

ただし、毎月1回の通院を2年以上続けなければいけません。しかしだいたい2年を経過すると、患者さんから「もう治療を止めてもいいですか?」と声が上がります。理由は、「花粉の季節でも、薬を飲まずに日常生活を送れるようになったから」。時間はかかりますが、重度の花粉症でお悩みの患者さんにはこの治療法をおすすめしています。

この対策、ホントに効いてる?

——目や鼻を洗うのは有効?→○

渡邊:帰宅後の洗顔は効果があります。「花粉をすぐに洗い流すこと」と「家の中に花粉を持ち込まないこと」が大切です。特に髪の長い女性は、髪に大量の花粉がついてしまうので、帰宅後すぐにシャワーを浴びることをおすすめしています。

——目のかゆみを冷やすのは?→○

渡邊:濡れタオルで冷やすのがいいですね。氷のうや、保冷剤を濡れタオルで包んで冷やすのも効き目があります。

——耳や喉のかゆみには何が効く?

渡邊:耳と鼻はつながっているので、点鼻薬が有効です。喉のかゆみには耳鼻咽喉科でネブライザー(吸入器)による吸入をおすすめしています。

——薬による眠気は避けられない?

渡邊:今は眠くならない処方薬もありますので、耳鼻咽喉科医に相談するのがいいでしょう。人によってですが打つ手はいろいろあります。

——花粉症対策におすすめのアイテムは?

渡邊:マスクとメガネは外せません。メガネは伊達メガネで花粉症用でなくともOKです。あとは、帰宅後に玄関で粘着クリーナー(通称:コロコロ)を使って洋服についた花粉を落とすこと、空気清浄機も効果があるようです。また雨の日の夜など、湿度の高い日は花粉が比較的に舞い上がりにくいので、お部屋のお掃除をするのに適しています。部屋に入り込んだ花粉を掃除するだけで、快適に過ごせますよ。

——花粉症対策はいつまで続ければいい?

渡邊:アレルゲンは強さも人によって違うので一概には言えませんが、特にスギだけでなくヒノキにもアレルギーのある人は、ゴールデンウィークまでは気をつけた方がいいでしょう。

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