「冷え」と同時に起こりやすい リンパドレナージュの専門家が教える、足のむくみのケア方法

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「冷え」と同時に起こりやすい リンパドレナージュの専門家が教える、足のむくみのケア方法

「仕事中の女性の体の悩みとしてよく挙げられるのが足のむくみです。立ち仕事、デスクワークともに、夕方になると足が何割増しかに太って見えるほど、という声をよく耳にします」と話すのは、ドイツ式フットケアの資格「フスフレーガー」を所持する南ちがさき整骨院内・フットフィット(神奈川県茅ヶ崎市)の小倉千明所長。

そこで小倉さんに、足のつらいむくみを改善するケア法について伺いました。

むくみと冷えは同時に起こりやすい

足のむくみは、男性よりも女性に多いと聞きますが本当でしょうか。小倉さんはこう説明します。

「本当です。女性のほうが筋肉の量が少ないからです。特にふくらはぎは『第二の心臓』と呼ばれ、心臓から足まで送られた血液を心臓まで送り返すポンプの働きをしています。

ふくらはぎの筋肉が少ないとこの働きが弱くなり、足に血液が滞りがちになります。これがむくみや冷えへとつながっていくわけです。ですからケアの方法は、足の血流をよくすることになります」

筆者もそうですが、足のむくみに悩む複数の女性に聞くと、「入浴して体を温めても、布団に入るころには足先が冷えている」という人がほとんどです。血流の影響でしょうか。

「そうです。むくみをケアすることは、同時に足の冷えを改善していくことにつながります」と小倉さん。

ときどき、自分でストレッチやマッサージをしているのですが、冷えは一瞬はよくなっても、なかなか持続しません。

「適当に足をなでているだけ、やみくもにさすっているだけでは効果は高まりません。ポイントは、リンパ液と血液の流れを『ドレナージュするように』と意識をすることです。ドレナージュとは、フランス語で『排出』という意味です」と言う小倉さんは、続けて、次のように注意を促します。

「リンパ液は血管から漏れ出た成分を血管へ戻す働きもします。リンパ管は血管とともに体中に張り巡らされ、血液の流れを助けていると考えると理解しやすいでしょう。

しかし、リンパ管には、心臓やふくらはぎのようなポンプの役割を担う器官がありません。ですから、さするなどをして外部から刺激を加え、血流を促進することでリンパ液の流れを促し、むくみを改善することにつながるのです」

自分でケアするタイミングは、入浴中かお風呂あがり

  
では、足のむくみケアはいつどのタイミングで行えばいいのでしょうか。小倉さんは、こう答えます。

「体が温まって、血流が日中よりもよくなっている入浴中かお風呂あがりがいいでしょう。

入浴中なら手に泡をつけた状態で、入浴後なら、ボディオイルやローションを手のひらで体温程度に温めて行うこともポイントのひとつです。肌に心地よい刺激となるだけでなく、手のすべりが良くなって力を加えやすくなります」

ではここで小倉さんに、具体的なケアの方法を教えてもらいましょう。

「もっとも重要なのが、『ケアする部位の順番』です。血液とリンパの流れを知っておいて、それに沿うように、すね、くるぶし、ふくらはぎの順番に行ってください」

(1)足のむくみ改善リンパドレナージュ・すね

足のむくみ セルフケア・1

足のむくみ セルフケア・1

足のむくみ セルフケア・2

足のむくみ セルフケア・2

足のむくみ セルフケア・3

足のむくみ セルフケア・3

上の画像1・2の矢印が血液の流れる方向です。ひざの下に両手を置いて、指先をすねの両脇にそえながら、足首に向かって指先でなでおろします。手や足に痛みや疲労を感じない程度の軽い力で5回〜10回を繰り返しましょう。すねの両脇に流れるリンパ液や血液を押し下げるイメージです。

(2)足のむくみ改善リンパドレナージュ・くるぶし

足のむくみ セルフケア・4

足のむくみ セルフケア・4

画像4の矢印のように、くるぶしの周りに手の指をそえて、足の甲側からかかとに向けて血液を送るイメージでさすります。くるぶしのかかと側にくぼみがあるので、そこは3秒ほど指で押してください。これを、軽い力で5回〜10回を繰り返しましょう。

(3)足のむくみ改善リンパドレナージュ・ふくらはぎ

足のむくみ セルフケア・5

足のむくみ セルフケア・5

最後に、足首からひざ裏にかけて、リンパ液や血液が上半身に戻るようにケアをします。

まず、画像5の矢印の方向に、指先でアキレス腱の上からふくらはぎ、ひざ裏へと血液を押し上げるイメージで行いましょう。リンパ液はふくらはぎの真ん中を流れているので、指先でそこを意識します。

次に、ひざ裏まで指先がきたら、ひざ裏のくぼみを両手の指先で軽く3秒ほど押しましょう。また、指先を離す際にも3秒ほどかけてゆっくりと手を離します。軽い力で5回〜10回を繰り返しましょう。

小倉さんは、「症状に気づいてほしい」と、次のアドバイスを加えます。

「自覚がない足のむくみ予備群の人もいます。手の親指で足のふくらはぎなどを押してみてください。指を離してもへこんだままなら重症です。また、ブーツで外出して、靴を脱ごうとするとファスナーが下がりにくいとか、靴下の跡が足についている人は、足のリンパ液や血流が滞っていると考えられます。日ごろからこれらのケアを心がけましょう。

あまりにむくみがひどい場合は内臓の病気が考えられますので、無理をせずに医師の診断を受けてください」

「ふくらはぎの筋肉が少ないとむくみが起こりやすい」、「冷えと同時に症状が出る」、「ケアはリンパ液の流れや血流にそって軽い力で繰り返す」、「バスタイムなど体が温まっているときに日ごろから行うといい」ということです。ぜひ試してみてください。

(取材・文 藤井空/ユンブル)

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