「産むこと」にメリットって、本当にあるんですか? プロローグ

リスクヘッジ女子のための「産むことのメリット/デメリット」

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リスクヘッジ女子のための「産むことのメリット/デメリット」

「産むことにメリットって、本当にあるんですか?」
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「産んだら、人生どんなふうに変わるんですか? 私にもわかるように教えてください」今からちょうど1年前、30代の働く女性をターゲットにしたニュースメディア「ウートピ」の編集長を引き受けて以来、プロデューサーの海野(以下、海野P)からランチの席で、呑みの席で、何度となく言われたことだ。

私(左)と海野P(左)

私(左)と海野P(右)

私は、2年前に31歳で娘を出産した。1歳になる頃に会社員を辞めて、今は自分で会社をやりつつ、フリーランスという立場で「ウートピ」の仕事をしている。対して、海野Pは私より一つ年下で現在32歳。今は仕事が何より大事だけど、「子どものことも、ちょっと気になり始めた」というお年頃だ。

「産むことのメリットとデメリットを知りたいんです」

海野Pは執拗に聞いてくる。

「メリットとデメリットって……海野ちゃん……アプリの開発とかじゃないんだからさ。産むって、そういう次元の話じゃないんだって」

でも、海野Pが知りたがるのも、わかる。何事もあらかじめわかるならメリットとデメリットを把握しておきたい。私たちは20代で社会に出てからいつでもそんなふうに生きてきた。転職だって、恋愛だって、結婚だって、何だって抜かりなく情報収集をして、リスクヘッジできることはちゃんと手を打って、納得した上で行動に移してきた。だったら、出産や育児だって、そう思うのは自然な流れだ。

母性を自然に発露できちゃうほど素直じゃない

「産んだ人って、“かわいい”しか言わなくなるじゃないですか。でも、絶対に“かわいい”だけじゃないと思うんです」

メディアで働くワーカホリックな海野Pは、さすがに疑い深い。「かわいいから産む」「他人の赤ちゃんを見てたら欲しくなった」というふうに、自然に母性を発露できちゃうような素直さはもはやない(それは私もないけど)。「産む・産まない」も、サイトトップのデザインを決める時のように、数々の要素を洗い出した上で、合理的に決めたいという意志はどうやらかなり固いようだ。

「わかったよ、じゃあ、これ企画にしちゃおう。海野ちゃんみたいなゴリゴリのリスクヘッジ女子にもわかるように、“産むこと”のメリットとデメリットを、理路整然と説明してあげるコラム」

というわけで、今回からスタートするのがこの連載。

仕事のこと、時間の使いかた、メンタルの状態、人生のプライオリティ、食べるもの、ふと考えること、移動手段、予定の立てかた、掃除の仕方……、確かに産んでみると、いろんなことがガラリと変わった。変わってよかったこともあれば、「あの頃が懐かしい……」と惜しむことも正直ある。メリット/デメリットと完全にクリアに分けられない部分もあるけれど、そのあたりを言語化していきたいと思う。

いろんなことを知ったうえで、「産まない人生」を選択するのもありだ。私は産んでから、かえって「産まない人生も、断然あり」と強く思うようになった。人生は何事もトレードオフ。何かを手に入れて、何かを手放す。女性誌でうたわれているみたいに「どっちも」なんて、現実にはありえないのだ。だから、事前に何を手に入れて何を手放すことになるのかわかっていて損はないんじゃないかな(ね、海野P?)。

プロローグはこのあたりでおしまいにして、次回から掲載をスタートします。

(ウートピ編集長・鈴木円香)

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「編集長、産むことのメリットとデメリットをわかりやすく教えてください」今年で33歳になるワーカホリックなウートピのプロデューサー海野が、ワーママ編集長に詰め寄ったことからスタートしたコラム企画です。

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