SNS世代の終活 第2回

意外と知らないSNSの“死後”サービス「Facebookは追悼アカウントの設定を」

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意外と知らないSNSの“死後”サービス「Facebookは追悼アカウントの設定を」

今や、スマホやパソコンがなくてはならない時代です。多くの人がスマホやパソコンを使い、LINEやTwitter、Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用しています。最近では、電話番号や住所も知らず、SNSだけで繋がっている人も多いのでは?

前回は、あなたが亡くなった後、スマホやパソコンのデータがどんな運命を辿るのかを紹介しました。

第2回目の今回は、LINEやTwitter、Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)がどうなるのかを、一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシーの代表理事を務める、古田雄介さんにお聞きしました。

Facebook:「追悼アカウント管理人」を設定できる

「Facebookは、アカウントの持ち主が亡くなった後に『追悼アカウント』という機能で保護したり、本人が生前に死後への備えを設定できます。『追悼アカウント』とは、ユーザーが亡くなった後に、友だちや家族がその人の思い出をシェアするためのアカウントです」(古田雄介さん・以下同)

普段何気なく使っているFacebookですが、そんな機能があったんですね。

ユーザーが亡くなったアカウントを放置しておくと、乗っ取りや荒らしに遭う危険性がありますが、友だちや家族が死亡届などの客観的な証拠をフェイスブックジャパンに提示すれば、『追悼アカウント』にしてもらえるそうです。

「死後、アカウントを完全に削除したい場合は、設定ページにあるセキュリテイ設定であらかじめ準備しておけます。同じ設定ページで、『追悼アカウント管理人』を指定する設定もできます。『追悼アカウント管理人』は、亡くなった本人に代わって、そのアカウントを管理する人です。

『追悼アカウント管理人』は、投稿のトップへの固定や新しい友達リクエストへの回答、プロフィール写真の変更などができますが、故人の名前で投稿したり、メッセージを閲覧することはできません」

「追悼アカウント」は、本人からの通告があった場合のみ元通りに戻せます。

つまり、何かの間違いで、本人が生きているのに「追悼アカウント」にしてしまった場合は、本人が申し出れば、元のアカウントに戻せるということです。

アカウントを完全に抹消してしまうと、二度と元には戻りません。間違って消してしまうというリスクを防ぐために、抹消の手続きは煩雑になってます。

あなたの死後、残された家族の手間を少しでも減らしたいなら、生前のうちに「追悼アカウント管理人」を指定しておくことが、自分でできる現実的な対策といえるかもしれません。

LINE:本人以外は一切NG

「LINEは『一身専属制』をとっていて、登録したユーザー本人しか使うことができません。配偶者や子ども、父母、兄弟といった、法定相続人でも引き継げません。

LINEスタンプやLINE Payについても同様に、ポイントやチャージした残高が残っていたとしても、遺族が引き出したり、引き継ぐことはできません。ただし、アカウントの抹消など、必要最低限の対応はしてもらえます」

厳しいですね。最近は、飲み会などの会費をLINE Payで支払う人が増えていると聞きますが、迂闊に残高を残しておけません。

Twitter:遺族がツイートしてもOK

「Twitterは、基本的に放っておかれます。利用規約上、家族で利用しても、チームで利用してもいいことになっているので、ユーザー本人が亡くなった後に、遺族がツイートしたとしても、不正アクセスということにはならないでしょう。
放置されると乗っ取りや荒らしの危険性があるので、『亡くなったらアカウントを抹消して欲しい』という場合は、Twitter社に連絡をとり、英語でやり取りをする手段も用意されていますが、かなり手間がかかるので現実的ではないでしょう」

英語が堪能ならいいかもしれませんが、本人のIDやパスワードが分かっているなら、それを利用して退会手続きを行う方法や、もしくは本人があらかじめ鍵付きアカウントにしておくという対処法のほうが現実的ですね。

放置?削除? 備えあれば憂いなし

あなたが亡くなった後、あなたが利用していたSNSが辿る道は2つです。

1つは、放置の道です。放置の末に、サービス運営元の都合で、ある日突然消滅するかもしれませんし、何年もそのままになっているかもしれません。また、あなたの名前が残るページには、卑猥な広告や書き込みがあふれ、乗っ取りなどによって友人や知人にまで被害が及ぶこともあるかもしれません。

もう1つは、遺族による削除、もしくは管理の道です。あなたの家族に、あなたが何らかのインターネットサービスを利用していることを伝え、必要なパスワードなどの情報を知らせておくことで、削除してほしいものは削除され、残したいものは代わりに管理してもらうことができます。

いずれにしても、突然あなたが亡くなって、何も知らされていなければ、家族はあなたがインターネットサービスを利用していたことさえ知らず、放置されるよりほかありません。

自分のページを荒らされたくない、家族に面倒をかけたくないなら、生前のうちに利用しているネットサービス毎にパスワードなどの必要な情報をまとめておき、重要書類とともに保管しておくと良いでしょう。

次回は、エンディングノートの効力や、遺言の遺し方について紹介したいと思います。

(旦木瑞穂)

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