ココロもカラダも軽くなる睡眠の秘訣(第1回)

「太りやすい」「乾燥肌」は睡眠不足が原因 ホルモンバランスを整える快眠法

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「太りやすい」「乾燥肌」は睡眠不足が原因 ホルモンバランスを整える快眠法

「女性に多い『太りやすい』『肌がカサカサする』といったお悩みは、どちらも実は睡眠不足が原因になっている可能性があるんです」

そう話すのは、睡眠研究の最高峰、スタンフォード大学の現役医学部教授・西野精治(にしの・せいじ)先生。先進国の中でも“睡眠不足大国”と呼ばれる日本ですが、その影響は女性の美貌や健康にもあらわれているんだそう。

いったいどういうことなのでしょうか? 西野先生に詳しく聞きました。

睡眠不足が「太りやすい」「乾燥肌」をまねく理由

「米・サンディエゴ大学の研究によると、“短時間睡眠の女性はBMI値が高い”つまり太っているという報告が出ています。睡眠不足になると、食べ過ぎを抑制するホルモンが減少し、食欲を増すホルモンが増えることが、さまざまな研究でわかっているんです。

また、アンチエイジングに効果があるとされる成長ホルモンが、もっとも多く分泌されるのも睡眠中です。同時に性ホルモンも多く分泌されますが、この2つは肌の水分と密接に関わっています。肌の保水量は睡眠で上がるといえるでしょう」

「もちろん、睡眠不足の影響は体型や肌質にとどまりません。長い目で見れば、健康にも大きく影響してきます。同大学の研究データで、睡眠時間が7〜7.5時間の人は最も死亡率が低く、それより短時間もしくは長時間睡眠の人は、6年後の死亡率が高くなるという結果が出ています。睡眠不足になると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、精神不安定によるうつ病やアルコール依存などの発症率が高くなるのです」

体型や肌質、さらには将来の健康や寿命にまで大きく関わる睡眠。いろいろな理由から満足な睡眠が取れないこともしばしば。

続いては、働く女性が抱えがちな睡眠のお悩みを、西野先生にぶつけてみました。

1. 体はクタクタなのに、眠れないのはなぜ?

「ビジネスパーソンの脳は、仕事のストレスや肉体的な疲労で、夜になっても強い緊張が持続している傾向にあります。仕事以外でも、スマホを見るなど脳に刺激を与える行動もたくさんあります。脳が興奮していると、入眠準備が十分にできません。最高の眠りにつくには、入眠を妨げるファクターを排除して、“眠りのスイッチ”をオンにする必要があります」

2. 仕事のストレスは睡眠の質に影響する?

「誰しも仕事のストレスはありますが、夜間まで不安感やイライラを引きずると、寝つきが悪くなったり、途中で起きたりということが起こります。眠る前に緊張状態を解いて、平穏状態にもっていくことが大切です。ある程度、日中にポジティブな気分であれば、それほど睡眠に悪影響は出ません」

3. 朝、起きられないのはなぜ?

「単純な睡眠不足がまず考えられます。また、よく眠ったはずなのに眠い人も、良質な睡眠がとれていないのではないでしょうか。定時に寝て起きるということを習慣づけて、規則正しいリズムを作りましょう目が覚めていてもベッドから出ることができない人は、うつ状態の可能性もあります。また、女性でも睡眠時無呼吸症候群等の睡眠障害も生じます」

4. 日中どうしようもなく眠くなるのはなぜ?

「“アフタヌーンディップ”というものがあって、多くの人が14〜15時に眠くなります。その時間に眠たくなるのは生理的なものだと考えられています。また、昼食は眠気の主たる要因ではありませんが、重い食事をとると、眠気に倦怠感が加わるので注意が必要です」

「良い睡眠がなければ良い覚醒はなく、良い覚醒によって良い睡眠も得られる」と西野先生。「朝すっきり起きられない」のは、良質な睡眠がとれていない何よりの証拠なんですね。

次回記事では、眠りのスイッチをオンにして質の良い睡眠をとるためのメソッドを紹介します。

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(渡邊晃子)

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