SNS世代の終活 最終回

エンディングを自分で決めたい貴女へ ”お墓以外”の選択肢

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エンディングを自分で決めたい貴女へ ”お墓以外”の選択肢

「終活」と言うとシニア世代がやるものというイメージがありますが、2011年3月の東日本大震災以来、若い女性の間でも「終活」がじわじわと浸透しています。東日本大震災以降も、熊本や島根でもこれまでにない大きな地震が発生し、「終わりある日常」を何度も目の当たりにしてきたことで、万が一のときに備えようという動きを見せているようです。

そこで昨年から、「終活」にスポットを当てて、デジタルデータの処理の仕方やエンディングノートと遺言の違いなどSNS世代の女性が気になる終活情報を紹介してきました。最終回の今回は、お墓離れが進んでいると言われる中、「お墓以外の選択肢」について考えます。

ケース1 「先祖代々の墓」に入りたくない!


・選択肢1「永代供養墓と納骨堂」

「永代供養墓」は、お墓参りをする人がいなくても寺が永代にわたって供養と管理をするお墓です。少子化や人口の都市集中などの理由で、お墓を代々受け継いでいくことが難しくなってきたことから、急速に広まっています。

見た目や形式から「納骨堂」「合葬墓」などと呼ばれることもありますが、昔ながらの一般墓と違い、夫婦だけでも、1人だけでも入ることができます。

「永代供養墓」と一般墓の最も重要な違いは、「管理と祭祀(供養)が約束されている」という点にあります。大きな特徴は、次の3つです。

・承継者がいなくても申込みができる
・生前に申込みができる
・永続的に管理と祭祀(供養)が受けられる

これまでは「先祖代々の墓」に入るしか選択肢がなかった単身者でも購入でき、一般墓よりも費用が安い場合が多いため、「先祖代々の墓」に入るのが嫌な人にはオススメのお墓です。

・選択肢2「樹木葬」

墓石の代わりに樹木を植える葬送方法です。多くの場合、遺骨は骨壺から木綿の袋などに移し、直接土に埋められます。文字通り「土に還る」ことができるということで人気があり、横浜市営墓地「メモリアルグリーン」や東京都立の「小平霊園」など、公営の霊園でも樹木葬墓地が増えています。

樹木は、区画全体にシンボルツリーとして1〜数本という霊園や墓地が多く、シンボルツリーの種類は、常緑樹・紅葉樹、花が咲くものなどさまざま。好きな樹木があるなら、シンボルツリーで霊園や墓地を選ぶのもいいかもしれません。

ケース2 そもそも「お墓」に入りたくない!

・選択肢3「海洋散骨」

「海洋散骨」は、遺骨を機械にかけてパウダー状にして、海に撒く葬送方法です。
「死んだら自然に還りたい」「大好きだった海で眠りたい」という遺志のある方や、「お墓を持てない」「お墓に入りたくない」という悩みを持った方に、広く受け入れられている葬送方法です。

「散骨してほしい海が遠方」「散骨を希望したいけど散骨を頼める人がいない」という人は、遺骨を業者に託して散骨を行ってもらう「代行委託散骨プラン」などを利用する手もあります。

・選択肢4「宇宙葬」

遺骨を収めたカプセルをロケットに搭載し、宇宙空間※へ打ち上げる葬送方法です。

取り扱っている業者によって細かなプランの違いはありますが、多くの場合、遺骨はアメリカのロケットに搭載され、アメリカ国内から打ち上げられるプランがほとんどのようです。

※宇宙空間とは、業者によって定義は異なりますが、株式会社銀河ステージでは、国際航空連盟やアメリカ航空宇宙局(NASA)が定義するカーマンライン(海抜高度100km)を超えた領域を指しています。

海洋散骨や宇宙葬と言うと、家族の反対にあったり、遺骨がなくなってしまうことに不安を感じたりする人もいるかもしれませんが、そんな場合は遺骨を分けて、好きな分だけ手元に残しておくことも可能です。

・選択肢5「手元供養」

火葬場で骨壷に入れてもらった遺骨は、お墓へ入れるのが一般的でしたが、最近ではお墓へ入れずに、自宅に置いておく人や、肌身離さず持っている人が少しずつ増えています。

「身近な場所=手元」に置いておくことから、「手元供養」と呼ばれるようになりました。

手元供養と散骨など、組み合わせて利用する人も多いです。

どんなふうに供養してほしいか

今は亡くなったあとの行き先は「お墓」だけではなくなりました。もしもあなたが単身者で「お墓に入りたくない」と考えているなら、日頃から身近な人に亡くなったあとにどうしてほしいのかを伝えておくか、もしくは第3回で紹介したように、エンディングノートに書いておくとよいと思います。

今回紹介した選択肢は、取り扱っている企業や団体によってさまざまなプランや商品があります。気になる選択肢があるなら、一度詳細を調べてみてはいかがでしょうか。

(旦木瑞穂)

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エンディングを自分で決めたい貴女へ ”お墓以外”の選択肢

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