働き詰めのアラサー女子も、お正月くらい、ゆっくりしたいものですよね。普段の仕事の疲れを癒やして、ちょっと特別なお正月を過ごしてみてはいかがでしょうか? 2017年もいい年にしましょう! 
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ワインラボ所長の浮田です。気分も華やぐお正月はスパークリングワインが一番輝くシーズン。今回から3回にわたって、4000円台〜7000円台の泡の中から、お正月にぴったりな3本をシチュエーション別に紹介します。

イギリス生まれのロゼ・スパークリング

まずは大晦日のカウントダウンに飲みたいロゼ・スパークリングをイギリスから選びました。え、イギリスでワインを造っているの? 造っているんです。ただ造っているんじゃなくて、その質の高さに世界が驚いているんです。

ワインラボ

ハッシュ・ヒース バルフォー・ブリュット・ロゼはロンドン五輪の公式スパークリングにも採用された逸品。今回ご紹介する2004年物は、うっすらと琥珀を帯びた優美な色合い。やわらかな泡の奥から立ち上るのはローズヒップとスモモの香り。熟成由来の焼き栗のようなトーンも出てきます。ライムやマルメロを思わせるきれいな酸が口の中をさっぱりさせてくれます。そして後口にはまるで聖母さまの慈しみのような、ほんのりとした果実の甘みが残ります。

いろいろあった2016年の、良い思い出は美しく蘇らせ、苦い思い出はきれいさっぱりと忘れて新しい年を迎える。そんな夜にふさわしいスパークリングです。

ワインラボ2

夢のように美しい田園で生まれたワイン

イギリス南部のケント州にあるハッシュ・ヒース・エステートには所長も訪問したことがあります。りんご園とブドウ畑が織りなすパッチワークをオーストハウス(この地方独特の円錐形の煙突を持つ、ホップを乾燥させるための建物)が見下ろす、夢のように美しい田園風景でした。

エステートの中に建つチューダー朝様式のマナーハウスは1503年に建てられたもの。ここを購入して隠れ家にしているのが、ワイナリーのオーナーでもあるリチャード・バルフォー・リン氏。高級ホテルを何軒も経営するホテル王です。イングリッシュ・ワインのエキスパートでマスター・オブ・ワイン*のステファン・スケルトン氏の力を借りてワイン造りに着手した当初はロゼ泡のみに特化したワイナリーでした。道理でクオリティが高いわけです。

*マスター・オブ・ワイン:ワイン業界において最も権威ある資格。通称MW。現在世界でこの資格を有しているのはわずか340名ほど。

価格:6000円(税別)
問い合わせ先:ワインショップ西村 TEL 0799・22・2197

写真:片岡弘道

浮田泰幸(うきた・やすゆき)
ワイン・ジャーナリスト、ライター、編集者。広く海外・国内を旅し、取材・執筆を行っている。これまで取材したワイン産地は11ヵ国、30地域以上、訪問したワイナリーは約500軒。また、「wine&trip」というタイトルのワイン・トークイベントを主催、みずからナビゲーター役を務め、産地とワイン・ツーリズムの魅力を紹介している。

浮田泰幸