パリ流恋愛のススメ leçon5

パリジェンヌ流の“モテ顔”って? 食事デートにフレンチが適する理由

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パリジェンヌ流の“モテ顔”って? 食事デートにフレンチが適する理由

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前回の記事では「レディファースト」について触れました。レディファーストを生まれながらに身につけたパリジャンによって、パリジェンヌは優雅に振る舞えることができます。それがよくあらわれるのは「食事」です。

女性をエレガントに見せるフレンチ

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パリでは食事=フレンチになるのは当然ですよね。

フレンチとはいっても、食べる順番があるだけで、堅苦しいものではないと思ってください。私たちにとっての「三角食べ*」に相当するもの。食ベ方の違いで、その土地に根付いた習慣です。私は、パリで暮らしてみて初めて「フレンチコース」が、デートに最適だと認識しました。
*主菜、副菜、汁物を同時に食卓へ並べ、まんべんなく食べる食べ方

その理由はなんといっても「会話に集中できるから」につきます。

なぜ会話が一番重要かは、前回も述べた通り。あえて追記するならば、彼の経験値と彼が今、何を考えているかを知ることは、2人の間柄を継続するためには必要なこと。

前菜、メイン、デザート、シメのカフェまで2〜3時間かかる決して短くはない時間を過ごせるのも、退屈ではない会話があってこそ。次のお皿までの待ち時間が長く感じたら、彼への気持ちはイマイチかもしれません。

フランス人は自他共に認めるおしゃべり好きな国民。フレンチは、はじめにオーダーを済ませるシステム。いったんメニュー帳を閉じたら、それ以降はおしゃべりに没頭できます。

こんな経験はありませんか? たとえばメニューのオーダーが自由なレストラン。会話しながらも追加品をどうしようか考えてしまう。また、大皿から各自、食べる量をとり分けるスタイルのとき、シェアに気をとられるあまりに話に集中できないなんてことも。でも、コースならノープロブレム。パリの店は、人々の話し声でにぎやか。テーブル同士が至近距離でも、隣の会話が耳に入るどころか、入る暇がないのです!

フレンチがデートに適している理由の2つ目は、女性が楽できるからです。家庭やオフィスでも、食関連では機転をきかせるのが上手な日本の女性たち。せめて外食のときくらい、気を使わずにいたいものです。

楽すれば、自ずと優雅になる

ワインのお酌は(伝統的レストランでは)サービス係におまかせ。彼らは、絶妙のタイミングで注ぐのがウデの見せどころ。もし2人の尽きない話をさえぎったら、ちょっとウデは下がります。そのくらい「2人の世界」の邪魔をせず、黒子に徹します。

パリっ子のお気に入り、カジュアル級レストランやビストロ(日本で言えば庶民的で居酒屋のような立ち位置)では、男性が注ぐ係。マナーというより、私は「腕力で与えられた役割」と捉えています。また、目の前の女性のグラスまで目が行き届いている彼なら、生活面でのマメさが少しイメージできます。

ここでクイズです。さて、女性は何をしているのでしょう?

座って、食べて、飲んで、話しているだけ!! 動かないので、姿勢はそのまま。(店員さんを呼ぶ)大きな声は出しません。そして順番通り、目の前のお皿はひとつ。視線は定まり、プレートか彼へ向き、落ち着いたたたずまいとなります。

そんなシーンを想像してみてください。なんとも優雅ですよね! 女性があっちこっち気を使わないでいられるゆえんです。

「ワイルド」な顔にもならないで済む

フレンチでは「噛み切る」シーンはありません。そこにナイフがあるのに、使わない理由はないですよね。手を使うパンも、噛み切らず(自分の)ひと口大にちぎることは、マナー以前に食べやすくする手段。なので、彼の前で「ワイルド」な表情は出ないのです。

気取っているイメージがとかくつきまといがちなフレンチ。しかし、実は食べ方や仕草で失敗がなく、安心して過ごせる食事。そして、自然に女性が「お姫様」になる舞台。パリジェンヌが凛としている印象があるのは、食スタイルからもわかりますよね。

食後の至福の表情こそパリジェンヌのモテ顔!?

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居酒屋やラーメンデートがNGではありませんし、それは2人が決めることというのは前提ですが、私が推すのは、スタイルが「コース」の飲食店。伝統的レストランは間違いなくフレンチですが、コースでサービスされる店ならOK。もっと言えば、おいしかったか否かは、たいした問題にはなりません。彼との充実した時間で満たされ、おなかいっぱい!……と満面に笑みを浮かべる、食後の至福の表情こそパリジェンヌの「武器」なのです。

しかし、問題も……。ワインを何杯飲んだかをカウントできないために、席を立ったらフラついていた……という経験が人一倍ある私から、一応の忠告です。

ほろ酔いなったら「Non merci」=「もう大丈夫!」と彼にやさしくお酌の「待った」を言える、真のパリジェンヌ流でいきましょう!

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パリジェンヌのオシャレやライフスタイルをつづったイラストエッセイが人気を博しているイラストレーターの米澤よう子さん。4年間、パリに滞在してパリジェンヌを観察し続けたからこそ見えてきた彼女たちの恋愛観をつづります。何かに縛られることをもっとも嫌う彼女たちの生き方から恋愛や人生のヒントが見つかるかも?

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