杉本彩、過熱する猫人気に不安「ブーム後の犠牲を思うとゾッとします」

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杉本彩、過熱する猫人気に不安「ブーム後の犠牲を思うとゾッとします」

近年、ますます高まる猫ブーム。しかし、その裏側では、6万頭もの猫が殺処分*されるという悲しい現実も。そこで、“猫を取り巻く問題を楽しみながら知ってもらおう”というイベント「ネコ市ネコ座 with ピュリナ~ホゴネコ文化祭~」が11月5〜11日にネスカフェ原宿(東京都渋谷区)で開催されました。自走型保護猫カフェのネコリパブリックが主催したものです。

本イベントに登壇され、ご自身も保護猫活動家である杉本彩さんに、前回に続きインタビュー。猫ブームへの思いなどを率直に伺いました。

*2015年 環境省の統計より
**飼い主のいない地域猫を保護し、ワクチン接種、避妊手術や里親探しなど行なう

猫を飼うことは、子どもと暮らすことと同じ

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――最近、巷では猫ブームだと言われますが……。

杉本彩さん(以下、杉本):「猫ブーム」には非常に危惧しているところがあります。今まで猫に注目していなかった人からの、保護猫を引き取りたいという声、譲渡の数もぐんと増えたのは、大変喜ばしいことです。

一方で、ただ単にブームに乗っかって動物を購入した方が激増した、というのも確かです。そこにはいろんな心配ごとが付きまといますよね。ブームが終わったあとの猫が強いられる犠牲を考えると、今からゾッとします。

最低限ルールですが……よほどの事情がない限り、終生飼養*はしてほしいです。当たり前のことですが、猫にも命があり、いわば子どもと同じく家族の一員です。子供を産んで、途中で無理だったから投げ出すわけにはいかないでしょう? そこはちゃんと覚悟を持って迎えることが大事なんです。

*動物の所有者の責務として、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること

――一方で、ずっと猫が大好きだけれど、たとえば過去にペットロスを経験したりして、それが辛すぎて、もう飼うことができないという人もいます。

杉本:そうですね。かつて私も別れを経験し、毎日泣き暮らすような状況になりました。だからものすごく分かるんです。こんな思い二度としたくないという、別れの恐ろしさ。そこにどれくらいの覚悟がいるか、痛いほど分かります。

ただ、命と向き合っていくことがどれだけ大切かということも、経験を通して教えれましたし、それに気づけたことはとても良かった。そして、同じ子は1匹たりともいないけれども、また違う出会いがあるんだということも確かなんです。

命あるものは必ずいつかなくなって、別れというものは必ず訪れる。それは、私たちを含め、この世に生まれた限りの宿命です。それをうまく受け入れていかないと、豊かな人生じゃなくなっちゃう。

――動物と触れ合うことで、杉本さんご自身の人生に影響したこともありますか?

杉本:動物たちは、本当に純真でピュアな存在。無条件で愛を注げる対象って滅多にいないと思うんです。そんななかで、慈しんだり愛したりすることが、どれだけ大切なことで、どれだけ価値のあることかということを、教えられました。

それから、大人になると大声で笑うことも減りますが、彼らと一緒にいると自然に微笑んでしまうことも。心穏やかに毎日を過ごせています。

“男性を振り回すワガママな女性”みたいな、猫の魅力

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――ちなみに、杉本さんも猫と接するときにはネコナデ声になるのですか?

杉本:私、普段は声が低いんですけど、ものすごく高い声になりますよ(笑)。彼らに伝えるときは、高い周波数でしゃべったほうが聞き取ってくれる気がして。

――猫の魅力を挙げるならどこでしょうか。

杉本:すっごく甘えん坊なところと、すっごく自由きままなところが混在している点が、人の心をとらえて離さないのかな。野性味が強いのも魅力のひとつだと思います。

男女の関係でいうなら、女性に振り回される男性の喜びに近いかも知れません。自分を見てくれない女性を振り向かせたときの「やったー!」っていう感覚に近いものがあるんじゃないかな。猫に甘えられたり好かれたりすると、まるで自分が認められたような感じがします。猫の不思議な魅力ですね。

彼らとうまく付き合うには、いかに尽くすことを喜びとするか。これに喜びを感じない人は難しいかも(笑)。

――最後に、杉本さんのおうちの猫自慢をお願いします。

杉本:いろいろあって困りますね(笑)。いま一番甘えん坊なのは行政の施設から引き取った子です。最初は警戒心が強かったんですが、今ではすっかり甘えん坊の男の子になって。ご飯を食べているときは膝の上で寝てるし、抱っこしてほしくて追いかけてくる。トイレに入っても便器に座ったら膝の上に載ってくる。ず~っとべったりしていたいんですよね。寝てるときも脇に入ってきて腕枕して一緒に寝るの。この子のために寝返りしません。ふふふ。

「ネコ市ネコ座 with ピュリナ~ホゴネコ文化祭~」

「公益財団法人動物環境・福祉協会 Eva」

「ネコリパブリック」

(望月ふみ)

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